はく製だらけの部屋に衝撃!チェコの世界遺産、テルチ城は個性的すぎる
GOTRIP! / 2016年9月7日 2時0分
「モラヴィアの真珠」と呼ばれるチェコの世界遺産の街、テルチ。
この小さな街でもっとも壮大な建造物がテルチ城です。もちろんこの城も世界遺産「テルチ歴史地区」の一部。
意外と目立たないので通り過ぎてしまいそうになりますが、ここが城の入口です。
もともとは13世紀に建てられたゴシック様式の簡素な城でしたが、16世紀半ばに当時の領主、ザハリアーシュがイタリアから建築家を呼び寄せ、ルネッサンス様式の豪華な城に改築させました。
城内の見学はガイドツアーのみ。ガイドツアーには、豪華なルネサンス様式の部屋の数々を周るツアーA、城の最後の所有者、ポドスタツキー・リヒテンシュタインが住んでいたときの状態をそのまま残す部屋を見学できるツアーB、城の宝物などを展示するギャラリーを見て回るツアーCの3種類があります。
筆者はツアーAに参加してみました。イタリア・ルネッサンスが香る、かつての貴族の館に足を踏み入れてみましょう。
ツアーはこの城がゴシック建築として建てられた当時からある、最も古い部分からスタートします。
精巧なレリーフが印象的なのは「聖ジョージの礼拝堂」。もともと天井は16メートルの高さがありましたが、16世紀の改築時に大幅に縮められ、ルネッサンス様式の装飾が施されました。現在もわずかに残る色彩から、在りし日の美しい姿がしのばれます。
劇場ホールは、この城における社交の場でした。もともとは祝宴のための広間でしたが、19世紀にコンサートや演劇などが上演されたため、劇場ホールと呼ばれるようになったのです。
テルチ城内で、ある意味最も印象に残るのが次の部屋かもしれません。その名も「アフリカの間」。
この城の最後の所有者のおじ、カレル・ポドスタツキーが1903年から1914年のあいだ、5回にわたって訪れたアフリカでの狩りの収穫がここに展示されています。飾られている動物のなかには、現在では希少種となったものも。
こじんまりとした空間にところ狭しと並ぶ動物のはく製…これほど大量のはく製を一同に見る機会などそうそうないので、この奇妙な空間に圧倒されてしまいます。これらを集めたカレル・ポドスタツキーがいかに狩りに夢中だったかが伝わってきますね。
やはりユニークなのが「騎士の間」。床が大理石を模していることから、「大理石の間」とも呼ばれます。
ここに展示されている武具は美的にも歴史的にも重要なもので、16世紀に騎士の身を守った鎧や、13世紀に馬が身に着けた鎧など、興味深い品々を見ることができます。
天井の装飾も独特で、狩りで捕らえた動物の角などを用いて神話のモチーフが立体的に表現されています。
こんな天井、かつて見たことがあったでしょうか!今までに見たことがない、どこかユーモアを感じる装飾は、一度見ると忘れられないインパクトがあります。
そして、テルチ城でもっとも見ごたえのある空間が「黄金の間」。賓客の歓迎会や祝宴など、さまざまな用途に使用されました。
ここで最後の祝宴が催されたのは1904年のこと。床はハチのワックスで磨かれ、壁には絵画の代わりにヴェネツィアの鏡が架けられていたといいます。
天井の立体装飾はルネッサンス様式の木彫りの傑作。1561年ごろに施されたもので、英雄や古代神話の登場人物が描かれています。精巧な立体彫刻には目を見張るばかり…貴族の館らしい格式が感じられる空間です。
ガイドツアーの後は、美しく整備された庭園で、ゆったりと散歩を楽しんでみましょう。
ヨーロッパに豪華絢爛な宮殿は数あれど、このテルチ城ほど独特の個性が光る城はなかなかありません。
フランスのヴェルサイユ宮殿のように豪華というわけではありませんが、この城ならではのユニークな世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。
Post: GoTrip! http://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ヒロイン気分になれそうな階段がステキ! メルヘンだけどモダン、“現代のお城”のようなお屋敷に「たった160万ドルだなんて!」
ねとらぼ / 2025年1月14日 12時10分
-
リニューアルした地下宮殿、隠されたキリスト教の聖母子・・・クーデター失敗から9年後のイスタンブールの変貌【世界遺産/イスタンブール歴史地区(トルコ)】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2025年1月12日 10時0分
-
滝付きプールがある家だと……! L.A.の27億円“ミニマム豪邸”に人類の夢が詰まってる
ねとらぼ / 2025年1月11日 12時10分
-
“1000年前の城”をリノベしたら…… 13億円の充実ぶりに恍惚 「悪くない値段だ」「魅力的なお城!」【海外】
ねとらぼ / 2024年12月28日 20時40分
-
夜の特別貸切!世界文化遺産・国宝『姫路城』でスペシャルな体験を 第3回 姫路城プレミアムナイトツアーを開催!
Digital PR Platform / 2024年12月20日 11時0分
ランキング
-
1芥川・直木賞に選ばれた3作家 どんな人物?
毎日新聞 / 2025年1月15日 20時3分
-
2天正遣欧使節・千々石ミゲルの墓、長崎県諫早市の文化財に…ミカン畑での墓石発見から20年
読売新聞 / 2025年1月15日 17時0分
-
3将棋の谷川浩司十七世名人、史上3人目の通算1400勝達成…「光速の寄せ」でタイトル多数獲得
読売新聞 / 2025年1月15日 23時17分
-
4スニーカーのインソールを変えるだけで「靴の機能は劇的にアップ」する。“初心者が買うべき”一足とは
日刊SPA! / 2025年1月15日 15時51分
-
5「楽天ポイント」を最高にお得に貯める方法。“1ポイント=1円”以上の価値になるテクニックもあった!
女子SPA! / 2025年1月11日 15時46分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください