【世界の街角】ドイツ・シュトゥットガルト近郊の街「エスリンゲン」で味わう中世のクリスマスマーケット
GOTRIP! / 2017年12月21日 6時30分
ドイツ3大クリスマスマーケットのひとつとして、また世界最大級のクリスマスマーケットとして知られるシュトゥットガルトのクリスマスマーケット。シュトゥットガルトのクリスマスマーケットを訪れるなら、ぜひあわせて訪れたいクリスマスマーケットがあります。
それが近郊の町、エスリンゲンで開催されるクリスマスマーケット。シュトゥットガルトからおよそ15キロ、列車でわずか10~15分ほどのところに位置するネッカー河畔の古都・エスリンゲンは、木組みの建物が数多く残る美しい町並みで知られています。
エスリンゲンのクリスマスマーケットを有名にしているのは、タイムスリップしたような雰囲気が味わえる中世風のクリスマスマーケット。
テントを張ったような屋台に当時の言葉が書かれた木の看板、昔ながらのパン焼き釜や大鍋などが並ぶ、約1000年前の中世時代をイメージしたクリスマスマーケットです。
中世風のクリスマスマーケットが開催されるのは、可愛らしいピンクの市庁舎が建つ市庁舎広場やハーフェンマルクト周辺。エスリンゲン自体が中世の面影を残す美しい町だけに、中世風のクリスマスマーケットがよく映えます。
ここで売られているのは、革製品や木工製品、毛皮、スタンプ、ナイフ、水牛の角のカップ、フラスコのような容器に入ったリキュールなど、普通のクリスマスマーケットに出ているクリスマス雑貨とはひと味もふた味も違うものばかり。
手づくりのぬくもりが感じられる商品が多いだけでなく、売り手の衣装も中世風で、見ているだけで楽しめます。
鍛冶屋やガラス吹き、ほうき作りなどの実演も行われ、臨場感たっぷり。
雑貨だけでなく、食べ物だって中世風のものが楽しめます。
木の棒に巻き付けて直火で焼いたパンや、ハムとチーズを包んで焼いた手作りパン、ワイルドな肉のグリルや、肉と野菜の煮込みをパンに挟んだものなど、シンプルなおいしさが引き立つグルメが充実。
せっかく中世のクリスマスマーケットに来たからには、ほかのクリスマスマーケットではなかなか見られないB級グルメに挑戦してみたいものですね。
一般的なドイツのクリスマスマーケット同様、ゲームや乗り物のコーナーもありますが、ここは中世を再現したマーケットゆえ、ほかのクリスマスマーケットにあるような電動のおもちゃやメリーゴーランドはありません。
観覧車はなんと人力。スタッフが盛り上げながら手で動かしてくれます。
さらにゲームも射的や輪投げなどアナログなものばかり。日本人なら子ども時代、夏祭りで遊んだことを思い出して懐かしい気持ちになるのではないでしょうか。
こうしたユニークな中世風のクリスマスマーケットが人気を集めているエスリンゲンですが、実は一般のクリスマスマーケットも見逃せません。
通常のクリスマスマーケットが開催されているのは、マルクト広場。中世風のクリスマスマーケットが開かれている市庁舎広場と隣接しているので、見つけられないということはまずないでしょう。
カラフルな木組みの建物や教会をバックに、クリスマスピラミッドやメリーゴーランドが並ぶマーケットはメルヘンな雰囲気満点。
木製やガラス製のクリスマスオーナメントやフェルト製品、アクセサリー、パッケージもおしゃれなはちみつやコンフィチュールなど、小規模なマーケットながらハイセンスな品物の数々に出会えます。
食べ物屋台はおなじみのホットドッグやカリーブルストのほか、「ドイツ風餃子」とも呼ばれる南西ドイツ名物の「マウルタッシェン」などのローカルグルメもお目見え。中世風グルメとローカルグルメをはしごできてしまうのも、エスリンゲンのクリスマスマーケットの魅力なのです。
こちらのクリスマスマーケットでは、ひと目惚れしてしまうほど可愛いブーツ型のカップでグリューワインを飲むことができます。気に入ったカップはデポジットの返金を受けずにそのまま持ち帰ることもできるので、記念にひとついかがでしょうか。
中世のクリスマスマーケットと通常のクリスマスマーケットが両方楽しめるエスリンゲンは、一度で二度おいしいクリスマスマーケット。シュトゥットガルトのクリスマスマーケットを訪れるなら、エスリンゲンにも足を延ばさない手はありません。
Post: GoTrip! http://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア
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