ドイツ・ゲーテ街道の町フルダにある麗しきバロック宮殿「フルダ城」を訪ねて
GOTRIP! / 2019年9月9日 6時30分
中世より宗教の町として発展した、ドイツ中部の町フルダ。ゲーテ街道に属することで知られる一方、豪華絢爛なバロック建築が数多くのこる「バロックの町」でもあります。そんなバロックの町を象徴する建物が、町の中心にあるフルダ城。贅をつくした部屋や陶器コレクションが並ぶ城内ほか、手入れの行き届いた庭園やオランジェリーからは、当時の優雅な暮らしぶりが鮮やかによみがえる様です。
現在のフルダ城が建設されたのは1706年から1714年にかけて。それ以前に立っていたルネサンス様式の城から、装飾の華やかなバロック様式の城へと変貌と遂げました。城は町を治めていた修道僧、のちには司教の住居として使用され、時代ごとに拡張や改築が繰り返されます。
城内における最大の見どころは「領主の間」。天井には神話をテーマにした幻想的なフレスコ画が、1712年に描かれた当時のオリジナルのまま残されています。フレスコ画のほかにも細かな装飾がいたるところに施されているので、ぜひ時間をかけて鑑賞してみましょう。領主の間は現在でも祝賀行事や市議会の会合などで使用されています。
2階(ドイツでの1階)部分には、かつて城の主が住居として使用していた部屋の数々が続きます。部屋ごとに決まったテーマがあるかのように、置かれている調度品や壁の色が異なるのがとても印象的です。
いくつも続く部屋の一番奥にあるのが、これまでの部屋よりもひときわ豪華な「鏡の間」。数々の鏡や絵画がゴールドの縁で装飾され、城主の権力を示すべく眩しいほどの煌びやかさを放っています。
このほかフルダや東のテューリンゲンで製造されたフィヤンス焼、および磁器のコレクションが展示されています。壁には人物像のほか風景や動物を描いた絵画も多いです。
城内の見学後は、裏手にある庭園へ足を運んでみましょう。手入れの行き届いた花壇には美しい花々が咲き乱れ、お城に華を添えています。
フルダ城と庭園を挟んで立つのはオランジェリー。現在はホテルの朝食会場になっているほか、宿泊者でなくてもカフェの利用ができます。天井に巨大なフレスコ画が描かれた優雅な室内で、のんびりカフェタイムを過ごしてみてはいかがでしょうか。
城主であった僧侶や司教の権力を誇示するかのような、豪華絢爛なフルダ城。現実離れした豪華な部屋の数々を見ながら、当時の生活がどんなものだったのか想像してみるのも楽しいですよ。
Post: GoTrip! https://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「サンタ」の墓?で話題に トルコ南部で石棺発見
共同通信 / 2024年12月22日 17時21分
-
新高難度コンテンツ「絢爛御殿」、城娘改築に[改弐]を実装!さらに、新城娘ファルケンシュタイン城が登場!【御城プロジェクト:RE】
PR TIMES / 2024年12月17日 18時45分
-
【イタすぎるセレブ達】故エリザベス女王が愛したウィンザー城、今年も巨大なクリスマスツリーが設置 ドールハウスには初のミニチュアツリーも
TechinsightJapan / 2024年12月15日 9時41分
-
一年に一度の文化遺産の日、フランスの美に触れる週末【夢見るパリ】
fudge.jp / 2024年12月3日 15時30分
-
国内外の現代アートを鑑賞。渋谷の新しい美術館「UESHIMA MUSEUM」のオープニング展
IGNITE / 2024年11月23日 18時0分
ランキング
-
1ガサガサ肌が簡単に潤う!40・50代に使ってほしいボディケア商品3つ
つやプラ / 2024年12月22日 12時0分
-
2お金で何でも解決できそうな“超富裕層”に共通している3つの悩み。「絶対に負けられない戦い」も
日刊SPA! / 2024年12月22日 8時53分
-
3「海に眠るダイヤ」2018年を描く"最大の謎"の真相 現代編の設定が、なぜ「2024年」ではないのか
東洋経済オンライン / 2024年12月22日 14時0分
-
4「痛くない親知らず」をそのまま放置するとどうなるか…「今すぐ抜いたほうがいい親知らず」の判断基準
プレジデントオンライン / 2024年12月22日 9時15分
-
5たまに見かける!「クルマに垂れ下がった謎のゴム」冬の重要アイテムだった過去
乗りものニュース / 2024年12月22日 14時12分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください