うねり、パサつき…年齢髪に悩む50代が変身!ツヤ髪になるヘアセットテク
ハルメク365 / 2024年6月4日 18時50分
50代・60代女性のイメチェンビフォーアフターをレポートする連載企画。今回は年齢を重ねて髪質やフェイスラインに変化が出てきたとお悩みの50代女性が挑戦。お悩みを解消し、エレガントな上品ボブスタイルにイメチェンです!
髪のクセが強くなって扱いづらい!フェイスラインにも変化が…
今回イメチェンに挑戦するのは「年齢とともに髪質が変わってうねりが強く出るようになり、とにかく扱いづらい!」とお悩みの鈴木さん(58歳)。
いっそうねりが気にならなくなるようにとパーマをかけたところ、若い頃は落ちやすかったパーマがしっかり強めにかかってしまったそう。また、年齢とともに面長なフェイスラインがより目立ってきたのもお悩みとのこと。
そこで、今の自分に似合う髪型やメイクを知って、華やか&上品にイメチェンしたいと応募してくれました。
イメチェンに挑戦する人:鈴木明美さん(59歳)「年齢を重ねて白髪が増え、うねりも強くなってきました。とにかく髪が扱いづらく、似合う髪型がわかりません。また、もともと面長で顔が細いのに加え、頬のたるみやほうれい線が出てきて寂しく見えるのも悩みです」(鈴木さん)
ヘアカット:石川貴文さん「年齢とともに髪質が変わり、うねりが出たりツヤがなくなるなどは大人の女性に共通のお悩みです。また、面長だからとあご周りを重たくしてしまうと、かえって下側にボリュームが出て面長を強調してしまうことに。今回はカットとブローで形を整え、ふんわり上品なボブスタイルを目指しましょう」(石川さん)
メイク:船津有史さん「大人の女性のこめかみや頬が痩せてくると面長が強調されてしまうので、頬骨の下などくぼんで見えるところをふっくらさせて、イキイキとした印象にしていきましょう。シェーディングやハイライトの入れ方もポイントです」(船津さん)
※シニア専門ヘアサロン「えがお美容室」でヘアカット&「ビューティー体験(ネイル・メイク・ヘアセット・撮影)」をセットで実施。撮影日はいつものナチュラルメイクで来てもらい、髪型とメイクでどこまで変化するのか、ビフォーアフターを写真で比較。
鮮やかライムカラーで第一印象からパッと華やかに!
ヘアカットとメイクの前に、まずは写真撮影用のコーディネートをセレクトします。
今回、スタイリストの土岐さんがおすすめしてくれたのは、鮮やかなライムカラーが目を引くパンツスタイル! ここ最近注目の鮮やかカラーですが、普段全く手にしない色味にドキドキの鈴木さん。
「これまで明るい色はあまりお召しになってこなかったという方でも、顔から離れたパンツなどからであればビビッドカラーも取り入れやすく、1枚で印象チェンジも叶いますよ」(土岐さん)
果たして、どんな着こなしに仕上がるのでしょうか?
イメチェンのポイント1:カットで丸みを加えて顔まわりを軽やかに
シャンプーを終えたら、いよいよカットです。今回はカットで全体的に丸いシルエットに整えつつ、顔まわりを軽やかにしていきます。
丸さを出すためには、パーマは生かしつつ、カットであごまわりの広がりを押さえていきます。裾から上に向かって、内側の髪は少なくして外側の髪がかぶさるように、少しずつボリュームを変えながらグラデーションカットにするのがポイント。
鈴木さんのように年齢を重ねて髪が細く、うねりが強くなってきた場合、パーマをかけると逆に強くかかりすぎてしまうこともあるため、カットでうねり対策をするのがおすすめとのこと。
「鈴木さんのように面長の方はそれをカバーしようとあごまわりを隠しがち。そうするとかえって顔の下半分が重たくなり、縦長のラインを強調してしまうことに。思い切ってあごまわりは見せた方が縦のラインが目立たなく、スッキリと小顔効果もあります」(石川さん)
イメチェンのポイント2:ツヤ髪になるドライヤーテク
大まかなカットを終えたらいったんドライヤーで乾かしていきます。髪のパサつきが気になる人は、ドライヤーをかける前、
「夜寝る前もしっかり髪を乾かすことが大切です。濡れた状態で寝るのは髪を傷める原因にも。さらに朝のスタイリング時も部分的に濡らすのではなく、
ドライヤーをかけるときは、髪を引っ張って伸ばしながら乾かすのもポイントです。これだけで仕上がりのツヤ感に違いが出るのだそう。
今回の鈴木さんの場合、髪を伸ばしながら乾かすだけで、元のパーマ効果もあり自然とふんわり丸いフォルムに仕上がりました。
ちょっとしたひと手間が、年齢髪のツヤをキープするには大切なんですね。
イメチェンのポイント3:年齢髪にこそおすすめ!ヘアアイロン使い
