あの人気番組「イッテQ!」にも登場した不思議な火山、アゼルバイジャンのマッドボルケーノに行ってみた
GOTRIP! / 2018年9月7日 11時30分
コーカサスに位置する「火の国」、アゼルバイジャン。かつてはソ連に属していた国で、1991年のソ連解体に伴い共和国として独立しました。
それを機に、ヨーロッパの技術を採り入れて乗り出したカスピ海油田の開発が大当たり。オイルマネーで首都バクーのフレイムタワーやヘイダル・アリエフ・センターをはじめ、前衛的なモダン建築が建てられ、「コーカサスのドバイ」と称されるようになったほどです。
バクーの近郊には、地下資源豊かなアゼルバイジャンらしいユニークな観光スポットがあります。それが、マッドボルケーノ。
日本語では「泥火山」と呼ばれるマッドボルケーノとは、泥が地下水や天然ガスなどとともに地表に噴出している場所や、その結果できた地形のことをいいます。世界で1100ヵ所ほど確認されており、そのうち400ほどがアゼルバイジャンおよびカスピ海沿岸に集中しているのです。
アゼルバイジャンには多数のマッドボルケーノがありますが、なかでも旅行者に人気が高いのがゴブスタン泥火山群。地下から噴き出す天然ガスにより、マグマがたぎるかのごとく、泥が「ボコッ」と噴出する光景は摩訶不思議です。
2017年12月10日放送の旅行番組「世界の果てまでイッテQ!」では、イモトアヤコさんが泥火山へダイブするという荒業を披露してくれました。
ゴブスタン泥火山群は、世界遺産に登録されたゴブスタンの岩絵からも近く、首都バクーからの日帰りツアーなどで、気軽に両方の見どころを訪れることができます。
バクーからマッドボルケーノを目指して走ると、しだいに車は道なき道へと分け入っていきます。
道中も、あちこちで石油が湧き出している様子が見られ、日本では見られない光景の連続に大興奮。バクーから車で走ること約1時間半、ゴブスタン泥火山群に到着しました。
そこに広がっているのは、まるで地の果てのような景色。
乾いた大地は大きくひび割れ、地表には泥でできた火山のミニチュアが点在しています。
泥火山の噴き出し口に近づいてみると、確かに「ボコッ」「ボコッ」と音を立てて泥が飛び出してくるではありませんか。
大分の別府にも、これと似たような光景が見られる「坊主地獄」がありますが、そのスケールはけた違い。なんの囲いもない野外のオープンスペースに多数の泥火山が並んでいる様子は、日本では見られない異世界の風景です。
2001年には、泥火山が突然15メートルもの炎を噴き上げて話題になったことも。こうした自然環境が、この地で暮らす人々の火を信仰するメンタリティを育んだのでしょう。
噴出した泥の一部は、火山のマグマ同様に下に流れ、流れてから時間の経っていない泥は水分を含み、時間の経った泥は乾燥した空気のなか乾き、ひび割れていきます。
泥の乾いている部分と乾いていない部分の境目がはっきりとわかり、さまざまな距離や角度から写真を撮るのがなんとも楽しい!
アゼルバイジャンのマッドボルケーノは、自然の神秘が感じられるばかりか、予想以上にフォトジェニックな場所だということが判明しました。
ちなみに「火山」とは呼ばれるものの、噴出する泥は熱くないのでうっかり触ってしまっても特に問題はありません。
ゴブスタン泥火山群を訪れるには、公共交通機関でのアクセスは困難なため、バクー発の日帰りツアーを利用するのが一般的。ゴブスタン国立保護区に加え、拝火教寺院やヤナル・ダグなどを周るツアーを利用すれば、わずか一日でバクー近郊のおもな観光スポットが制覇できます。
アゼルバイジャンを訪れたら、バクー近郊にも足を延ばし、「火の国」の自然の神秘を肌で感じてみてください。
Post: GoTrip! http://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア
外部リンク
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1今年流行った「大人の学び」が明らかに! 2025年に"注目すべきスキル"とは?
マイナビニュース / 2024年12月26日 17時3分
-
2【10年に一度レベルの年末寒波】エアコン暖房の無駄を防ぐ部屋づくりのポイントは? - 節電の基本をダイキンが解説
マイナビニュース / 2024年12月26日 9時31分
-
3トースターでお餅を焼くと中がかたいまま…上手に焼くコツをタイガーが伝授!「予熱」より「余熱」がおすすめ
まいどなニュース / 2024年12月25日 17時45分
-
4「別にいいじゃない」ホテルのアメニティを大量に持ち帰る彼女にドン引き。ファミレスでも“常識外れの行動”に
日刊SPA! / 2024年12月26日 8時52分
-
5【MEGA地震予測・2025最新版】「能登半島地震以上の大きな地震が起きる可能性」を指摘 北海道・青森、九州・四国、首都圏も要警戒ゾーン
NEWSポストセブン / 2024年12月26日 11時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください