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ポーランドの華麗なる港町・グダンスクでしたい8つのこと

GOTRIP! / 2018年7月28日 6時30分

ポーランド北部、バルト海に面した港町グダンスクは、ポーランド屈指の観光都市。

1000年以上の歴史を誇るこの町は、14世紀にはバルト海周辺で隆盛を誇ったハンザ同盟に加盟し、交易の中心地として栄えました。

自由都市にポーランド領、プロイセン領と、その帰属をたびたび変えてきたグダンスクには、ポーランドのほかの都市とは異なる独特の雰囲気があります。

世界遺産候補になっている旧市街には、ゴシック、ルネッサンス、バロックといった各時代を代表する壮麗な建造物がひしめき合い、パステルカラーのメルヘンチックな建物と、レンガ造りの重厚な建物が融合した町並みは、一度目にすると忘れがたい美しさです。

そんなポーランドを代表する美しき港町、グダンスクでしたい8つのことをご紹介します。

・華麗なる市庁舎を見学

グダンスク旧市街のメインストリートにあたるのが、「王の道」の異名をもつドゥーガ通り。

色とりどりの家々が並ぶなか、異彩を放っているのが1379年に建設が始まった市庁舎です。天に向かって誇り高く伸びる82メートルの尖塔は、1561年の完成。レンガ造りの重厚な姿が、パステルカラーの町並みにアクセントを与えています。

市庁舎は現在「グダンスク歴史博物館」として公開されており、内部の見学が可能。

ハンザ都市として繁栄したグダンスクだけに、市庁舎の内部も実に豪華で、なかでも「赤の広間」と呼ばれる評議会室は、ヨーロッパで最も美しい部屋のひとつとして知られています。

決して大きな部屋ではありませんが、フランドル絵画や見事な彫刻で飾られた空間は圧巻。

・ネプチューンの噴水と対面

グダンスク旧市街のシンボル的存在が、ドゥーギ広場にある「ネプチューンの噴水」。市庁舎の斜め向かいにある立つこの噴水は、1633年に完成したもので、海の神であるネプチューンを表した凛々しいブロンズ像が印象的です。

この噴水にはとある言い伝えがあります。

人々が噴水に硬貨を投げ入れるのを嫌がったネプチューンが、硬貨を金箔に変えてしまい、その金箔の輝きがグダンスク名産のリキュール「黄金の水」をさらにおいしくさせたとか。

繊細かつ力強いネプチューン像と、背後にあるパステルカラーの優雅な建造物とのコントラストをじっくりと楽しんでください。

・聖母マリア教会の塔にのぼる

グダンスクにいくつかある教会のなかでも、その巨大さが目を引くのが、聖母マリア教会。1343年から1502年にかけて建設された世界最大級のレンガ造りの教会で、その重厚なるたたずまいは格別です。

教会内部は素朴ながら、15世紀の天文時計や聖母像など、見どころは多数。

高さ78メートルの塔はグダンスク市街を一望できる絶好のビュースポットで、400段の階段をのぼるとたどり着く展望台からは、見事なパノラマが楽しめます。

・ライオン像を探す

グダンスクの新たな名物となりつつあるのが、ユーモラスな姿をしたライオン像の数々です。

ポーランド東部の町ヴロツワフは、さまざまな姿をした160体以上の小人像が点在する「小人の町」として有名。グダンスクも負けじとさまざまなテーマに沿ったライオン像を設置し、旅行者のあいだで人気を集めています。

グダンスクの紋章には2頭のライオンが描かれており、ライオンはグダンスクのシンボル。

グダンスクの町角では、シェイクスピアに扮したライオン、スカイダイビングをしているライオンなど、さまざまな衣装を身にまとい、異なるポーズや表情をしたユニークなライオン像に出会えます。

まだ10体あまりと数は多くありませんが、これからどんどん増やしていく予定だとか。ライオン像めぐりがグダンスクの主要なアトラクションになる日もそう遠くはないかもしれません。

・旧港の景色を堪能

港町グダンスクのアイコニックな風景が見られる場所が、旧市街の奥に広がる旧港。

ここに流れるモトワヴァ運河はバルト海へとつながっており、ハンザ都市時代から19世紀ごろまでは、交易の拠点として多くの船が出入りし、活況を呈していました。

船の大型化に伴って、港としての本来の役割は近郊のグディニアなどへと移ってしまいましたが、現在はレストランや土産物屋などが並び、遊覧船が行き交う観光の拠点となっています。

緑の門をくぐって旧港へと出て、運河に架かっている橋を渡った対岸からは、港町らしい「ザ・グダンスク」な風景が。優雅なパステルカラーの建物と、どっしりとしたレンガ造りの建物が一体となったグダンスクの旧市街は、いつまでも眺めていたくなる美しさです。

・遊覧船で運河をクルーズ

旧港までやってきたら、ここから出ている船に乗ってみるのもおすすめ。

水上からグダンスクの風景が楽しめるばかりか、ヴェステルプラッテ行きの船に乗れば、第2次世界大戦勃発の地として知られるヴェステルプラッテも観光でき、一石二鳥。グダンスクの旧港からヴェステルプラッテまでの所要時間は、約40分です。

・琥珀の芸術を鑑賞

グダンスクの名産品といえば、なんといっても琥珀。バルト海沿岸は世界の琥珀の85パーセントを産出する琥珀の名産地で、グダンスクはその一大拠点のひとつです。

かつては、グダンスクからワルシャワを経由し、当時のポーランド王国の首都だったクラクフまで続く「琥珀の道」があり、ポーランドに莫大な富をもたらしていました。

グダンスク旧市街の玄関にあたる高い門と黄金の門のあいだにある囚人塔は、「琥珀博物館」として使われており、加工前の琥珀から、琥珀のオブジェや飾り棚、ジュエリー、ギターにいたるまで、さまざまな琥珀製品が展示されています。

古いものから2000年代の新しいものまでが揃っているので、時代の流れに伴う琥珀製品の変遷も見ることができますよ。

・名産琥珀ショッピング

産地だけあって、グダンスクには琥珀製品を売るショップがひしめき合っています。日本で買うよりもずっと安く手に入るだけでなく、商品の種類やデザインが幅広いのがグダンスクの琥珀の特徴。

ネックレスやピアスなどのアクセサリーのみならず、置物や小物入れ、スプーンなど、さまざまなジャンルの琥珀製品があり、その多彩さに驚かされるほどです。

ただし、「琥珀」と称して売られるもののなかには残念ながら偽物もあるので、本物の琥珀を手に入れたいなら出どころのわからない露店などで買うのは避けた方が無難。

グダンスク旧市街のマリアツカ通りは、「琥珀ストリート」といってもいいくらい琥珀の店が集中する通りで、専門店による質の高い琥珀製品が手に入ります。

アクセサリーひとつとっても、カジュアルなものから、エレガントなもの、クラシカルなものからモダンなものまで、さまざまな雰囲気とデザインの商品が揃っているので、これまで琥珀に興味がなかった人でも、お気に入りが見つかる可能性大です。

日本ではまだまだ知る人ぞ知るという位置づけながら、ポーランド人もおすすめする美しき港町グダンスク。

世界遺産に登録されればますます人気が高まりそうなので、行くなら今のうちかもしれません。

Post: GoTrip! http://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア

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