イメチェン企画に参加される方が口を揃えて言うのは、「ヘアアイロンは苦手」ということ。ほとんどの方がスタイリングに使っているのは「くるくるドライヤー」です。
でも実は、今の進化したヘアアイロンは手軽にうねりをケアしてツヤをプラスするにはもってこい! 年齢髪こそチャレンジしたいアイテムなんです。
そこで、ヘアアイロン初心者におすすめの使い方を石川さんに教えてもらいました。
「ヘアアイロン初心者がうねりケアやツヤ出しを目指すなら、ストレートタイプのヘアアイロンがおすすめです。慣れないうちは120度ぐらいの低めの温度で、毛束を細かく分けながら軽くサッサッと何度かかけていくのがよいですよ」(石川さん)
くるくるドライヤー世代ほど、ヘアアイロンも高温でグイッと強めに巻き込んでしまうため、髪を傷めたり巻きが強くなってしまったりと、思うような仕上がりにならないようです。
ヘアアイロンを終えた鈴木さん、「久しぶりにツヤツヤ……」と自身の変身ぶりに驚きを隠せません。
仕上げのカットを加えた後、トップとサイドにカーラーを巻いてさらにボリュームを持たせたら、サラツヤの上品ボブスタイルに仕上がりました。
イメチェンのポイント4:窪みをふっくらさせて面長をカバー
続いてはメイクです。面長で寂しく見えるのがお悩みという鈴木さん。「年齢を重ねてこめかみや頬の下が痩せてくることも面長が強調される原因の一つです」と船津さん。
「こめかみや頬の下など、窪んで見えるところに影ができると暗く見えるので、その部分には明るさを足してふっくらさせます。逆に、
そこで、ピンク系の下地を気になる窪み(暗く影になって見える部分)に塗っていきます。このとき、ピンクやオレンジ系などの下地で色味の補正をしながら明るくしていくと肌色のトーン差が埋まってよいそう。
また、「大人女性がシェーディングを入れて小顔効果を狙う場合は、入れる場所が決まっています」と船津さん。こめかみや頬が痩せてくる大人女性の場合、シェーディングはフェイスラインの下側と頬骨のワキに入れるのが鉄則なんだとか。「大人女性はこめかみと頬骨の下は絶対暗くしないこと!」(船津さん)
シェーディングは上下に伸ばさず、横にぼかすようにしてなじませていきます。
イメチェンのポイント5:ハイライトを入れてほうれい線を目立たなく
長いマスク生活にすっかりなじんでしまい、マスクを取ったらフェイスラインの変化に気付いたという人も多いのでは? 鈴木さんもマスクを取るとほうれい線が気になるようになったそう。
「ほうれい線をカバーしたいなら、ほうれい線が一番深い小鼻の脇(ほうれい線の始まりの部分)にオレンジやベージュなど明るく見えて肌なじみのよい色をハイライト的に入れるとよいですよ」(船津さん)
このとき、ほうれい線全体に色を入れてしまうとやりすぎになってしまうので、あくまでさりげなく。同様に、目の下の暗く見える部分やこめかみにもほんの少しハイライトを入れると、顔に光が当たったときに影にならず、違いが出るのだとか。
イメチェンのポイント6:眉毛の角度を意識して品よく、柔らかく
もともとまつ毛が長く、目の形も美しい鈴木さんですが、アイメイクについても正解がわからず、若い頃からずっと同じやり方なのだそう。
「もし、アイラインをしっかり入れるのが苦手なら、まつ毛をビューラーで立ち上げた後、まつ毛の隙間を埋めるような感覚で軽く入れる程度でよいですよ。黒目部分が大きく見えるとそれだけで表情がイキイキして見えるので、特に黒目の上側を意識してみましょう」(船津さん)
続いて眉毛です。鈴木さんのように眉毛の高さに左右差がある場合、「上がっている方の眉の下側を足して高さを揃える」とよいそう。その場合、ペンシルではなくパウダーを使うと自然な仕上がりに。
「眉が太いとキツイ印象になりそうで……」とためらっていた鈴木さんですが、船津さんいわく「キツく見えるのは太さではなく角度」とのこと。パウダーを使って角度をなだらかにすると柔らかい印象に仕上がるのだとか。
イメチェンのポイント7:リップで顔全体に華やかさをプラス
メイクの仕上げに船津さんが選んだのは、チークの色味に合わせたオレンジ色のリップ。今回使用した、えがお美容室とハルメクのコラボで生まれた「EGAOルージュ」は、大人女性の肌になじむような発色とツヤ感にこだわったリップで、薄付きなのに自然な血色感で品よく仕上がります。
「マスクをするようになってから、ろくに口紅をつけていませんでしたが、やっぱり口紅って顔が明るくなってイイですね」(鈴木さん)
リップクリーム感覚で使えて、日常使いにもお出掛けシーンにも合う口紅は、再びメイクの必須アイテムになりそうですね!
