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今年こそ!梅仕事を楽しむ・ひと味ちがう絶品梅酒をつくるコツ【プロ直伝】

ハルメク365 / 2024年6月3日 21時0分

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自家製の梅酒は自分好みの味を作れるのが魅力。氷砂糖の代わりにちょっと贅沢にはちみつを使えば、絶品梅酒に仕上がります。はちみつ梅酒のレシピやおいしく作るコツを、養蜂歴40年以上の「みつばちおじさん」こと養蜂家の藤善博人さんにお聞きしました。

今年こそ梅仕事に挑戦!

6月頃に旬を迎える梅。梅の実を丁寧に下ごしらえして自家製の梅酒を作る「梅仕事」は、梅雨時期の楽しいイベントの一つですよね。

自家製の梅酒は、梅の選び方や甘さの調節によって、自分好みの味を作れる魅力があります。例えば、青々とした青梅を選べば爽やかですっきりとした口当たりに、黄色く色づいた梅を選べばまろやかな味わいに仕上がります。

甘さ控えめのさっぱりとした梅酒が好みなら、砂糖など甘味の量を減らして調節しましょう。

はちみつでひと味違う梅酒に

はちみつでひと味違う梅酒に

さらに、ひと味違う自家製梅酒を目指すなら、はちみつを使ってみるのがおすすめ。養蜂家の藤善さんによると、梅とはちみつはとても相性がいいそうです。

「はちみつはさまざまな果物と相性がいいのですが、中でも、梅の風味とはちみつの香りは相性が抜群。氷砂糖の代わりにはちみつを使えば、風味豊かでとがりのない、まろやかな梅酒に仕上がりますよ」(藤善さん)

とはいえ、はちみつは蜜源となる花の種類によって味や風味が異なります。梅酒には、どんなはちみつが合うのでしょうか?

「誰にでも好まれる上品な味にしたいならアカシアはちみつがおすすめです。世界一おいしいと言われるルーマニア産のアカシアはちみつなら、ワンランク上のはちみつ梅酒になります。一方で、菩提樹はちみつのように少し個性のあるはちみつも、梅の個性とぶつかり合って面白い味に仕上がると思います」(藤善さん)

どんなはちみつを選ぶかによって仕上がりが変わるのも、はちみつ梅酒の楽しさの一つ。「まずは手頃な百花はちみつや、お手元にあるはちみつで試してみるのも一手です。どんな味わいになるのか楽しみに待つ時間も、手作りならではの醍醐味ですからね」(藤善さん)

はちみつは、砂糖に比べて低カロリーで食後の血糖値の上昇が緩やかという特徴もあります。砂糖の半分の量で同じ甘みを出せるので、糖分を控えたい人にもおすすめです。

基本のはちみつ梅酒の作り方

基本のはちみつ梅酒の作り方

はちみつの芳醇な香りと梅の風味のハーモニーが楽しめるはちみつ梅酒。藤善さんに、基本のはちみつ梅酒のレシピを教えてもらいました。

基本のはちみつ梅酒の作り方

【材料】

  • 青梅……1kg
  • はちみつ……500g
  • 焼酎(ホワイトリカーでも可)……1.8L

【作り方】

  1. 梅のヘタをつまようじなどを使って取り除く。
  2. [1]をよく水洗いして、布巾やペーパータオルなどで水気をきれいに拭き取る。
  3. [2]の梅を一晩冷凍する。
  4. ガラス瓶を熱湯で消毒しておく。急に熱いお湯を入れると瓶が割れることがあるので、低めの温度から徐々に熱いお湯に変えて消毒を。80度のお湯に20分浸ける方法でもOK。
  5. 一晩冷凍した梅、はちみつ、焼酎(ホワイトリカー)を[4]で消毒したガラス瓶に入れる。
  6. はちみつが沈んで分離しないようによくかき混ぜる。
  7. 冷暗所で保存する。

アルコールが苦手な方は、「梅のはちみつ漬け(梅シロップ)」に挑戦してみては?
藤善さんおすすめの梅のはちみつ漬けレシピは次の通りです。

梅はちみつ漬けの作り方

【材料】

青梅……1kg
はちみつ……1.5kg

【作り方】

  1. 上記の梅酒と同じ手順です。手順[5]で、お酒を入れずにはちみつだけを加えましょう。

自家製梅酒をよりおいしくする3つのコツ

自家製のはちみつ梅酒(梅はちみつ漬け)をよりおいしく仕上げるコツも覚えておきたいもの。藤善さん直伝のコツは大きく3つです。

1,梅の実はシワや傷がないものを選ぶ

シワや傷がなく、できるだけ大きな実を選べば、梅のエキスがしっかり抽出されておいしい梅酒になります。

2,漬ける前に梅を一晩冷凍する

梅は冷凍すると細胞が破壊されてエキスが出やすくなり、よく漬かるようになります。梅を冷凍する時間がないときは、フォークで梅の実に穴を開けてもOK。

3,アルコール度数が高めのお酒を使う

梅酒はアルコール度数が高め(35度以上)のお酒で漬けた方がおいしく仕上がります。

「苦手でなければ焼酎を使うのがおすすめです。梅酒作りに慣れている方なら、ラム酒やブランデーで漬けてみても楽しいですよ」(藤善さん)

1年以上寝かせるとまろやかな味わいに

自家製のはちみつ梅酒や梅はちみつ漬けをおいしくいただくためには、漬けた後の保存方法にもコツがあります。

まずは、漬けてから最初の2週間は、3日に1度くらいのペースで瓶を上下に揺すって全体を混ぜること。

「はじめの2週間くらいは梅が浮きやすく、浮いた実が空気に触れることでカビてしまう可能性があります。カビを防ぐために、2~3日に一度は瓶を上下にひっくり返しながら梅酒をしっかり混ぜましょう。2週間を過ぎたら、あとは放ったらかしで大丈夫です」(藤善さん)

保存場所については、直射日光があたらず、湿度変化の少ない冷暗所がベスト。発酵によって発生するガスが瓶の中で溜まってくるので、適度なガス抜きのために瓶の蓋は緩めに閉めておきましょう。

なお、気になる飲み頃については、「1年後くらいが目安」なのだそう。

「3か月後くらいから飲むことはできますが、まだまろやかさが足りないはず。1年以上寝かせるとまろやかさが増して、ぐっとおいしくなりますよ」(藤善さん)

出来上がった梅酒は、ロックで飲むのはもちろんのこと、炭酸水やジンジャーエールで割っていただくのもおすすめ。

「他にも、カットしたフルーツに梅酒を注いだ『梅酒サングリア』や、梅酒のソーダ割りにミントの葉を加えた『梅酒モヒート』など、いろいろなアレンジを楽しんでみてくださいね」(藤善さん)

自分流のアレンジが楽しめる自家製の梅酒。今年ははちみつを使って、ひと味違う梅酒に挑戦してみたいですね!

お話を伺ったのは:藤善博人さん(養蜂家)

養蜂歴40年以上。みつばちについて深い知識を持つ。自宅でも養蜂を行っており、自家製のはちみつを毎日楽しんでいる。採蜜やミツロウキャンドル作りなどが体験できる「みつばち教室」の人気講師。「みつばちおじさん」として親しまれている。

取材協力:山田養蜂場
 

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