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【草彅剛】自分のカッコ良さに驚き!面倒臭い武士を演じて…気づいた事実

ハルメク365 / 2024年5月27日 22時14分

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俳優・草彅剛さんの最新映画「碁盤斬り」は、復讐に燃える武士の誇りを描いた物語。妻を亡くし冤罪により、娘とも引き離された囲碁の達人・柳田格之進を演じています。映画の裏話から「新しい地図」の活動など、さまざまな話を伺いました。

人気落語を映画化した「碁盤斬り」は自分の代表作

映画「碁盤斬り」は、囲碁をめぐる人情話として人気の落語「柳田格之進」をベースにした物語。覚えのない罪を着せられた上に妻を亡くし、故郷も追われた格之進。しかし、冤罪の真相を知り、彼は復讐を決意する……という物語。格之進を演じた草彅剛さんは、本作を「自分の代表作」と語りますが、まず映画出演の裏側と格之進の生き方についてお話を伺いました。

来るもの拒まず!オファーされた仕事は断らない主義

―「碁盤斬り」は古典落語をベースした映画ですが、出演の決め手は?

草彅剛さん(以下、草彅剛)
まず、僕は基本的にいただいた仕事を断らない主義なんです。それにこの映画は、白石和彌監督作。白石監督と仕事ができることがうれしくて、脚本を読む前に「やります!」と即答で答えていました!

―白石監督は、香取慎吾さんの主演作「凪待ち」の監督でもありますね。

草彅剛
「凪待ち」「孤狼の血」を観て、「すごい監督だ」と思っていたので、白石監督との仕事ならなんでも喜んで!という気持ちでした。

実は白石監督と僕は同じ年なんですよ。まさに同級生!そういう意味でも白石監督にすごく興味が沸いたんです。ずっと同じ時代に生きて、同じ世界を見てきたんだなと思うと、価値観も通じるものがあるのかなと思って。

加えて、「碁盤斬り」は白石監督にとって初の時代劇。これは超ラッキーなオファーだと思いました。

同学年の白石監督とは「友達みたいな感覚」で作り上げた

―白石監督の現場はいかがでしたか? 印象に残っていることを教えてください

草彅剛
白石監督は、いろいろな監督の下でも仕事してきた方なので、本来、監督がやらないような細かいことも自らやっていました。物をどけたり、照明の位置を少し動かしたり、そういう細部に気づいてすぐ行動するところに感動しました。

演出している間も穏やか。声を荒げるようなタイプじゃないので、「孤狼の血」みたいな壮絶なバイオレンス映画を撮影する人には見えなかったですね。意外と白石さんみたいな穏やかな人の方が、思い切りのいいバイオレンス作品が作れるのかも知れないなあ……とも思った次第です。

―監督とはよくコミュニケーションをとっていたのですか?

草彅剛
友達みたいな感覚でした。役について深く語り合って作り上げたということはなく、「もうちょっと間をとってセリフを言う?」とか、そんな感じです。お互いに向かっているゴールは一緒だったので、意見が割れることもなく、ずっと楽しく撮影できました。

めちゃくちゃ面倒くさい男。それが格之進!?

 ―柳田格之進のキャラクターについて、どういう男だと解釈して演じたのでしょうか?

草彅剛
本当にわからない男で、正直に言うと、僕は格之進みたいな男はあまり好きじゃないです(笑)。娘とふたりで平和に暮らしていけばいいのに、復讐に燃えに燃えて「それは曲げられない!」とか「もう生きられないのじゃ」とか、もうちょっと柔軟な考え方ができないのかと。客観的に見て、本当に面倒くさい男だと思いました(笑)。

―そうなのですね。ドンピシャのハマリ役だと思いましたが(笑)

草彅剛
でも彼のこだわりとか生き方には、今の時代にはない大事なものが宿っているとも感じました。本来、誰もが持っているけれど、時代が変わり、忘れてしまったことを格之進は教えてくれたのかなと。そんな気持ちを大切にしながら演じていました。

自分の格好良さにびっくり!江戸時代に生まれたかった

―完成した映画をご覧になった感想は?

草彅剛
僕が格好良かったですね(笑)。今まで出演した作品の中で、一番かっこいいなと思って。笠も和服も似合っていたし、普段から被ろうかと思ったくらいです。僕は生まれた時代を間違えたと思いました。江戸時代に生まれていれば、もっと人気が出たんじゃないかな(笑)。

また江戸時代の描写がとても心躍ります。賑わっていて華やかでいい時代だったんだなと映画を見てつくづく思いました。

―ビジュアルのインパクトがありましたね!草彅さんの表情が引き締まっていて、かっこよかったです。

草彅剛
僕は撮影中、映像のチェックはしない主義なんですよ。監督がOKを出した芝居がいちばんいいと信じているので。完成した映画を見るまで、自分がどんな表情で映っているかわからないから、余計に感動しました。

撮影はハードスケジュールでけっこう大変だったので、振り返る余裕はなかったんですが、映画を見たらちゃんと格之進としてスクリーンに存在していてほっとしました。余裕がないくらいの中で演じていた方が集中できていいのかなとも思いましたね。

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草彅剛(くさなぎ・つよし)

1974年7月9日生まれ、埼玉県出身。91年SMAPの一員としてCDデビュー。2017年に稲垣吾郎、香取慎吾とともに「新しい地図」を立ち上げる。主な映画出演作は「黄泉がえり」(2003)、第44回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した「ミッドナイトスワン」(2020)ほか、ドラマ、舞台などでも活躍している。

「碁盤斬り」(2024年5月17日より上映中)
  • 監督:白石和彌
  • 出演:草彅剛、清原果耶、中川大志、斎藤工、小泉今日子、國村隼ほか
     

取材・文=斎藤香 写真=中村好伸 編集=鳥居史(ハルメク365)

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