【日本居酒屋紀行】住宅街にひっそりと佇む創業100年を超える最高の居酒屋 / 愛知県豊橋市の「福島屋」

どんな居酒屋にもそのお店に通う人々の思いが重なり、そしてそのたくさんの思いは居酒屋の持つ雰囲気となるのだ。

それゆえ、日本各地に多く人々を虜にする居酒屋がキラ星のごとく存在している。

例えば、あの吉田類も絶賛する大衆酒場、東京・江東区南砂町の「山城屋酒場」に、新潟の郷土料理からラーメンや洋食まで味わえる新潟市・古町の老舗居酒屋「喜ぐち（きぐち）」、北海道随一の日本酒の品揃えと美味しいツマミのお店札幌市北区「味百仙（あじひゃくせん）」、食い倒れの町大阪では、鴨の焼き鳥が味わえる「とり平」、そしてあの開高健も愛したクジラのおでんが楽しめるたこ梅、さらには名古屋にいったら絶対に行っておきたい居酒屋「歓酒亭 大安（かんしゅてい だいやす）」などなど、数え上げればキリがない。

そんな全国にある美味しい居酒屋の中から、今回は、愛知県豊橋市が誇る名酒場をご紹介したい。
お店の名前は「福島屋」。

・大正7年（1918年）創業の100年以上つづく名店
こちらのお店、創業は大正7年（1918年）、すでに創業から100年以上が経過している、居酒屋の名店。

大正7年（1918年）といえば、日本では松下幸之助が大阪市に松下電気器具製作所（現・パナソニック）を創業し、北海道帝国大学（現在の北海道大学）が設立された年。世界では1914年から始まった第一次世界大戦が終結するという時代の潮目となった年。

そんな時代に生まれたお店は、いまなお、多くの人々を魅了して止まない。

・旬の海鮮を楽しむ
こちらのお店では市場でその日揚がった新鮮な魚介類を楽しむことができる。

まずは好みのお酒を注文し、

メニューから好きな魚介類のおつまみを、欲するままにオーダーする、そうすれば最高の福島屋タイムを味わうことができるのだ。

まずは刺身だが、どれをとっても新鮮そのもの。まさに旬の味わいを楽しめる。



もし幸運にもイワシ酢を味わえる機会があるのであれば、ぜひ試してみてもらいたい。

いい塩梅に調整された酢の中に、新鮮なイワシがそのまま浸かっているというシンプルな料理だが、これが本当に絶品。ゆっくりと新鮮な肴を好みの酒と一緒に静かに味わう、まさに居酒屋の王道がここにはあるのだ。

他にも美味しいミソがたっぷり詰まったワタリガニや

新鮮な太刀魚やキスのフライなど、どの料理も素晴らしい時間を提供してくれる。

普段訪れることのない駅に、居酒屋を目的に旅してみる、そんな旅もまた良いのではないだろうか？

さまざまな環境の変化に変わらず実直に、素晴らしい料理を100年以上提供し続けてきたお店には、表現できない素晴らしさがあるのだ。そんな場所でゆっくりと盃を傾けながら自分だけの時間を過ごす、そんな時間はきっと心に残る瞬間になるに違いないのだ。

こちらのお店は、そんな居酒屋を愛する旅人にはぜひ訪れていただきたい名店の1つに違いない。

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お店　福島屋
住所　愛知県豊橋市北島町北島44

こちらのお店、豊橋駅から徒歩20分ほど離れているお店にもかかわらず、午後4時オープンと同時にほぼ満席になるほどの人気店です。
＊予約はできないので、早めに行ってオープン前からお店に並ぶ、ということをオススメします。