【日本餃子紀行】三重県伊勢市が誇る絶品餃子のお店「ぎょうざの美鈴」とは?
GOTRIP! / 2023年11月19日 6時30分
中国で生まれ独自の進化を遂げた、日本の餃子。
中国ではおおよその餃子は水餃子と呼ばれる、沸騰したお湯の中をくぐらせて味わう餃子がほとんどだが、日本では、主にパリッとした皮とその皮に包まれた美味しい餡とのハーモニーが嬉しい焼き餃子が広まっている。
そんなおいしい餃子は、今や世界各地で楽しまれている。
例えば、ポーランドで楽しまれている餃子「ピエロギ」に、マレーシアの美食の街・イポーにある「富山茶樓」で味わうで絶品の餃子、シンガポールの名門ラッフルズ・ホテルにある「ロイヤルチャイナ」で味わう至高の餃子、台湾・高雄にある市場で味わうド・ローカルな水餃子、さらにはフランス・パリで味わえる日本人初のミシュランシェフが手がけるギョウザ専門店「GYOZA BAR」などなど、数え上げればキリがない。
また、日本に目を向けてみれば、中国からもたらされたおいしい餃子は、宇都宮餃子や浜松餃子、そして博多餃子など、日本各地でそれぞれ独自の進化を遂げているのだ。
例えば、水餃子の名店、京成立石「蘭州」で味わう絶品の焼きニラ餃子に、行列必至の餃子専門店と呼ばれる江東区・亀戸の「亀戸餃子」、下町の商店街「ジョイフル三ノ輪」で味わうコスパ最高の餃子、餃子専門「さかい食品」、あのアンジャッシュ渡部さんが絶賛する餃子のお店、渋谷区幡ヶ谷の「您好 (ニイハオ)」、タモさん行きつけの中華料理屋「登龍」で味わうセレブな餃子に、1日に5000個も売れる博多っ子のソウルフード「旭軒」の博多餃子などなど、日本国内の美味しい餃子店をすべて挙げることも難しい。
そんな全国各地にある数々の餃子店の中から、今回は三重県伊勢市で1963年(昭和38年)に創業し、美味しい餃子を提供し続けているお店をご紹介したい。
お店の名前は「ぎょうざの美鈴」だ。
・三重県伊勢市の名物餃子といえばここ、1963年(昭和38年)創業の「ぎょうざの美鈴」
こちらのお店、1963年(昭和38年)に創業した餃子のお店。
1963年(昭和38年)といえば、今となっては2世代も前だが1000円札の肖像画が聖徳太子から伊藤博文に変わり、連続テレビアニメ第1号となった「鉄腕アトム」の放送が開始、山手線に初めて今でも使われているウグイスカラーの電車が投入され、日本初の外資系ホテル東京ヒルトンホテルが開業するなど、今の日本では当たり前となっている状況が生まれていた時代。
そんな時代に伊勢市にオープンしたお店は、今も、昔も変わらず、多くの地元の人々を魅了し続けているのだ。
・注文を受けてから皮を練る、こだわりの焼きたて餃子、それが「ぎょうざの美鈴」
こちらの餃子だが、お店の中に入るとその素晴らしさを痛感できる。平日でもオープンとほぼ同時にカウンターは満席、そして予約の餃子の電話がじゃんじゃん鳴り、凄まじい勢いで営業がスタートするのだ。
こちらのお店、オープンキッチンならぬ、全ての作業を目の前で見ることができるのだが、注文を受けてから皮を練る、包む、焼き上げる、と、本当に出来立てのアツアツの本物の餃子を味わうことができるのも素晴らしいポイントだ。
まず餃子が届くと香ばしい香りに、思わず笑顔になってしまう。
三重県産小麦あやひかりや、岩戸の塩、鈴鹿のたまり醤油など三重県の食材を多く使用した餃子は、まさに絶品。
非常に美味しい餃子でありながら、毎日通っても飽きないと言っても過言ではないほどのヤミツキ具合は、全国探してもなかなか探し出せない、そんな餃子と言える。
もちろんビールとの相性はいうまでもない。
・実はおでんや唐揚げ、おにぎりなど全てのメニューが美味しい「ぎょうざの美鈴」
実はこちらのお店、名物は餃子だけではない。
骨付きの食べ応え抜群の唐揚げに、カウンターの目の前で素晴らしい香りを放つおでん、カニコロにおにぎりなど、餃子以外のメニューもそれぞれがそれぞれで本当に美味しい。
特に、ダシがしっかりと染み込んだおでんと
大きなぶつ切りの唐揚げは、最高の味わい。ただし、非常に熱いのと、唐揚げは骨がある場合があるので注意して味わってもらいたい。
もし三重県伊勢市に行く機会があるのであれば、伊勢のソウルフードと言っても過言ではないメニューを味わってみてはいかがだろうか。きっとそこには、長い間地元の人々に愛されてきた、このお店ならではの味わいがあるに違いないのだ。
そしてその味わいを楽しんだのなら、またこの場所を旅行したい、そう思えるに違いないのだ。
<お店の情報>
お店 ぎょうざの美鈴
住所 三重県伊勢市宮町1-2-17
営業時間 火~金 15:00~22:00 / 土・日 12:00~22:00
定休日 月曜日(祝日の場合は翌日)
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