【世界の絶景】クロアチア・アドリア海沿岸の7つの町をめぐる絶景ハンティングの旅
GOTRIP! / 2018年1月15日 6時30分
ジブリ映画「魔女の宅急便」や「紅の豚」を彷彿とさせる絶景の数々で注目を集める、クロアチア。
クロアチア旅行のハイライトといえば、なんといっても紺碧の海とオレンジ屋根の旧市街とのコントラストが鮮やかなアドリア海沿岸です。
天気良し、景色良し、治安良し、人良しと4拍子揃ったクロアチア、アドリア海の美しい町々を訪ねてみませんか。
・ザダル
映画監督ヒッチコックが「ザダルの夕陽は世界で一番美しい」と絶賛したことで知られるザダル。旧市街の北、海辺のプロムナードには岩壁に打ち寄せる波が不思議な音を奏でる「シーオルガン」が設けられ、幻想的な夕暮れをさらに盛り上げます。
かつてはダルマチア地方の中心として栄え、中世の時代にはヴェネツィア共和国と肩を並べるほどの栄華を誇っただけあって、文化遺産にも事欠きません。
ザダル旧市街の中心地が、紀元前1世紀から紀元3世紀にかけて造られた、ローマ時代の広場「フォーラム」。広場に面して建つ聖ドナト教会はザダルのシンボル的存在です。
旧市街にはローマ時代の遺構や中世の建造物が点在し、異なる時代の遺産が不思議な調和を見せる居心地の良い港町です。
・スプリット
アドリア海沿岸で最大の港町スプリットは、クロアチアを代表する観光都市のひとつ。旧市街は、ローマ皇帝ディオクレティアヌスが300年ごろに築いた宮殿がそのまま町になったという、珍しい成り立ちをもつ町です。
ローマ帝国が滅亡し、異民族が侵入してきた7世紀、近郊の町サロナから逃げてきた人々が、ディオクレティアヌス宮殿の基礎部分はそのままに、上から建物を増築する形で町を発展させていきました。こうして、ローマと中世の建築物が複雑に絡み合った唯一無二の町並みが生まれたのです。
巨大な壁に囲まれた旧市街はまるで迷路のよう。狭い路地が入り組んだ町は、どこを切り取っても絵になります。
スプリット最大の見どころが、もともとはディオクレティアヌス帝自身の霊廟として建てられた大聖堂。ロマネスク様式の傑作と名高いオーク材の扉や精緻な彫刻が施された聖歌隊席など、見事な美術品の数々で埋め尽くされています。大聖堂に隣接する塔からのパノラマも見逃せません。
・トロギール
紀元前385年ごろにギリシアの植民地として建設された歴史都市、トロギール。外敵の侵入に備えて水路が設けられ、人工的に本土と隔てられたため、旧市街は「要塞島」とでもいうべき姿をしています。
13~15世紀の建造物を中心に多彩な様式の建築物がぎっしりと詰まった町に足を踏み入れた瞬間、数百年ものあいだ時が止まっているかのような錯覚にとらわるはず。まるで中世のテーマパークのような町並みは、その名も「古都トロギール」として世界遺産に登録されています。
トロギールのランドマークが、クロアチアを代表する教会のひとつでもある聖ロヴロ大聖堂。13世紀に着工され、17世紀にようやく完成したため、各時代のさまざまな建築様式が混在しています。
13世紀に造られたロマネスク様式の門は、クロアチア中世美術の傑作。3種類の建築様式が融合した鐘楼からの眺めは、まさに絶景です。
・シべニク
中世の面影を色濃く残す、のんびりとした風情漂う港町シべニク。この町を象徴する建造物が、世界遺産に登録されている聖ヤコブ大聖堂です。
15~16世紀、北イタリアとダルマチア、トスカーナの3つの地方の文化交流の結果、ゴシック様式とルネッサンス様式が融合した壮麗な大聖堂が誕生しました。
白亜の大聖堂の外壁には、71人もの人間の頭部の彫刻が施されているのが特徴。荘厳な空気に身が引き締まる内部では、気が遠くなるほどに手の込んだ洗礼室の天井部分の装飾に息を呑みます。
シべニクにやってきたなら、町を見下ろす高台に築かれた聖ミカエル要塞からの眺めは必見。アドリア海に白く輝く聖ヤコブ大聖堂の姿は、ひときわ心を打つ美しさです。
・フヴァル
クロアチアきってのリゾートアイランド、フヴァル島の中心都市がフヴァル・タウンです。
200メートル四方と小さいながら、16~17世紀に建てられた聖ステパノ大聖堂や、15世紀に建てられたフランシスコ会修道院をはじめとする歴史的建造物に彩られた旧市街は、見どころ満載。豊かな自然に囲まれ、のんびりとした空気が漂うフヴァルは、都市から離れて心と身体を癒したい人にぴったりの旅先といえるでしょう。
フヴァル観光のハイライトが、フヴァルの町やパクレニ諸島を一望できる城塞からの景色。なだらかな山々とアドリア海、オレンジ屋根の建物が一体となったフヴァルの風景は格別で、「絵のような」という表現にふさわしい美しさです。
・コルチュラ
独自の文化を受け継いできた自然豊かな島、コルチュラ島。その中心都市がコルチュラ・タウンです。
フヴァルよりもさらに素朴な雰囲気が漂うコルチュラは、クロアチアでは「東方見聞録」で有名なマルコ・ポーロ生誕の地といわれています。その真偽は定かではありませんが、謎だからこそいっそう歴史ロマンを掻き立てるのではないでようか。
マルコ・ポーロ伝説も手伝ってか、全長200メートルに満たないコルチュラの旧市街には、どこかミステリアスな空気が流れているような気がします。
ダイナミックな自然に抱かれた中世の町には細い路地や階段が張り巡らされていて、なんともフォトジェニック。海に突き出すようにして築かれた町だけあって、紺碧の海に面したレストランでの食事は最高です。
・ドゥブロヴニク
クロアチアの代名詞存在ともいえるのが世界遺産の城塞都市、ドゥブロブニク。アドリア海に浮かぶオレンジ屋根の旧市街は、「アドリア海の真珠」と称えられています。
教会や修道院、宮殿などの歴史的建造物がひしめき合う旧市街に一歩足を踏み入れると、かつて「ラグーサ共和国」として栄えていた当時の隆盛ぶりが鮮やかによみがえってきます。
ドゥブロヴニクの旧市街の特徴は、周囲を堅牢な城壁に囲まれていること。城壁の全長は1940メートル、高さは最高で25メートルにも達します。
城壁の建設が始まったのは8世紀ごろのことで、町の拡張とともに広がっていきました。城壁にはのぼって歩くことができ、美しい旧市街を見下ろしながら空中散歩気分を味わうことができます。
アドリア海に浮かぶ旧市街の全景を見たいなら、ロープウェーで標高412メートルのスルジ山へ。アドリア海とオレンジ屋根で統一された旧市街が織り成す風景は、きっと一生忘れられないものになることでしょう。
あまりにも美しい風景の数々に夢心地になること間違いなしのクロアチア、アドリア海沿岸の旅。瞼に焼き付けたくなるような絶景の数々があなたを待っていますよ。
Post: GoTrip! http://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア
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