イメチェンのポイント8:ネイルは大人上品+遊び心を
イメチェンのラストはネイルです。
普段はお仕事柄もあり、ネイルカラーは控えているという鈴木さん。今回はイメチェンということで、派手すぎず、さりげなくおしゃれ感を取り入れたネイルにチャレンジです。
ネイリストの小山さんが提案してくれたのは、淡いピンクのネイルカラーに、ワンポイントで小さなストーンをつけたデザイン。さらに、人差し指と薬指はピンクとグレーとのツートーンタイプにして遊び心をプラスします。
ネイルの仕上がりがこちら。肌なじみのよい淡いピンクとグレーの組み合わせが大人上品で、小さなシルバーのストーンがさりげなくもキラキラと輝きを添えてくれています。
こうしてすべてのメニューが終了し、イメチェン完了です!
華やか上品スタイルに変身!イメチェンビフォーアフターを写真で比較
イメチェン前は「年齢とともに髪のクセが強くなってきて、フェイスラインの変化も気になる」とお悩みだった鈴木さんですが、どのように変身したのでしょうか?
さっそく、ビフォーアフターを比較してみましょう!
フロント(正面から)イメチェン前は、顔の下半分の髪が広がって全体的に重たく見えるのと、髪による額縁効果で顔の縦のラインが強調されていた鈴木さん。イメチェン後は丸いフォルムが上品で優しい印象のボブスタイルに変身です! お悩みだった、痩せて見えていたフェイスラインも気にならなくなりました。
メイクでは、頬のあたりがふっくらとして若々しく華やかな印象に! 全体的にリフトアップして見えます。
サイド(横から)イメチェン後は後頭部に丸みが出て、あごのラインもスッキリ。シェーディングやハイライト効果で頬の位置も上がって見え、サイドもしっかりリフトアップしているのがわかります。
バック(後ろから)
きつくかかっていたパーマで下にいくほど広がっていた髪が、後ろから見てもスッキリ丸いフォルムに。全体的にツヤも出ています。
「身も心も軽やかになりました!」
明るいライムカラーのパンツに流行のシアー素材のカーディガンが爽やかで、華やか&今っぽいスタイルに変身された鈴木さん。初チャレンジというカラーパンツもとってもお似合いで、ご自身の新しい可能性に気付かれた様子。
そんな鈴木さんに、イメチェンの感想を聞いてみました。
「パーマヘアから久しぶりにツヤツヤ髪になり、悩みだった顔の細さやたるみも目立たなくなって、上品な雰囲気に仕上げていただき大満足です。また、自分では絶対選ばないようなお洋服へのチャレンジでしたが、着てみると意外と似合っていて(笑)。爽やかな雰囲気になれて身も心も軽やかになりました!」(鈴木さん)
今回のイメチェンをきっかけに一つ新しい扉を開けた鈴木さん。オレンジリップやカラーパンツなど、これからもチャレンジしてみてくださいね!
「似合う髪型&メイクがわからない」そんな人は、プロのサポートでイメチェンに挑戦してみませんか?
「今」のあなたに似合う髪型やメイクを知って自分をアップデートすれば、毎日がもっと楽しくなりますよ!
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TEL:03-5980-7522
東京都豊島区巣鴨3-20-14 山下ビル2階/不定休
20年以上のキャリアを通してお客様の理想に応え続け、えがお美容室でのサロンワークにてシニア世代の髪の悩みを解決している。講師としても活動し、そのノウハウに注目が集まっている。
メイク:船津有史さん
50代女性を輝かせるリバイバルメイクの第一人者として活躍中。雑誌、広告やアーティストなどのヘアメイクも手掛ける。テレビ、雑誌など多数出演。著書に『悩みがぶっ飛ぶ 50代からのヘア&メイク術』(扶桑社)がある。
ヘアカット=石川貴文(えがお美容室) メイク=船津有史(えがお美容室) ネイル=小山えりか(えがお爪工房) 衣装スタイリング=土岐まり(えがお洋品店) 撮影=土谷陽介
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