アンコール遺跡の夕暮れを、プノン・バケン寺院にて過ごしてみた
GOTRIP! / 2015年5月7日 4時43分
世界中から毎年約200万人が集まる、カンボジア北西部にある世界遺産アンコール遺跡群。
おおよそ9世紀から15世紀に掛けて繁栄したクメール王国(現在のカンボジアはこの流れをくむ)にて、全盛期にアンコールに首都が置かれました。
このアンコール一帯には、アンコールワット、アンコールトム、バイヨンといった数々の壮大な遺跡が残っています。面白い点は、遺跡群の中にはヒンドゥー教と仏教寺院が混じっているところです。
これは当初ヒンドゥー教が国教であったものの、途中で仏教が伝承し、時には仏教を信仰する王様も現れ、両方の宗教が共存していきました。こうした背景を元に、アンコールには両宗教の建造物が混在していきました。
当時のクメール王国は非常に大きな力と富を持ち、当時世界で最大の都市であったと考えられています。そしてこのアンコール遺跡群は、今でも世界最大の宗教遺跡とされています。
この遺跡群の中でも有名なのが、クメール建築の傑作とされるヒンドゥー教寺院のアンコール・ワット。日中の観光客も多いですが、日が昇る際の、太陽とアンコールワットのシルエットが美しく、朝早くから人々が集まる場所です。
そして日の出時の絶景ポイントがアンコールワットであれば、夕暮れ時のベスト景観の1つとされるのがプノン・バケン寺院です。
この寺院もアンコール遺跡群の1つであり、9世紀末に建造されたヒンドゥー教と仏教の寺院です。アンコールワットから約1.5キロメートル、アンコールトムからは約400メートルの距離にある標高67メートルの丘の上に建っています。
遺跡自体も見どころ満載な重要な建造物跡ですが、それと同時にアンコール地域を360度綺麗に見渡せる絶好の場所となっています。
東方にはアンコールワット、西方向にはトンレサップ湖、またその間には熱帯雨林が所々に広がる風景は格別です。
もちろん、季節やその日の天候次第で、夕陽の見え方は違います。夕陽がオレンジ色に輝く場合もあれば、白い光を放ちながら沈む時もあります。
それでもムシムシとした暑さの中で、少し汗だくになり気味の遺跡巡りの後に、丘の上でほんの少し風を受けて大きく空気を吸い込みつつ、その日に時々の日が落ちゆく姿をぜひ楽しんで下さい。
なお、こちらの丘はふもとから徒歩でもアクセス可能ですが、少し特別感を味わいたい時には、象の背中に揺られながら、丘を登っていくこともできます。
アンコール遺跡を訪れる際には、アンコールワットでの日の出と共に、プノン・バケン寺院での日の入りもお見逃しなく!
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