マレーシア・タイピンにあるマレーシア最古のコーヒー焙煎工場「アントン・コーヒー」とは?
GOTRIP! / 2017年4月25日 6時30分
世界中で愛される飲み物の1つ、コーヒー。
ロンドンではお洒落にスコーンと味わう事ができますし、シンガポールではカヤトーストと味わう事ができます。
また、ロサンゼルスではセレブに愛されるコーヒーショップがあり、はたまたカナダのトロントではお洒落なコーヒーショップが多くの人々を魅了しています。
さらに、マドリッドには緑溢れるお洒落なカフェがあり、ヘルシンキのカフェは多くの旅人に愛されています。他にもあのカフカが愛したチェコ・プラハのカフェや、世界最古のカフェの1つと呼ばれているチュニジアのカフェ、世界でもっとも入りにくいと言われる台南のカフェ、そして、世界で6番目に美しいと言われるポルトガルのカフェなど、世界中の様々な場所で、美味しいコーヒーを味わう事ができます。
そんな世界中で楽しまれているコーヒーですが、今回はマレーシアのコーヒーにスポットを当ててみたいと思います。
イギリスの歴史が色濃く残るマレーシアですが、意外にも紅茶ではなくコーヒー文化が強く根付いています。
コーヒーはマレー語でコピ(kopi)。一見ブラックコーヒーのようですが実が砂糖、コンデスミルク(練乳)が入りかなり甘いのが特徴です。
コーヒー豆もかなり焙煎されており、普通のコーヒーとは違う独特の風味をたたえています。
今回ご紹介するのはペラ州タイピン(Taiping)にあるアントン・コーヒー(安東珈琲/Auntung coffeemill)。
マレーシア最古のコーヒー焙煎工場で1933年創業。街の中心部から車で3分、昔ながらのスタイルでコーヒー豆を焙煎している工房と直売所が同じ敷地内にあり、周囲は商店街と住宅に囲まれています。
この場所は元々はコーヒー工場ではなく、マレーシアに移住してきた華僑の住宅だったそう。
現在、母屋はそのままアントン・コーヒーの事務所として使用されています。
工場のすぐ隣にあるショールーム(直売所)では、テイスティングをしたりコーヒーを買うことができます。
マレーシアらしく国民的果物ドリアンフレーバーのコーヒーも。
マレーシアのコーヒー売り場でよく見かけるのが、こちら。
挽いたコーヒーをメッシュのバッグに入れ、紅茶のティーバッグのような感じでカップに入れて熱湯を注ぎ抽出するタイプ。
砂糖2袋も一緒に入っています。ローカルたちは基本ブラックコーヒーにこれを投入します。
焙煎工場は中まで入っていけます。
ただし稼働しているので従業員の邪魔にならないように、また高熱の焙煎機などに注意しながら見学しましょう。
当時のまま現役で活躍するマレーシア式コーヒーをつくるのに必要なコーヒーミキサー。
時折、担当者が様子を見て、火加減を調節しています。
炭火で焙煎するために工房の中はかなりの高温。
厳選された生豆が褐色になるまでひたすら煎ります。
湯気がたち、天井の割れ目から差し込む光。
ほんのりと香ばしい香りが漂っています。
アントン・コーヒーを訪れたら、コーヒー以外に買っておきたい人気のアイテムがココナッツ・クッキー(Coconut Cookies)。
値段は200gでRM6(約150円)ほど(※)。
ココナッツ、パン粉、砂糖だけでつくられたクッキーで、これが病み付きになる味。
シリアルに近い食感なのですが、素朴でいい意味での野暮ったさがあります。
牧歌的な風景と豊かな水に育まれた土壌をバックグラウンドに持つタイピン。
マレーシアのコーヒーのルーツがここにあります。
(※)RM1=約25円換算
Post: GoTrip! http://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア
名前 アントン・コーヒー(安東珈琲/Auntung coffeemill)
住所 8A, Jalan Syed Burhan, Assam Kumbang, 34000 Taiping, Perak DR
営業時間 8:30-17:30
公式HP http://www.antongcoffeemill.com.my/
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