1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ビューティー

美肌の湯で癒やされる!冬の蟹尽くしとパワースポットを堪能する出雲・玉造の温泉旅

HALMEK up / 2024年12月19日 21時0分

美肌の湯で癒やされる!冬の蟹尽くしとパワースポットを堪能する出雲・玉造の温泉旅

今月は島根県の玉造温泉へ。古くから美肌の湯として知られる、人気の高い温泉です。温泉でゆっくり温まった後は、この時期に見逃せない蟹尽くしのディナーを堪能。冬ならではの旬の味覚に酔いしれる旅をご紹介します。

旅の安全と良いご縁を願って、出雲大社を参拝

島根県には日本を代表する神社、出雲大社があります。国造りの神様、大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)を主祭神に祀っており、縁結びの神様としても知られています。

出雲大社へは、出雲空港から直通のバスが出ています。所要時間は約40分。終点「出雲大社」の一つ手前のバス停「正門前」で降りると、参道へと続く木の鳥居「勢溜(せいだまり)の鳥居」の近くに着くので、そこから参道を歩いて行くのがおすすめです。全国的に珍しいといわれる下り参道は、立派な松並木が御本殿に向かって真っ直ぐに続き、歩くだけですがすがしく晴れやかな気持ちになります。

参道を抜けたら手水舎で手を清め、銅の鳥居をくぐると拝殿があります。

旅の安全と良いご縁を願って、出雲大社を参拝

写真提供:島根県観光連盟

出雲大社の参拝方法は「二礼四拍手一礼」。一般的に神社は二拍手ですが、ここでは二度礼をした後、四回かしわ手を打ち、一礼してお参りします。出雲大社境内の社殿は全て同じ参拝です。

拝殿の後ろには、大国主命を祀った御本殿があります。正面にある石段を上り、八足門の前で参拝します。

ここで地面を見ると大きな三つの丸が描かれていますが、これは古代神殿の柱跡です。かつては3本の杉の巨木を直径3mにもなる柱として束ね、高さ48mの巨大な神殿だったことが伝えられています。2000(平成12)年〜2001年にその証拠となりうる大柱の一部が発見されました。

現在はすぐ近の「古代出雲歴史博物館」に展示されています。ここには平安時代の出雲大社本殿の模型もあるので、興味のある方はぜひ立ち寄ってみてください。想像を超えるような巨大な神殿だったことに驚かされます。

本殿の両サイドにある細長い建物は、神在月(10月)に全国から集まる神様のためのお宿「十九社」です。普段は扉が閉まっていますが、神在月の時期だけ全ての扉が開きます。

本殿のちょうど真裏の辺りには「素鵞社(そがのやしろ)」があります。神話の中でヤマタノオロチを退治したスサノオノミコトが祀られています。パワースポットともいわれているので、ぜひお参りしましょう。

出雲大社から徒歩15分ほどのところにある「稲佐の浜」で採ってきた砂をここに供えると、代わりに同じ量の砂を持ち帰ることができ、お清めの砂として自宅の土地に撒くとご利益があるといわれています。
 
最後に「神楽殿」へ行くことも忘れずに。日本最大といわれる大しめ縄を見ることができます。

旅の安全と良いご縁を願って、出雲大社を参拝

写真提供:島根県観光連盟

長さ約13m、重さ5.2tの巨大なしめ縄は、出雲大社のシンボル的な存在。間近で見ると圧倒されます。数年に一度、新しいしめ縄に付け替えられるそうです。

美肌の湯、玉造の温泉水を使ったコスメ

玉造温泉街は、玉湯川沿いにショップやレストラン、足湯などがあり、散策するのが楽しいエリアです。出雲大社からはバス、または一畑電車で出雲市駅へ行き、JR山陰本線に乗り約30分で玉造駅へ到着。そこから車で約5分です。

温泉街の一角にある「姫ラボ」では、温泉水を使った石鹸やコスメが販売されています。実は玉造温泉の泉質を専門機関が調査したところ、温泉水を実際に朝昼晩の3回、8週間肌に付け続けると、肌の水分量がアップし、キメが細かく整うことがわかりました。天然の化粧水といわれるほどに優れていることがわかったそうです。

