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【世界の美食】スペインで最先端のフュージョン料理が食べられるマドリードの人気レストラン「ビボ・マドリード(BIBO MADRID)」

GOTRIP! / 2018年12月8日 11時30分

スペインを旅するなら、伝統的なスペイン料理もぜひ味わいたいですが、スペイン料理をアレンジしたフュージョン料理(複数の国の料理を融合させた料理)を試してみるのも楽しいもの。

今回紹介する「ビボ・マドリード(BIBO MADRID)」は、3つ星を獲得したレストランを複数展開するダニ・ガルシア(Dani García)氏がオーナーシェフを務める、フュージョン・スペイン料理を食べられるレストランです。

気軽に利用できるレストランというより、記念日に利用したいとっておきのレストランという位置づけで、予算も決して安くはありませんが、マドリードっ子に今とても人気があり、ランチはまだしも、ディナーはなかなか予約が取れないほどなのだとか。

店内に足を踏み入れると、目に飛び込んでくるのはお酒のボトルが並んだ円形のバーカウンター。日本のウイスキーはスペインでも人気があるそうで、「響」「白州」「山崎」も置かれています。

今回はこのビボ・マドリードで、ランチコースをいただいてきました。

最初に出てきたのはパンと日本の「おかき」のようなさっくり食感のスナック。スペインではランチが一日のうちでメインの食事ということもあり、パンを何切れも食べると肝心な料理が入らなくなると分かってはいるのですが、このパンがとてもおいしく、つい2切れも食べてしまいました。

イタリア、フランスに次いで、ワイン生産量が世界第3位のスペインでは、赤・白ともにおいしいワインが楽しめるのも魅力です。

ビボ・マドリードは豊富なワインリストを有しており、リオハ、リベラ・デル・トゥエロなど有名な産地のワインをいただけます。上写真はジュヴェ・カンプス(JUVÉ & CAMPS)の白ワイン。

「Salud(サルー)!」(スペイン語で「乾杯」の意味)と言ってグラスを合わましょう。

サルモレホ(Salmorejo)は、トマト、にんにく、オリーブオイル、パンなどが入ったスペインのクリームスープ。ガスパチョに似ていますが、ガスパチョよりまろやかでもったりした食感です。

ビボ・マドリードのサルモレホは、贅沢にも蟹入りで、蟹の甲羅を器に使っていました。ひんやりとしたサルモレホは口当たりがよく、夏場においしくいただけそうです。

エンサラディーリャ・ルサ(Ensaladilla rusa)は、ポテト、にんじんなどをマヨネーズ・オリーブオイル・にんにくなどの調味料であえたロシア風サラダ。

ビボ・マドリードのエンサラディーリャ・ルサはうずらの半熟卵がトッピングされており、ウェイターさんが混ぜ合わせてお皿に載せてくれました。

液体窒素で演出をしたマグロのタタキは、いかにもフュージョン料理らしい、斬新な一品です。

マドリードはイベリア半島のほぼ中央に位置し、海から遠いので、魚介類をはあまり食べられないのかと思っていたのですが、昨今では流通が発達し、新鮮な海の幸も楽しめるのだとか。

オックステールのブリオッシュは、ミニハンバーガーのようなかわいらしさ。

ブリオッシュの中には、コンビーフサンドのように柔らかく煮込まれほぐされたオックステールとキノコが入っていました。

魚の形をした木製プレートにのって出てきたのは、スズキのフリット。マヨネーズもついていましたが、個人的にはレモンをきゅっとしぼって食べるのが好みでした。

クロケタ(スペインのコロッケ)は、基本的にはパン粉をつけてフライにしたものですが、この店のクロケタは日本料理にインスパイアされたのか、天ぷら風の衣でした。

上写真はイカスミのクロケタとハムのクロケタの2種盛り合わせ。

イベリコ豚のプルマ(Pluma=豚肉の部位のひとつ)を味噌でマリネして焼いたものは、どこか西京焼きを思わせる味わいで、日本人にとってはなじみ深い味わいです。

濃いオレンジ色のソースは、モホ(mojo)と呼ばれるカナリア諸島のソースで、オリーブオイル・酢・パプリカを使ったものだそう。

スペインに来て味噌味のお肉を食べたいかどうかは人によると思いますが、マドリードっ子にはこうしたアジアンテイストを取り入れた斬新なフュージョン料理は人気があるようでした。

お肉料理にはどっしりとした赤ワインを合わせるのもおすすめ。上写真は、スペイン最古のワイン産地であるリオハの赤ワインです。

最後のデザートには、スペインのライスプティング、アロス・コン・レチェ(Arroz con lecche)が出てきました。アロスはお米、レチェは牛乳のことです。

アロス・コン・レチェは、お米を牛乳と砂糖で煮込み、シナモンや黒糖を振りかけて食べる家庭的なデザートですが、このお店のアロス・コン・レチェは、レモンピールと乾燥ベリーのパウダーがトッピングされていて、果実の酸味でさっぱりいただける、洗練された味わいでした。

いっしょに食事をしたスペイン人たちも「もしかしたらホワイトチョコレートが入っているのかしら?」「こんなにおいしいアロス・コン・レチェは食べたことがないわ。」と言っていたほど。

筆者も、メインの料理でかなりお腹がいっぱいになっていたにもかかわらず、このアロス・コン・レチェはとてもおいしくて、ぺろりと平らげてしまいました。

日本人としては「お米を牛乳と砂糖で煮る」ことに抵抗を感じるかもしれませんが、ビボ・マドリードのアロス・コン・レチェは一度食べてみる価値ありです。

ビボ・マドリードのランチコースの予算の目安は、ワインは別で、70~100ユーロ程度。

決して安くはありませんが、新進気鋭の人気シェフがプロデュースする最先端のスペイン・フュージョン料理を味わってみたい方は、予約の上、足を運んでみてはいかがでしょうか。

Post: GoTrip! https://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア

店名 ビボ・マドリード(BIBO MADRID)
住所 Paseo de la Castellana, 52. 28046 Madrid. Spain
電話 +34 918 052 556
公式サイト https://www.grupodanigarcia.com/en/

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