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マレーシア・ジョホールの伝統芸能や楽器について学べる観光施設「ジョホール・クラフト・コンプレックス」

GOTRIP! / 2019年5月21日 6時30分

マレーシアのマレー半島南部ジョホール州の州都ジョホールバルにある「ジョホール・クラフト・コンプレックス(Johor Craft Complex)」は、2016年10月にオープンした観光施設です。

この施設では、ジョホール州の伝統芸能や文化、楽器について知ることができ、職人によるワークショップやクラフトデモンストレーション、伝統音楽のパフォーマンスや団体向けのガイドツアーなども行われています。

単に観光客向けというのではなく、民族的な芸能・工芸の産業を保護するための教育機関としての役割も担っているとのこと。なお、入場は無料です。

施設内には、伝統的な楽器を展示した「ヘリテージ・クラフト・ギャラリー」、アートやクラフトの製造過程を見学できる「クラフト・ヴィレッジ」、ジョホールの伝統的な食事を提供する「クラフト・ビストロ」、さまざまな工芸製品が揃うショップ「ワンストップ・スーベニア・センター」などがあります。

バティック(ろうけつ染め)や木工製品、カゴ製品、伝統的なハンドメイドの小物などがずらり。

隣接する建物には、マグネットやしおりなどの手ごろな価格のお土産物を売るブースも。ムスリムの女性が頭に巻く布「ヒジャブ」を留めるかわいいブローチのような飾りもありました。

さまざまな形の頭の布飾りを描いたイケメンマグネットも珍しいお土産になるかもしれません。

さて、この施設にはさまざまな伝統芸能・工芸に関する道具が展示されていますが、特に楽器に関しては目を見張る充実ぶりです。

こちらはヤギ革を張った「コンパン(Kompang)」という薄いハンドドラム(太鼓)。

このように片手に持ち、反対の手でたたいて音を出します。

こちらはマレーシアで多くつくられている「ガンバス(Gambus)」という弦楽器。

先ほど紹介した薄いハンドドラムが「コンパン」、その隣が「ジドール(Jidur)」です。

太鼓は私たち日本人にとっても馴染み深いものですが、ただ展示を見るだけでなく、デモンストレーションやパフォーマンスで実際の音色を聞くと、その楽器の魅力がより伝わってきます。

こちらの竹製ハープのようなものは「アンクルン(Angklung)」という楽器。竹と糸だけでできているシンプルな楽器なのですが、どこか物悲しいような、繊細な音色を生み出します。

今回は団体で薄いハンドドラム「コンパン」を作る体験をしてみました。

木枠にぴーんと張ったヤギ革を固定して釘を打っていくのですが、間隔が狭く、面が湾曲しているため、木工に不慣れな筆者にはなかなか難しかったです。

不器用な私を見るに見かねたのか、職人さんが手助けをしてくれて、なんとかコンパンが完成!

できあがったものはお土産に持ち帰れます。

コンパン作りは2時間ほどかかったので、時間に余裕がある日程でないと体験は難しいかもしれません。しかし、ジョホール・クラフト・コンプレックスは、マレーシア・ジョホール州の伝統芸能や工芸、特に楽器に興味のある方にとっては、興味深い施設と言えるでしょう。

Post: GoTrip! https://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア

名称 ジョホール・クラフト・コンプレックス Johor Craft Complex
所在地 Lot PTB 20002, Jalan Cenderasari, Off Jalan Datin Halimah, Larkin, 80350 Johor Bahru, Johor Darul Takzim, Malaysia.
営業時間 9:00~18:00
定休日 なし
入場料 無料
公式サイト KOMPLEKS KRAF JOHOR

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