美肌の湯、玉造の温泉水をたっぷり使ったコスメ

玉造温泉の泉質は、潤いをもたらす硫酸塩泉と、保温保湿効果が高くしっとり肌をつくる塩化物泉、さらに美肌効果の高いメタけい酸が多く含まれています。

人気の「姫ラボ石けん」は、ホイップのようなきめ細やかでふわふわの泡を店頭で体験することができます。

美肌の湯、玉造の温泉水をたっぷり使ったコスメ

実際にこの泡で洗ってみると、肌がしっとりモチモチになったような実感があります。気になる方はぜひお試しを。

店長の藤田智加さんは、自身も初めて玉造温泉に入ったとき、入浴後の肌のツルツル感に衝撃を受けたといいます。「この湯上がり肌をできる限り再現し、温泉の良さを伝えたい。私たちの製品が玉造温泉をもっと知ってもらえるきっかけになったらうれしいです」とのこと。

姫ラボの商品は本店の他に、玉湯川の並びにある「玉造アートボックス」でも販売。こちらはさまざまな店が入った複合施設で、お土産や雑貨なども販売され、カフェもあるので、併せて訪ねてみると楽しいでしょう。

美肌の湯、玉造の温泉水をたっぷり使ったコスメ

茶道、日本酒、神楽に温泉。日本の伝統文化を楽しめる「界 玉造」

本日のお宿「界 玉造」は、情緒ある玉造温泉の玉湯川沿いで、姫ラボからも徒歩2、3分。2022年に全面リニューアルしたそうですが、昔ながらの日本旅館の趣が残されています。客室へ向かう途中にある印象的な赤い太鼓橋は、昭和10年代に造られたもの。

茶道、日本酒、神楽に温泉。日本の伝統文化を楽しめる「界 玉造」

このような太鼓橋が残っていることは全国的にも非常に珍しく、現在はもう造ることが難しい貴重な建築です。専門家が見ると、その技術の高さがうかがえるそう。

太鼓橋の外にある日本庭園を歩いた先には茶室「蛙瞑庵(あめいあん)」があります。こちらも同じ時代の古い建築です。

茶道、日本酒、神楽に温泉。日本の伝統文化を楽しめる「界 玉造」


松江藩の大名、松平不昧公(まつだいら・ふまいこう)は茶人だったため、島根は茶の湯の文化が今も息づく街です。ここでは不昧公も学んだという三斎流のお点前で、抹茶と和菓子がいただけます。亭主が語る、この土地の歴史文化の話も興味深く、心豊かなひとときを過ごせました。

館内や客室には出雲の民藝、工芸が多く使われています。玉造駅の近くにある民藝の窯元「湯町窯」の陶器があしらわれた家具や、「天野紺屋」の藍染のファブリック、江戸時代から続く「鍛冶工房 弘光」の鉄製ランプなど、手仕事の品々を各所に見ることができます。

茶道、日本酒、神楽に温泉。日本の伝統文化を楽しめる「界 玉造」

 客室「玉湯の間」は入ってびっくり!なんと酒樽のテーブルがあります。奥の部屋の天井部分は木製のアーチ状になっており、麹室をイメージしているそう。全室露天風呂付きで、今回泊まった部屋は四角い檜風呂でした。まるで升?売店で販売されている入浴用日本酒をお風呂に注ぐのもおすすめです。島根は日本酒発祥の地ともいわれており、お酒好きは盛り上がりますし、そうでない方にもうれしい配慮です。

大浴場は、3方向ガラス張りの解放的な温泉と、外に露天風呂があります。

茶道、日本酒、神楽に温泉。日本の伝統文化を楽しめる「界 玉造」

玉造温泉は古くから美肌の湯として有名であり、その歴史は1300年前に編纂された出雲風土記にも「湧き出る湯には不思議な力があり、一度入浴すれば肌が若返り、二度入れば病も治る。皆その湯を『神湯』と呼んだ」と記されているほどです。

ここにも美肌のための日本酒が用意されており、使い捨てのフェイスシートを浸してパックすることができます。さらに温泉水でパックもOK。せっかく美肌の湯なら、顔まで温泉に浸したい、という願いが叶います。

