ヨーロッパ屈指のリゾートアイランド、絵画のように美しいフヴァル島に魅せられて
GOTRIP! / 2017年5月27日 9時30分
碧きアドリア海に浮かぶ、クロアチアのフヴァル島。
日本ではさほど知名度が高くありませんが、夏には多くのセレブリティも訪れるというヨーロッパ屈指のリゾートアイランドで、ラベンダーの島としても知られています。
クロアチア本土からフヴァル島へのアクセスは、スプリットからフェリーまたはカタマラン(スピードボート)を利用するのが一般的。フェリーを利用した場合は、フヴァル島の主要港であるスターリ・グラードへ、カタマランを利用した場合は、フヴァル島の中心都市であるフヴァルの港に到着します。
フェリーのほうが運賃は安いですが、そのぶん時間が倍ほどかかるので、時間が限られているならカタマランの利用がおすすめ。スプリットからの日帰り旅行も可能です。
フヴァル島の中心都市、フヴァル・タウン。そこには、クロアチアの豊かな自然と歴史的な街並みが調和した、絵画のように美しい風景が広がっています。
カタマランが発着するフヴァルの港。セレブにも愛されるリゾートアイランドだけあって、多くのクルーザーが停泊し、リゾート感満点です。
フヴァル島を訪れて驚くのが、アドリア海の透明度。透明なブルーのグラデーションに一瞬にして魅せられてしまいます。
フヴァルの街の景観をさらに素晴らしいものにしているのが、こぢんまりとした街を囲むようにして広がる山の風景。アドリア海の碧と山の緑、歴史的な街並みが一体となった風景は、夢のような美しさです。
港周辺には、島の名産であるラベンダー製品や手作りアクセサリーなどの屋台がずらり。
ラベンダー製品はクロアチアのそこかしこで売られていますが、フヴァル島は産地のため、種類が豊富で値段も手ごろです。
どのお店で買っても同じというわけではなく、それぞれに品揃えやデザイン、値段などが異なる独自のラインナップ。いくつかの屋台を見て周ってから、自分が気に入ったお店で買うのがおすすめです。
オーナー自身がパッケージにイラストを施している屋台など、個性が光るお店の数々は見ているだけで楽しめますよ。
フヴァル・タウンの中心地が、聖ステパノ大聖堂をはじめとする歴史的建造物が並ぶ、聖ステパノ広場。
16~17世紀にかけて建設された聖ステパノ大聖堂は、後期ルネッサンス様式の傑作。バロック様式の祭壇や聖歌隊席など、内部も見ごたえ十分です。
広場の南に建つ、1579年から1611年にかけて建てられたアルセナルは、フヴァルを代表する歴史的建造物。建物内にある劇場は、1612年に造られたもので、ヨーロッパ最古の劇場のひとつに数えられています。
表通りから、石造りの建物が並ぶ狭い路地に入り込めば、おしゃれなショップやギャラリーが点在する風景が。
リゾート地だけあって、小さな街でありながらハイセンスなお店が揃っています。こうした路地散策もフヴァル・タウンの楽しみのひとつ。
聖ステパノ広場から少し離れて海辺にぽつりと建っているのが、フランシスコ会修道院。修道院というと厳粛なイメージがありますが、ここは海辺に建っているせいか、どこか開放的な雰囲気が漂っています。
中には、充実した絵画コレクションで知られる小さなミュージアムがあります。なかでも、マッテオ・インゴーリとパルマ・イル・ジョーヴァネが描いた「最後の晩餐」は必見。
フランシスコ会修道院から、聖ステパノ広場とは逆方向にさらに奥に進んでいくと、観光客が減り、地元の人々の姿が増えてきます。
のんびりとした島時間を感じながら、透き通ったアドリア海を眺める。何をするでもない時間がなんとも贅沢なのです。
スプリットからの日帰りも可能とはいえ、フヴァル島に急ぎ足の観光は似合いません。打ち寄せる波の音を聞きながらぼうっとしたり、黄色に赤、紫と、微妙なグラデーションを見せる夕焼けを楽しんだり・・・
時間とともに移り変わる島の風景を目にしてこそ、洗練されたリゾート地としての表情と、素朴な港町としての表情をあわせ持つフヴァル・タウンの魅力を最大限に感じることができます。
せっかくならフヴァル島に宿泊して、豊かな自然と歴史に祝福されたフヴァルの美しさに、どっぷりと溺れてみませんか。
Post: GoTrip! http://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア
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