【知られざる世界の常識】なんと誕生日パーティーは主役の本人が主催!?日本と大違いのドイツの誕生日事情とは
GOTRIP! / 2018年2月19日 6時30分
「日本と似てる」なんていわれることもあるドイツですが、ドイツの文化や習慣を紐解いてみると、日本と似ているどころが真逆だということも少なくありません。
日本と大違いなドイツの習慣のひとつが、「誕生日」に関するもの。ドイツ在住の筆者が、意外なドイツの誕生日事情をご紹介します。
・誕生日を迎えた本人がパーティーを主催
日本の誕生日パーティーは、誕生日を迎えた人の友人や家族などが企画することが多いですが、ドイツでは逆。ドイツの誕生日パーティーはもっぱら誕生日を迎える本人が主催し、親しい人々を招待します。
日本人なら、自分の誕生日に友人がサプライズパーティーを計画してくれていたら「ありがとう、嬉しい!」と感じる人が多いと思いますが、ドイツ人は必ずしもそうではありません。
よかれと思って周囲がサプライズを計画しても、「自分の誕生日の過ごし方くらい自分で決めたい」「ほかにやりたいことがあったのに、サプライズのせいで予定が狂って誕生日が台無しになった」と感じる人もいるよう。
ドイツでは、「誕生日にパーティーをしたければ自分でするし、したくなければしない」と、本人の意思が大切なのです。
・パーティーの費用は誕生日を迎えた本人が負担
ドイツの誕生日パーティーは、自宅で開く場合もあれば、レストランなどで開く場合もありますが、いずれにしてもパーティーにかかる費用は誕生日を迎えた本人が参加者全員分を負担するのが普通です。
「自分がパーティーを開きたくて開いて、ゲストを呼んだのだから費用も負担するのが当然」という感覚なのでしょうか。親しい人への感謝を示すという意味合いもあるようです。
ドイツには日本的なの義理人情の文化はないので、ドイツ人は「以前あの人のパーティーに招いてもらったから、今度はこちらから招待しないと」といったことを考えることはあまりないよう。いつも呼ばれてばかりで、自分の誕生日パーティーはまったく開かないという人もいます。
・本人が職場や学校にケーキを焼いて持って行く
誕生日を迎えたドイツ人がみんなパーティーを開くわけではありませんが、自分の誕生日に職場や学校にケーキを焼いて持って行く人は少なくありません。「今日は私の誕生日だから食べてね」とケーキをお披露目し、居合わせた人から「おめでとう!」と祝いの言葉をかけてもらうのです。
そんな事情もあって、ドイツではケーキを手作りする習慣が盛んなので、スーパーなどでホールケーキを持ち運ぶためのプラスティックケースが売られています。
「ケーキ作り」といえば日本では女性の趣味のように思われがちですが、ドイツでは男性がケーキを焼くのは珍しいことではありません。筆者の夫(ドイツ人)は、子どもの頃、誕生日を迎えるといつもお父さんがケーキを焼いてくれたそうです。
・前祝いはタブー
日本では、誕生日当日にお祝いできないなら、誕生日を過ぎてからよりも当日を迎える前に祝うほうが望ましいという暗黙の了解があります。
しかし、ドイツでは誕生日の前祝いはタブー。誕生日を過ぎてから「おめでとう」の言葉をかけたり、プレゼントをあげたりするのは問題ありませんが、誕生日前にそれらをするのはNGなのです。
これは、「誕生日当日を迎える前にお祝いの言葉をもらうと早死にする」という迷信と関係しています。ドイツ人の知人や友人ができたら、うっかりフライングでお祝いしてしまわないように注意したいものですね。
・10年ごとの誕生日は盛大に祝う
ドイツでは、20歳、30歳、40歳、50歳といった、節目となる10年ごとの誕生日は盛大に祝う傾向にあります。いつもはいちいち誕生日パーティーを開かないけれど、節目の誕生日だけはパーティーを開くという人も少なくありません。
ゲストが数十人、100人単位の誕生日パーティーも珍しくなく、盛大なものになると家の中だけでなく外からもわかるように飾り付けたり、レストランを借り切ったりしてパーティーを行います。
ドイツのパーティーといえば時間が長いのが常で、昼ごろから始まったパーティーが夜遅くまで続くことも珍しくありません。パーティーにかけては、ドイツ人はとてもタフなのです。
誕生日の祝い方なんてどこも大して変わらないと思いがちですが、日本とドイツを比べただけでもこれだけたくさんの違いがあります。
「日本人は日本独自の文化や習慣だと思っていなかったけれど、実はそうだった」なんてこともたくさんありそうですね。
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