【50代女性の成功例】もう着ないけれど捨てられない服…売る?捨てる?上手な手放し方
ハルメク365 / 2024年12月1日 22時50分
いらない衣類を回収キットにつめて送ると、開発途上国の子どもにポリオワクチンを贈ることができる「古着でワクチン」。捨てられない服も気持ちよく手放せると人気です。服の断捨離が進まずにいた50代・60代女性が活用。結果はいかに?
事例1:換金型のメルカリで服を処分するも…
55歳、ソレイユ子さんの場合
会社員のソレイユ子さんは、早期退職とコロナ自粛で、まとまった時間ができた2020年に、断捨離のためメルカリを始めたといいます。
「自宅の不要品が、必要とする人の手に渡ってお金になる魅力にドはまり(笑)。ところが、1年ほどで目ぼしいものは売れ、忙しい日常が戻ると次第に熱は冷め……」
残った物はそう簡単には売れず、でも売れるかもしれないからとキープ。
「売れたところで、たかが知れた金額なのに捨てる決断もできず、いつしか断捨離停滞期に突入していました」
「古着でワクチン」なら、捨てつつ社会貢献に?
そんなとき、「古着でワクチン」を知りました。
回収キットを自ら購入して寄付するというのは、換金型のメルカリとは真逆の仕組み。
でも、「持て余していた衣類を送ることで自分の部屋が片付く上に、世界の誰かに幸せを届けられるということに、これだ! と早速申し込みました」
回収キットはA4サイズでコンパクト
執着が断ち切れて、断捨離が進む、進む!
コートやバッグの他、アクセサリーも
ソレイユ子さんの今回の処分対象は、メルカリにも出品しなかったモノ=でも、ただ捨てるのも何となく惜しかったモノ。
「中古だと売りにくい=かかる手間とコストが見合わないモノたちです。この中途半端な執着を断ち切るには古着でワクチンの『誰かの役に立つ、幸せにつながる』という信念が必要でした」
誰かの幸せにつながるならと、シューズクローゼットで長年出番を失っていたロングブーツ4足、大ぶりのバッグ2点も追加。
衣類はコート3、ジャケット3、ワンピース5、ニット類9、ブラウス5、スカート10、パンツ5、アクセサリー5の、計51点が余裕で収まりました。
「衣類にシミや汚れがないか確認し、着用していた頃を思い出しながら感謝を込めてたたむうちに、執着も消えていました」
自分も誰かも、ハッピーになれたという満足感
「パンパンになった袋を集荷に出すと、クローゼットがスッキリした爽快感と、少しでも誰かの役に立てたかもしれないという小さな満足感も得られました」
「自分も誰かもハッピーになれる社会貢献、win-winの断捨離ができる『古着でワクチン』、おすすめです」(ソレイユ子さん)
事例2:思い出の衣装が捨てられない…
63歳・MCイルカさんの場合披露宴の司会業を経て、人材育成やマナー教育の仕事をしているMCイルカさん。
毎年年末には、恒例のチャリティーイベントの司会をし、そのギャラを寄付していました。ところが2021年はコロナ禍でイベントはキャンセルに。
「何か自分にできるチャリティはないか」と探していたところ、「古着でワクチン」に出合いました。
「海外の子どもに20人分のポリオワクチンを送れる、国内の障碍者の方に回収キットの製造から発送までのお仕事をお願いできる、衣類を開発途上国で選別するため、現地の方の雇用につながる…など、古着でワクチンの趣旨を読みました。これを今年のチャリティーと考えて、参加しようと決めました」
思い出と「もったいない」を手放すのが先決!
「数週間、仕事の合間をみて、クローゼット、タンス、棚の整理を始めましたが……。私のもったいない!!と思う、ケチな性格なんでしょうね。まだ着られる、今度着ようと、出したりしまったりの繰り返しでした」とMCイルカさん。
「特に衣装のクローゼットは思い出も詰まっています。赤、ピンク、ゴ-ルド、エメラルドグリ-ン、ブラック、コバルトブルー。この年になって、さすがにこんな派手衣装は着られるわけはない……と、わかってはいるのですが」
自分と葛藤しつつ、3着は手放すことに決めたそう。
いったん思い出や「もったいない」という気持ちを手放せたら、するするとほかの服も手放せるように。
最終的に、スーツ9着、コート2着、カーディガン5着、ジャケット3着、ダウンジャケット1着、ジーパン、パンツ8本、ブラウス5枚、トレーナー、Tシャツ30枚。合計、約65着を袋に詰めたところで、回収袋は満杯になりました。
袋いっぱい出したのに…あと2、3回は使ってみたい
古着でワクチンの説明書には、「大きく重くなるので玄関で詰めることをおすすめします」とあったので、廊下で作業をしていたMCイルカさん。
「ほんとに大きくてビックリ。廊下も通せんぼ状態になって、詰める作業をしていた数日は、家族に冷たい目で見られちゃいました(笑)」
そうして衣類を続々手放し、大量の思い出の服は海外へ旅立っていきました。
「主人にひもをかけてもらいました」
「65着の断捨離で、さぞかしクローゼットが広くなったと思いきや、見た目にはほとんど変わらず。あの大きな袋の中身はいったいどこに入っていたのだろう(笑)。あと2、3回は『古着でワクチン』を利用したいです」(MCイルカさん)
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