【世界の街角】イタリア・トスカーナの古都シエナで中世の香りがする歴史地区を歩く
GOTRIP! / 2017年12月27日 11時30分
イタリアはトスカーナの中部にある古都シエナ。中世には金融業で栄え、ヨーロッパの金融の中心地でもありました。1995年には「シエナ歴史地区」として世界遺産にも登録され、その美しい旧市街を一目見ようと多くの人が訪れます。
シエナの町を特徴づけているのが建物に使われているレンガの色。「シエナ色」とも言われているこの色のレンガが町全体を染め、他の町にはない独特な雰囲気を作り出しています。
旧市街の中は細い道が縦横無尽に張り巡らされ、まるで迷路のよう。道の両脇に立つ建物は背が高いものばかりで、周囲の景色が見えずに方向感覚が狂ってしまいそうです。
ところで、シエナの町は17の「コントラーダ」と呼ばれる地区に分かれ、各地区がそれぞれ動物のシンボルとカラーを持っています。地区が始まる場所には、その地区の旗やタイルなどが壁に貼られているので分かりやすいです。
この地区同士が対抗して競い合うのが、年2回行われる「パリオ」という競馬レース。800年以上続くこの競馬レースですが、シエナの人にとってはサッカーよりも大事なお祭りでもあるのです。パリオは町の中心であるカンポ広場で行われます地元民のみならず世界中から観光客が押し寄せ、レースに熱狂するのです。
そんなレースの舞台となるカンポ広場は、中世の広場としてはヨーロッパ最大級のもの。扇状に広がる広場はよく見ると9分割されており、これは中世に9人の議員が政治を司っていた事を表しています。
広場に面して建っているマンジャの塔は高さ102メートル。14世紀の半ばに建設されたもので、完成当時はイタリアで最も高い建物でした。現在でもトスカーナにおいては最高の高さを誇るマンジャの塔。上に登れば、シエナ色一色に染まった中世の街並みを楽しむ事ができます。
シエナへ行ったら、威厳ある大聖堂を訪れるのも忘れずに。繊細な装飾が施された正面のファサードは、イタリアで一番美しいと言われています。
ここで目を引くのが、大聖堂脇にある謎の壁。実はこの壁、14世紀前半に大聖堂を拡張しようとしたまま放置されたものなのです。この壁は完成後にはファサードになる予定だったとか。
設計ミスや資金不足、ペストの流行に阻まれ全体は完成しなかったものの、建設された側廊の部分は現在では付属美術館として利用されています。
中世の雰囲気が漂い、ただ歩いているだけでも楽しい町シエナ。迷路のような旧市街を散策しながら、この町が辿ってきた歴史の息吹を感じてみてください。
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