衣替えしない派が増加中!いつからやる?効率的にやるコツは?2024最新事情&収納のコツも
HALMEK up / 2024年12月20日 20時0分
「本当にしなきゃだめ?」手間のかかる作業についつい腰が重くなってしまう人が多い、衣替え。いつからやる?効率的なやり方やコツは?「衣替えしない派」の意見&2024年の最新事情を徹底解説。「正直、衣替えはもうやめたい!」そんな人も必見です!
平安時代から続く、衣替え
星野パルフェ / PIXTA
四季のある日本では昔から衣替えが行われており、「いつから始まったの?」とあらためて疑問に思う人は少ないかもしれません。
実は衣替えの起源は古く、その歴史は平安時代までさかのぼります。もともとは中国から伝わったもので、貴族が夏と冬の装束を入れ替えを行う宮中行事として定着しました。
年に2回、旧暦4月1日に冬装束から夏装束へ、10月1日に夏装束から冬装束へ着物を替えます。
その後、江戸時代には武家や庶民にもこの風習が伝わりましたが、さらに細かく「4月1日」「5月5日」「9月1日」「9月9日」に衣替えが行われたといいます。
現代のような年2回の衣替えになったのは、洋式制服を取り入れた明治時代からです。
ちなみに、当時は衣替えは「更衣(こうい)」と呼ばれていました。しかし、天皇の着替えを担当する女官の役職も「更衣」と呼ばれていたことからこの呼び方は避けられるようになり、「衣替え」という呼び方が広がっていったといわれています。
衣替え時期はいつ?ベストなタイミングは?
bluet / PIXTA
季節の変わり目は暑くなったり寒くなったり気温が安定せず、「いつ衣替えすればいいの?」と悩んでしまう人も多いでしょう。
衣替えをスムーズに進められるように、ここでは衣替えの時期や目安となる気温、天気について紹介します。
時期は6月・10月が一般的日本には春夏秋冬の4つの季節があり、衣替えは「夏服から冬服」「冬服から夏服」で年2回行われることが多いです。
6月・10月が一般的で、6月1日、10月1日になると多くの地域で学校や会社が制服の衣替えを行います。
衣替えのおすすめのタイミングとしては5月~6月、9月~10月くらいを目安にしておくといいでしょう。
地域で衣替え時期に差が出る!気温を目安にしよう日本列島は南北に長く、同じ日本でも地域によって気温は大きく異なります。そのため、衣替え時期は月だけでなく「気温」を目安にするといいでしょう。
気象庁が公表している1991~2020年の観測値ごとの平均気温のデータによれば、地域で以下のような違いがあります。(9月の平均気温)
- 札幌……18.6℃
- 東京……23.3℃
- 名古屋……24.5℃
- 大阪……25.2℃
- 福岡……24.7℃
同じ9月でも、関東や関西はまだ暖かいですが、18.6℃の札幌では寒さを感じ羽織るものが必要な気温です。
ライオン株式会社と株式会社ウェザーニューズが共同で行った調査によれば、最低気温が20℃を下回ると約5割、18℃では約6割の人が半袖から長袖に衣替えするといいます。
20℃を切ったあたりから衣替え準備を進めるといいでしょう。
衣替えにベストな天気は、晴れの日!天気でいえば、衣替えは晴れの日がベストです。
雨の日に衣替えをすると湿気をクローゼットや洋服の中にこもらせてしまい、カビや臭い、傷みの原因に。
また、衣替えは意外に時間のかかる作業のため、午前中から時間に余裕を持って始めるのがおすすめです。
2024年最新衣替え事情!しない派が増えている?
hirost / PIXTA
平安時代から続く衣替えですが、近年はさまざまな変化が見られます。ここからは、2024年の最新衣替え事情をチェックしてみましょう。
残暑で衣替え時期が遅れがちに2024年は昨年に続き記録的な残暑といわれ、衣替えの時期が遅くなる傾向が見られました。
とはいえ、天候や地域によっては急に気温が変化することもあります。衣替えの後も2〜3週間程度は前シーズンの服をいくつか残しておくと寒さ・暑さに対応しやすいでしょう。
季節の変わり目は体調を崩しやすい時期です。また、夏は冷房で冷える、冬は暖房で暑いといったこともあるため、カーディガンやパーカーなど軽く羽織れるものは通年で出しておくと便利ですよ。
地球温暖化・ファストファッションの影響で衣替えに変化も近年は、そもそも「衣替えをしない」人が増えているといいます。
地球温暖化により、気温が上昇。例えば東京都の場合、2024年と100年前の1924年では最高気温・最低気温に大きな違いがあります。
- 2024年10月の東京都……最高気温31.9℃、最低気温11.5℃
- 1924年10月の東京都……最高気温26.9℃、最低気温4.7℃
気温上昇により暑さが続くことが多くなり、極端に寒い日は少なくなりました。
そうなると、毎日着る服にも変化が出てきます。冷える日は重ね着でしのいだり、薄くても暖かく着られる機能性に優れた服を選んだりなど、冬にしか着られない服の需要は減ってきました。
「夏服を基本+冬は重ね着」で通年を乗り切れれば、「夏服から冬服、冬服から夏服」の衣替えは必要なくなります。
ファストファッションが社会に浸透したことも、衣替えする人が減った理由の一つでしょう。手頃な値段で手に入る服をワンシーズンだけ着て処分する人もいるといい、そうすれば衣替えも必要ありません。
また、近年はファッションはより自由に、着たい服を好きなように着るという考え方が一般的になってきたこともあり、衣替えによって季節で着る服を分ける必要性を感じていない人もいます。
「見せる収納」で衣替えしない選択肢も!
