【世界の街角】とんがり屋根の市庁舎が可愛いドイツ南部の街「ミッヒェルシュタット」
GOTRIP! / 2019年7月10日 6時30分
ドイツといえば、ミュンヘンやロマンティック街道などが有名ですが、日本ではほとんど知られていない小さな町を訪れれば、まったく違った「ドイツ体験」ができます。
そのひとつミッヒェルシュタットは、ドイツ南部・ヘッセン州のオーデンの森に囲まれた可愛らしい町。741年にはすでに文献に登場しており、この地域でも特に古い歴史をもつ町です。
中世の面影が残っているにもかかわらず、さほど観光地化されていないミッヒェルシュタット。歴史都市であると同時に、穏やかな時の流れが感じられるこぢんまりとした田舎町です。
ミッヒェルシュタットへのアクセスは、フランクフルトから鉄道で75~90分程度。もちろん、フランクフルトからの日帰り旅行も可能です。
ミッヒェルシュタットのシンボルとして知られるのが、マルクト広場に面して建つ後期ゴシック様式の市庁舎。オレンジがかったとんがり屋根と、こげ茶の木骨組みとのコントラストがとっても愛らしく、一度見ると忘れられなくなります。
ミッヒェルシュタットのこの市庁舎は、ヴェルニゲローデの市庁舎と、アルスフェルトの市庁舎とともに、ドイツに3つあるとんがり屋根の市庁舎のひとつ。市庁舎にこんなに可愛らしいデザインを採用するなんて、さすがはメルヘンの国ですね。
童話の世界から飛び出してきたかのような市庁舎は、いかにも長い歴史を刻んでいそう・・・それもそのはず。この木組みの市庁舎が建てられたのは、1484年のことなのです。
よくよく見てみると、柱の部分に建築年が刻まれています。一見すると「1888」かと思いますが、1つ目と3つ目の「8」は下の部分が閉じていません。これで「8の半分」つまりは「4」を表しており、「1484」になるのです。
通常、市庁舎内部は公開されていませんが、運が良ければ市の担当者のご厚意で、中が見られる場合もあります。
マルクト広場には噴水が立ち、それを取り囲むように観光案内所が入るピンク色の建物や、カフェとして使われている木組みの建物などが並び、美しいハーモニーを奏でています。
古い建物が大切に保存されていながらも、「観光地」というよりは「日常生活の場」といった趣のミッヒェルシュタットは、優しく素朴な日常感が魅力。小さな路地に足を踏み入れれば、今も人が暮らす木組みの家々が並び、木組みの建物を改装したレストランやカフェでは、地元の人々が思い思いの時間を過ごしています。
町の規模のわりにショップが多いミッヒェルシュタットでは、オリジナルのブレンド茶が買えるティーショップ、インテリア小物や手作りの陶器を売る雑貨店など、お土産調達にぴったりのお店も見つかります。大都市にある大手チェーンではなく、こだわりの品々を置く個人経営のお店が中心なので、色々と見て周るだけでも楽しいですよ。
町の中心を散策したら、中心街を囲む城壁のほうへ。城壁をくぐって公園に出ると、ガラリと風景が変わり、石造りの城壁やワイン蔵、円筒形の塔などが目に飛び込んできます。
マルクト広場にいるとまったくわかりませんが、ミッヒェルシュタットは、中世の城壁に囲まれた城塞都市。人通りが多くないことも手伝って、一瞬にしてタイムスリップしたかのような気分にさせられます。
小さな町に、絵ハガキのような風景がギュッと詰まったミッヒェルシュタット。
オーデンの森に囲まれていることから、町のレストランでジビエ料理を食すという楽しみもあります。フランクフルトの喧噪から離れ、小さなおとぎの国に足を延ばしてみませんか。
Post: GoTrip! http://gotrip.jp/旅に行きたくなるメディア
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
BAEK HYUN(EXO)、スイスの自然や街に包まれて完璧な休暇を満喫
Wow!Korea / 2024年12月18日 10時49分
-
【行って良かった】ドイツに行くならクリスマスマーケットのある12月が楽しい!
ASCII.jp / 2024年12月18日 7時30分
-
【世界の美食】中世の船員ギルドハウスで味わう絶品の北ドイツ料理とは? / ドイツ・リューベックの「シッファーゲゼルシャフト」
GOTRIP! / 2024年12月15日 6時30分
-
開発か景観か「宝石のような街」盛岡のジレンマ マンション広告「岩手山」取り違えで市民激怒も
東洋経済オンライン / 2024年11月30日 12時30分
-
台湾の人気YouTuberが青森県三戸郡を巡る旅を発信!
PR TIMES / 2024年11月28日 16時15分
ランキング
-
1ガサガサ肌が簡単に潤う!40・50代に使ってほしいボディケア商品3つ
つやプラ / 2024年12月22日 12時0分
-
2「海に眠るダイヤ」2018年を描く"最大の謎"の真相 現代編の設定が、なぜ「2024年」ではないのか
東洋経済オンライン / 2024年12月22日 14時0分
-
3【話題】実は多い…外出先の洋式トイレに「座れない」人たち SNS「神経質すぎ」相次ぐも「消毒しても無理」な人も
オトナンサー / 2024年12月22日 22時10分
-
4女性の3割「風呂に入らないことがある」…“風呂キャンセル界隈”が多い年代&職業、2000人調査で浮き彫りに
オトナンサー / 2024年12月22日 21時10分
-
5PS5 Proを購入したのですが、Wi-Fi 7に対応した無線LANルータに買い替えた方がいいでしょうか?
オールアバウト / 2024年12月22日 21時25分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください