「世界で最も美しい駅」2万枚のアズレージョが彩るポルトのサン・ベント駅に魅せられる
GOTRIP! / 2016年11月11日 6時0分
世界遺産に登録された歴史的な街並みが郷愁を誘うポルトガル第2の都市、ポルト。ポルト観光で見逃せないスポットのひとつが、サン・ベント駅です。
サン・ベント駅は、鉄道を利用しない観光客もわざわざ足を運ぶほどの人気スポットとなっているのです。そのワケは、駅構内を彩るおよそ2万枚のアズレージョ。
その美しさは、アメリカの旅行雑誌「Travel & Leisure」によって、世界で最も美しい駅のひとつにも選ばれたことがあるほどです。
サン・ベント駅があるのは周囲に歴史的建造物が点在するポルト観光の中心地。街歩きの起点にもぴったりです。
1900年、修道院の跡地に建てられたサン・ベント駅は、重厚感漂うクラシカルな外観が特徴。ポルトガル人建築家ジョゼ・マルケシュ・ダ・シルバによって、フランスのボザール様式の影響を受けて設計されました。
駅構内に足を踏み入れると、壁一面にアズレージョの世界が広がります。アズレージョとは、ポルトガル伝統の装飾タイルのこと。
14世紀初頭にスペインのセビーリャから輸入したムーア人のタイルを起源とし、これをもとに16世紀からはポルトガル独自のタイルが制作され始めました。ポルトガル建築の外壁や内壁に用いられるアズレージョは、装飾目的であると同時に、室温管理の機能も果たしているのだとか。
サン・ベント駅構内のアズレージョは、ポルトガルを代表するアズレージョ画家、ジョルジュ・コラコによって1930年に制作されたものです。ジョアン1世のポルト入城やセウタ攻略など、ポルトガルにおける歴史的な出来事が描かれています。
まさに、青のタイルで表現された壮大な歴史絵巻。爽やかであると同時にどこか神秘的な雰囲気が漂う青の世界に魅せられます。
駅舎のレトロなデザインは今見るとかえって新鮮。「切符」「インフォメーション」といった表示すら可愛らしく見えてきます。
鉄道駅らしく、汽車が描かれた楽しいタイルもあるので、ぜひ細部まで観察してみてください。
駅に併設されたカフェでクラシカルなムードを楽しんでみてもいいですね。
ポルトガルの歴史と芸術に触れられる美しきサン・ベント駅。ポルトを訪れるなら立ち寄ってみない手はありません。
Post: GoTrip! http://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【埼玉県秩父市・長瀞町】渋沢栄一翁ゆかりの地をめぐる|寳登山神社、有隣倶楽部
GOTRIP! / 2025年1月11日 6時30分
-
本州最長クラス「行き止まりローカル線」の終着駅に行ってみた 「え、ここで終わり!?」 それでも漂う“終着駅らしさ”
乗りものニュース / 2025年1月3日 7時12分
-
「完璧に江ノ電じゃん」京都・嵐電に珍色ツートンカラー 東西古都つなぐ鉄の「異色タッグ」
まいどなニュース / 2024年12月29日 7時0分
-
夕暮れ時。憧れのハイブランドを見に纏ってパリの街を闊歩してみたい
fudge.jp / 2024年12月24日 23時0分
-
スイスのジュネーブを練り歩く! 日本とは雰囲気の違うヨーロッパの街並みと、建築様式が混ざり合い荘厳な雰囲気があるサン=ピエール大聖堂を紹介
ニコニコニュース / 2024年12月23日 18時0分
ランキング
-
1賞味期限「2年前」のゼリーを販売か…… 人気スーパーが謝罪「深くお詫び」 回収に協力呼びかけ
ねとらぼ / 2025年1月15日 7時30分
-
2「室内寒暖差がつらい…」その要因と対策が明らかに! - 三菱電機が紹介
マイナビニュース / 2025年1月14日 16時10分
-
3芸能人なぜ呼び捨て?「日本語呼び方ルール」の謎 日鉄会長の「バイデン呼び」は実際に失礼なのか
東洋経済オンライン / 2025年1月15日 9時20分
-
4バイトをしているコンビニでは廃棄商品の持ち帰りは禁止されています。もう捨てる商品なのになぜダメなのでしょうか? 捨てるほうがもったいない気がします。
ファイナンシャルフィールド / 2025年1月14日 5時0分
-
5靴下真っ黒で徘徊…87歳老母が冷凍庫に隠していた「うなぎパック50個」の賞味期限を知った50代娘の切なさ
プレジデントオンライン / 2025年1月15日 10時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください