ホビット村のパブ「緑竜舘（グリーンドラゴン）」のビーフエールパイがとってもおいしい！

GOTRIP! / 2016年7月2日 2時0分

ニュージーランド北島に、映画『ロード・オブ・ザ・リング』と『ホビット』のロケ地であるホビット村があります。それが、マタマタ（Matamata）にあるホビトン・ムービー・セット（Hobbiton Movie Set）。

ここへは「ホビット村映画ロケ地ツアー」でしか立ち入ることができないのですが、ツアーに参加すると、映画に登場するホビット村がそのままの形で残されており、ビルボ・バギンスとフロド・バギンスの袋小路屋敷を初めとするホビット穴、谷、湖、池などを歩いて見てまわることができます。

さらに、原作や映画で描かれているホビットの集まる酒場「緑竜館（グリーンドラゴン）」に立ち寄って、実際に食べたり飲んだりすることができるんです！　
私は今回ツアーに参加し、グリーンドラゴンで食事をしてきましたので、さっそくその様子をお届けします。

ホビット村の中を散策するツアーに参加し、順路通りに歩いていくと、最後にグリーンドラゴンに到着します。

ここはJ.R.Rトールキンの原作には『Green Dragon Inn』として登場するホビットの酒場。日本語訳の物語では「緑竜舘」と訳されています。
原作ではフロドたちがここに集まってビールを飲むシーンが出てきますが、映画のグリーンドラゴンのシーンはここではなく、別のスタジオで撮影されているそうです。

「緑竜館（グリーンドラゴン）」では、昔ながらの英国風エール、アンバーブラウン・エール、アップルサイダーなどの飲み物をいただけます。アップルサイダーは、名前だけ聞くとジュースのようですが、アルコール入りなのでご注意を。お酒の飲めない人にはノンアルコールの自家製ジンジャービアもあります。

ドリンクは最初の一杯は無料です（ツアー代に含まれています）。

グリーンドラゴンの陽気なスタッフさんたち。
日本から来たライターであることを伝え、写真を撮ってよいかを尋ねると、写真右端のおじいさんが「それじゃ、いくらか払ってもらわないとな。」と冗談を飛ばし、大笑いしてました。

ニュージーランド人にはフレンドリーな人が多いですが、ここホビット村のスタッフさんたちは、特にホスピタリティに溢れている印象です。

グリーンドラゴンのカウンター。物語の世界からそのまま出てきたような雰囲気！

カウンターでは、ビーフエールパイ（6NZ$）、コールドポークパイ（6NZ$）、日替わりスープ（8NZ$）、ビスケット（3NZ$）、スコーン（3.5NZ$）、マフィン（4NZ$）、ホームメイドシチュー（10NZ$）などの食事を注文することができます。

私はガイドさんにおすすめされたビーフエールパイ（Beef/Ale Pie）を注文してみました。

写真の女性がカウンターの奥の厨房にオーダーを通すと、（厨房スタッフの姿は見えず）、受け渡し口にコトッとパイの載ったお皿が置かれたため、私が「もしかして奥でホビットが働いてるの？」と冗談を言うと、声をあげて笑い、「YES!」と答えてくれました。

こちらがそのビーフエールパイ（Beef/Ale Pie）。ニュージーランドではポピュラーな食べ物だそうですが、熱々のパイの中に柔らかく煮た牛肉のかたまりがゴロゴロ入っていて、とっても美味しかったです♪

緑竜館の中の木の家具は原産種のマキ科の木材から手作りしたもの。
床材から天井の梁まで、『ロード・オブ・ザ・リング』に登場するものとそっくりに仕上げているそうです。

柱を加工する際は、市販されている旋盤では小さすぎたため、自家製の旋盤を用意したとのこと。

暖炉には薪がくべられ、あかあかと火が燃えています。

細かいところまで丁寧に『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』の世界観を再現しているので、ファンにはたまらない雰囲気です。

グリーンドラゴンの隅のほうにホビットの衣装がつるされているので、自由に着て記念撮影をすることができます。（無料）

ホビット村（Hobbiton Movie Set）のあるマタマタ（Matamata）は、オークランドから南東に車で約3時間の距離。ホビット村映画ロケ地ツアーは、オークランド発着、ロトルア発着、ハミルトン発着のバスツアーのほか、レンタカーなどでホビット村ロケ地の正面入り口にある「Shire’s Rest（シャイアズレスト）」まで来て、ツアーバスと合流することも可能。

ツアー料金は現地（シャイアズレスト）集合の場合79NZ$で、そのほかのバスツアーは発着場所によって料金が異なるので、公式サイトにてご確認を。なお、ツアー料金には、シャイアズレストからホビット村中心部までのバス移動、ガイディング（英語）、グリーンドラゴンでのドリンク１杯が含まれます。