夏の汗トラブル「ニオイ・ワキ汗・メイク崩れ」に!涼しげに過ごすコツ紹介
ハルメク365 / 2024年7月25日 11時50分
![夏の汗トラブル「ニオイ・ワキ汗・メイク崩れ」に!涼しげに過ごすコツ紹介](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/halmek/halmek_article_1306_0-small.jpg)
夏のお悩みと言えば、大量にかいていしまう汗。「ベタっとしている汗は要注意」と、ビューティ&ライフ サイエンティストの菅沼薫さん。そもそも汗とは何なのか、汗を一番かく体の部位など基礎知識を教えてもらいました。メイク直しの正解もまとめてどうぞ!
体で一番汗をかく場所は…意外な“おでこ”!?
前回、汗がニオイの原因になることをお話ししました。だったら、汗をかかないようにすればいいのでは?と思った方がいるかもしれません。ですが、人間は汗をかくことで体温を調整しています。汗が蒸発して気化熱を放出し、体温を下げることによって熱や暑さから体を守っているのです。そのため、汗をかかないようにするのは、健康的に望ましくありません。
意外と知られていませんが、汗を一番かくのが“おでこ”。たくさん汗をかくことで脳を熱さから守っています。年齢を重ねると汗の量は減る傾向にありますが、額の汗の量は、低下するのが最も遅いと言われています。汗をかくって、実は大事なことなんですよ。
ベタつく汗には要注意! 汗は血液でできている?!
ところで、汗が何でできているかご存じですか? これもあまり知られていませんが、汗の原料は血液に含まれる血漿(けっしょう)です。血漿にはナトリウムやカリウムなどのミネラルが含まれていますが、汗腺を通って分泌されるまでの過程で濾過・吸収され、余分な成分を含まない99%が水分の汗になって、分泌されます。
この濾過と吸収がスムーズに働かないと、余分な成分を含んだベタつく汗になり、ニオイの元になります。汗腺の濾過は、汗をかくほど機能が高まると言われています。運動をよくする人の汗が、さらっとしているのはこのため。健康のためにも、ニオイを抑えるためにも、日頃から適度な運動で汗をかくようにしましょう。
また、水分が少ない汗は蒸発しづらく、効率的な体温調整ができなくなります。さらに体内からミネラルが多く出て行くと、疲労感が溜まったり、脱水状態に陥りやすくなり熱中症の原因になることも。大量に汗をかくときの水分補給は、水ではなくカリウムやナトリウムなどの電解質が入っている飲み物を選ぶように意識しましょう。
緊張によるワキ汗は出る前にケア&パットがおすすめ!
普段はそうでもないのに、緊張すると手やワキに汗をどっとかいてしまう人はいませんか? これは精神的な理由による発汗が考えられます。体温を調節するための汗はかいた方がいいのですが、一般的に精神的な理由による発汗は止めてもよいと考えられています。
それに、ワキから出る汗は、体全体から出る汗のわずか1%程度と言われています。ワキの汗が気になるようなら、汗が出るのを抑える効果のある制汗剤を使いましょう。
とはいえ、汗をまったくゼロにするのは不可能。「今日は汗をかきそう」と、あらかじめ予想できるときは、洋服に汗取りパットを付けておくのもおすすめです。汗による服の変色や、汗じみを防ぐこともでき、洋服も長持ちします。
汗をかいた後の正しいメイク直し&スキンケア
ところで、額から流れる汗でメイクがドロドロに……。という事態は、誰もが経験していることでしょう。悩ましいのが、この場合のメイク直し。いっそのこと洗顔してメイクを直したいところですが、外出先でそれは無理(笑)。
額や顔に汗をかいてメイクが崩れたら、まず汗をハンカチやティッシュなどで押さえてください。皮脂でテカっているところは脂取り紙などを使うのもおすすめです。
このとき、肌を擦らないようにするのが大事。最近のファンデーションは汗に強いので浮き上がったり、流れたりするものは少ないですが、擦ると取れてしまいます。塗り直しのファンデも、こすらずに薄く軽くつけてください。
なお、汗でメイクが取れてしまっているから、夜は洗顔だけというのはNGです。
メイクが残っていないように見えても、毛穴には汚れや皮脂、ファンデーションなどが詰まっている可能性があります。第6回「オススメのタイプ、正しいクレンジングとは?」を参考に、しっかりダブル洗顔してくださいね。
また顔だけでなく、汗をかいた後の首や体などのケアも大事。汗が刺激となってかゆみが出たり、赤くなったりすることがあります。とくにアトピー性皮膚炎気味の人や敏感肌の人は、肌状態が悪くなることがあります。汗をかいたらすぐに、水で洗い流すか水拭きをしてください。
ベビーパウダーは汗を吸収してサラサラ感が持続するし、肌への鎮静作用のあるものもあります。首元やワキ、関節の内側など、かゆみが出やすいところにつけるのもいいでしょう。
汗に続き、次回はやはりこの時期気になる“ムダ毛”のお手入れについてお話しします。
※この記事は2019年7月の記事を再編集をして掲載しています。
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