出雲らしい日本文化を多様に楽しめるのが「界 玉造」の魅力。夜には「石見神楽」が上演されました。

茶道、日本酒、神楽に温泉。日本の伝統文化を楽しめる「界 玉造」

ヤマタノオロチの物語を目の前でダイナミックに熱演。特にオロチの動きは息を呑むほどの大迫力です。観客も神楽に少し参加できるユニークな仕掛けがありますので、どうぞお楽しみに。

冬の日本海といえば、何といっても蟹。とことん蟹尽くしのディナー

山陰の冬の味覚といえば、やはり蟹。そこで「ひとり蟹会席」というなんとも贅沢なディナー!蟹を存分に独り占めできるコースです。
※「ひとり蟹会席」は蟹漁解禁期間のみの提供(2024年度は、2025年3月10日まで)

冬の日本海といえば、何といっても蟹。とことん蟹尽くしのディナー

最初に拝見したのは、蒸しあがったばかりの立派な蟹。船を模した大きな台に乗せられ、籠を被って登場しました。蟹漁は、餌を籠に入れて海底に投下し、餌に寄ってきた蟹を閉じ込めて水揚げします。その道具である蟹籠をイメージして作ったそうです。

「先付け」は香箱蟹を三杯酢のジュレで。

冬の日本海といえば、何といっても蟹。とことん蟹尽くしのディナー

いきなりメインが来てしまったような気分ですが、まだスタート地点です。

さらにここでは蟹専用の日本酒ペアリングコースがあり、5種類の地酒を料理に合わせます。香箱蟹には李白酒造の「特別純米 やまたのおろち 超辛口」。濃厚な香箱蟹の旨みと香りをキリッと引き立たせます。

お造りが出た後、いよいよ先ほどの蟹が「蟹の奉書蒸し」となって登場しました。

冬の日本海といえば、何といっても蟹。とことん蟹尽くしのディナー

ここからはもう黙々と蟹にかぶりつきます。一人ディナーは寂しいかと思いきや、むしろ一人で良かった。そもそも蟹は人を無口にさせますし、回りを気にせず、自由に好きなだけ蟹と向き合えます。

蟹と一緒に、割り魚醤、蟹塩と酢橘、アボカドと山葵のソース、煎り酒、雲丹太白、蟹酢の6種のコンディメント(調味料)が用意されており、味の変化を楽しめるので、飽きることなく食べ続けてしまいます。

お酒は「隠岐誉 純米吟醸」。日本海に浮かぶ島の酒だけあって魚介とよく合います。

蟹味噌たっぷりの甲羅焼きも楽しんだ後、「蟹としじみの鍋」が出てきました。

冬の日本海といえば、何といっても蟹。とことん蟹尽くしのディナー

宍道湖のしじみは漁獲量日本一を誇り、松江を代表する味覚です。旨みたっぷりのしじみダシの中に蟹と野菜を投入。これ以上のものはありません。しじみは肝臓に良いともいわれるので、お酒を飲んだ後にも最適です。うれしいことに最後は卵でとじて雑炊になりました。

さて、もしまだお酒が飲みたい!という場合は「日本酒BAR」があります。 

冬の日本海といえば、何といっても蟹。とことん蟹尽くしのディナー

島根県内のほとんどの蔵元の酒を揃えており、おつまみも付いて飲み比べができます。酒器は島根でつくられた手仕事の器の中から好きなものを選べます。日本酒は苦手という方には甘酒も用意されているので、ぜひお試しください。

今回宿泊した温泉宿はこちら:界 玉造

今回宿泊した温泉宿はこちら:界 玉造

島根の民藝、工芸を散りばめた全室ご当地部屋に、茶の湯体験、神楽鑑賞、そして日本酒バー。「界 玉造」は、出雲らしい伝統文化を存分に体感できる宿です。出雲風土記や枕草子に記されるほど、古くからの歴史ある美肌の湯であることも見逃せません。「70歳以上限定『温泉めぐり 界の定期券』」の対象施設の一つとして、シニア女性にも人気の温泉宿です。

界 玉造

  • 住所:〒699-0201 島根県松江市玉湯町玉造1237

取材協力:星野リゾート 文・写真:江澤香織  編集:鳥居史(ハルメク365編集部)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください