【世界のケンタッキー】タイのケンタッキーには丼メニューが存在する!タイのKFCオリジナルのピリ辛メニュー「カオ・ヤム・ガイセープ」を食べてみた
GOTRIP! / 2018年3月11日 16時30分
言わずと知れた「ケンタッキー・フライドチキン(KFC)」は、世界各地に店舗を展開する人気フライドチキンチェーン。
しかし、世界各国で画一的なメニューを販売しているわけではなく、それぞれの国の人々のニーズや嗜好に合わせてメニューの内容を変えています。
今回ご紹介したいのは、「日本のケンタッキーより断然おいしい」と在住日本人のあいだでも評判のタイのケンタッキー。
「タイ=フライドチキン」というイメージはないかもしれませんが、実はタイは路上の屋台やナイトマーケットなど、あちこちでフライドチキンが売られているチキン大国です。
在住日本人も太鼓判を押すタイのケンタッキーの実力はいかに・・・
筆者がやってきたのは、フラワーマーケットとして有名なパーク・クローン市場に隣接するショッピングスポット「ヨートピーマン・リバーウォーク」の2階にある店舗。
チャオプラヤー川に面したクリーム色の洋風建築に入る店舗には、従来のケンタッキーのイメージとは異なる上品な雰囲気が漂います。
今回のお目当ては、タイオリジナルメニューのライスボウル。つまりはどんぶりです。
ケンタッキーにご飯ものとは驚きですが、タイに進出しているファストフードチェーンは本来の主力メニューに加えてご飯ものを用意しているところが少なくありません。
ライスボウルには揚げたチキンをトッピングしたものと、グリルしたチキンをトッピングしたものがあり、筆者はフライドチキンに玉ねぎやパクチー、チリパウダーなどを載せた「カオ・ヤム・ガイセープ」を注文。値段はドリンクとセットで69バーツ(約230円)という庶民派価格です。
店舗によっては英語メニューが用意されていることもあるようですが、ない場合は「ライスボウル」「クリスピーチキン」「スパイシー」の3語で伝わります。
それに加え、在住日本人も賞賛するフライドチキンを注文。こちらも、タイならではのホットチキンを選びました。お値段は1ピース37バーツ(約120円)
注文するときに驚いたことが、セットのドリンクがペプシかセブンアップの2種類しかなかったこと。
甘い炭酸飲料しかないなんて、日本なら「お茶など甘くない飲み物はないのか」「フルーツジュースはないのか」などとクレームが出るところでしょうが、甘ーいドリンクが好きなタイの人々は気にならないのでしょうか。
実際、日本のケンタッキーには、ウーロン茶や100パーセントオレンジジュースなど、より多彩なドリンクメニューが揃っています。
さて、タイのケンタッキーオリジナルの「カオ・ヤム・ガイセープ」お味は、すっぱ辛いラープ(タイの東北地方の料理の代表格で、豚の挽肉や魚をハーブや唐辛子、ナンプラー、ライムなどで味付けしたサラダ風の料理)風。
ケンタッキーの「カオ・ヤム・ガイセープ」は、小ぶりのフライドチキンをメインにして、玉ネギやネギを散らし、ラープ風味に仕上げています。
日本人に馴染みのあるタイ料理、パッタイやガパオライスとは味の方向性がまったく違う、すっぱ辛いこの味付けは日本人には好き嫌いが分かれるところでしょう。チキン自体はサクサクしていておいしいのは間違いありませんが、チキン自体も辛いので辛いものが苦手な人にはツライメニューといえます。
もうひとつ特筆すべきは、どんぶりにもかかわらず汁気がほぼないということ。日本では、丼ものといえばご飯がたれに浸るようにするのが普通ですが、タイではそういう習慣がないらしくパウダーで味付けしているので、日本人ならタレが欲しくなるところかもしれません。
酸っぱさと辛さがともにガツンと迫ってくるこの料理。言葉で表現するには限界があるので、ぜひ現地でどんなものか確かめてみてください。
続いてホットチキン。タイではこれがスタンダードなサイズですが、日本のケンタッキーのチキンよりもずっと大きいと評判なんです。
トレイが大きめなので、写真ではこの大きさがうまく伝わらず残念ですが、マンガなどに出てきそうなお肉がたっぷりついたジューシーなチキン。「ホットチキン」といいつつ見た目はまったく辛そうではありませんが、衣の内側にスパイスが練りこんであるようでしびれるような辛さです。
ライスボウルとあわせて酸っぱい×辛い×辛いという刺激的なコンビネーションになってしまいましたが、こんなケンタッキーが味わえるのもタイならでは。
チキンのほうは激辛とまではいかず、日本人でも「辛ウマ」の範囲で食べられるレベルでしょう。噂通り、タイのケンタッキーのフライドチキンは大ぶりでジューシーでお得感満載でした。
どこにでもある世界的チェーンであっても、そこにしかないメニューがある。現地のローカル食堂で食べるのもいいですが、時にはあえてチェーン店で現地ならではの食文化にふれてみるのもいいかもしれません。
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