衣替えしない人の意見を聞いてみると「クローゼットが大きく衣替えの必要がない」「服が少ないため衣替えせずに済む」などが多く見られました。
「衣替えの手間と時間がかからず快適」「季節関係なく好きな服を着られる」「急な気温変化があっても困らない」「余計な服を買わなくなった」などメリットもたくさんあります。
衣替えを負担に感じている人は、この機会に収納を見直して、衣替えの負担を減らしてみるといいかもしれません。
大きめスペースでほぼ衣替えしない収納出典:着たい服がすぐに見つかるクローゼット収納術
ウォークインクローゼットなど広々した収納スペースがたっぷりある場合は、収納方法を工夫すると衣替えをほぼ不要にできます。
例えば、吊るし収納や引き出しの手前と奥で季節を分けておけば、サッと入れ替えるだけでOK。衣替えをわずか30分程度で完了させられます。
見せる収納出典:衣替えにおすすめ!クローゼットの「見える収納」
収納スペースが足りない場合は、おしゃれに収納して「見せる収納」を楽しむのもおすすめです。
クローゼットに服をしまい込むと、自分がどんな服を持っているのか忘れてしまいがち。見える収納にすれば持っている服を把握でき、コーディネートもしやすくなるメリットもあります。
アクセサリーや小物はクリアケースに入れて飾るなど、収納アイデアはたくさん。おしゃれに収納すれば、毎日着替えるときの気分も上がるはずです。
衣替えの手順!基本の3ステップ
bluet / PIXTA
衣替えや整理が苦手な人は何から手をつければいいか迷ってしまい、ついつい面倒に感じてしまいがちですよね。衣替えは「捨てる・分ける・しまう」の3ステップで行うと、スムーズに進められますよ。
ステップ1:捨てる最初の「捨てる」ステップは、衣替えの負担を減らすためも重要なポイントです。
50代女性がまず手放したいのは、「老け見え服」。もったいないからと捨てられない服が老け見えにつながっていないか確認して、今の自分に似合う素敵な服を残しましょう。
服を手放す4大基準である「サイズ感・劣化度・着映えや顔映り・出番」を参考に、思い切って手放しましょう。
ステップ2:分ける続いて、分けるステップです。まずは「通年で着る服」「夏服」「冬服」の3つに分けます。
通年で着る服はいつでも着られる場所に収納。そして、その他の「夏服」「冬服」を入れ替えるようにすると、衣替えの負担をグッと減らせます。
ステップ3:しまう収納は収納グッズを使うと空いたスペースの有効活用ができ、取り出しやすくなります。
見せる収納にするのであれば、「生活感が出ないようにする」「統一感を出す」「ホコリを被らないように工夫する」などのポイントを押さえるとすっきり片付きます。
衣替えで失敗しないコツ&注意点
miko / PIXTA
「服が伸びてしまった」「黄ばんでしまった」など、衣替えで失敗しないために大切なコツや注意点を紹介します。
洗濯やクリーニングをしてから収納する白いシャツの黄ばみは、汚れが落ち切れていない証拠です。先に汚れを落としておかないと、落とせるはずの汚れも落ちなくなってしまいます。
汚れは時間が経つと定着してしまうため、洗濯やクリーニングをしてからしまいましょう。
服の種類に合わせた方法で収納する型崩れを防ぐために、服の種類に合わせた方法で収納しましょう。
ジャケットやスーツなどはハンガーに。伸びやすいニットなどは畳んでしまうと、次のシーズンに出したときに「気に入ってたのにシルエットが崩れてしてしまった!」とがっかりせずに済みます。
次シーズンに探しやすい方法で収納する服をしまうとき、タンスや収納ボックスに重ねて収納すると、どこに何があるのかわからなくなってしまいます。
収納をパッと見たときに手持ちの服が一覧でわかるようにしまうと、次のシーズンで手間取ることなく欲しい服を探し出せます。
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