怖い病気リスクも!更年期の「肩こり」見逃してはいけない理由と対策
HALMEK up / 2025年1月30日 16時0分
更年期の悩みの一つ、肩こり。「たかが肩こり」と思われがちですが、放っておくとさまざまな体調不良につながります。肩こりを根本的に改善するには、体の内側からしっかりケアすることが大切。早めのセルフケアで肩こりの発症と慢性化を未然に防ぎましょう。
更年期になると肩こりが増える?
freeangle / PIXTA
現代病の一つとも言われる肩こり。肩こりの直接的な原因は、血行不良と筋肉の疲れとされています。
この2つの原因は互いに関係し合っていて、例えば長時間のデスクワークなどで肩の筋肉が緊張すると、筋肉がこわばって血管を圧迫し、血行が悪くなります。すると今度は、筋肉が負荷を受けたときに発生する疲労物質が流れにくくなり、筋肉の疲れが溜まっていきます。
筋肉の疲れが溜まって肩こりが慢性化すると、肩の痛みや違和感がまた筋肉の緊張を招き、さらに血行が悪くなるという悪循環に…。
中でも注意したいのは、更年期を迎えた女性です。45歳~55歳頃の更年期には、肩こりに悩む人が増えることがわかっています。
更年期は女性ホルモンが急激に減ることから自律神経が乱れ、血管が収縮して血流が悪くなります。また、女性ホルモンの低下によって血管そのものが硬くなり、血行不良を招くことから肩こりを引き起こします
気温が下がる冬は体の冷えからも血流が悪くなり、肩こりになりやすいのでより注意が必要です。
肩こりに潜む病気のリスク
jessie / PIXTA
肩こりは、「デスクワークだから仕方ない」「年だからしょうがない」などと諦めている人も少なくありませんが、放っておくと頭痛やめまい、耳鳴り、不眠、手足のしびれなどを引き起こすこともあります。
重い肩こりの中には、高血圧や目の病気、狭心症などの重大な病気が潜んでいることも…。
また、首や肩の筋肉が緊張して硬くなると、顔の筋肉が下に引っ張られて顔たるみの原因にもなります。
健康のためにも美容のためにも、早めのケアで肩こりを遠ざけていきましょう。
更年期の肩こりは体の内側からもケアを
polkadot / PIXTA
肩こりを根本的に改善するには、二大要因である「血行不良」と「筋肉の疲れ」のケアが大切になります。
そこで意識したいのが、ストレッチや、お風呂で首・肩を温めるといった外側からのケアに加え、毎日の食事を見直してみること。筋肉の疲労を回復させたり、血流を良くする栄養素を積極的に取り入れると、肩こりの根本的な改善につながります。
<血行改善に役立つ栄養素>
●ビタミンE
ビタミンEには抗酸化作用があり、細胞膜を保護して血行を促進します。また、毛細血管を広げて血液の流れを良くする働きもあるので、血行不良のケアには欠かせない栄養素です。
【ビタミンEを含む食べ物】
かぼちゃ、モロヘイヤ、アボカド、うなぎ、ナッツ類など
●マグネシウム
マグネシウムは筋肉の働きを助け、血管をリラックスさせて血行を促す作用があります。
【マグネシウムを含む食べ物】
海藻類、サバ缶、カツオ、ごま、アーモンドなど
<筋肉の疲れを回復させる栄養素>
●ビタミンB1
ビタミンB群は、筋肉疲労の回復を助ける栄養素です。中でも、肩こりのケアで積極的に取り入れたいのがビタミンB1です。ビタミンB1は筋肉の疲労回復に必要なエネルギーを作り出す働きがあります。水溶性で体外に排出されやすいので、毎日取り入れるのがおすすめです。
【ビタミンB1を含む食べ物】
豚肉、玄米、枝豆、大豆製品(豆腐、納豆ほか)など
●クエン酸
クエン酸は朝に取り入れるのがおすすめ。クエン酸には、筋肉の疲労物質の分解を助け、疲労感を軽減する作用があります。朝にクエン酸を取り入れると、昼間に溜まる疲労物質の分解がスムーズになり、夕方以降の肩こり予防に役立ちます。柑橘類などに豊富に含まれているので、朝食にフルーツを食べるのも一手。フルーツは食べ過ぎると体を冷やすことがあるので、「1個まで」など量を決めて、冷やさず常温で食べるといいですよ。
【クエン酸を含む食べ物】
レモン、グレープフルーツ、梅干し、酢など
肩こり対策で注目の成分とは?
画像提供:山田養蜂場
医学博士の福島さんによると、ミツバチが作るローヤルゼリーも、更年期の肩こりを改善するとして注目されているのだとか。
「40種類以上の栄養素を含むローヤルゼリーは、体のさまざまな不調に働きかける食べ物として注目されています。自律神経の乱れや冷え性を改善する働きが示されている他、ローヤルゼリーの栄養成分の吸収率を高めた酵素分解ローヤルゼリーでは更年期の肩こり症状を改善したという報告もあります。継続して飲み続けることで、肩こり改善につながると期待されています」(福島さん)
肩こりは、放っておくとさまざまな不調につながってくる厄介な症状です。肩こりになりやすい更年期では、内側からのケアも意識してずっと軽やかに動ける体を目指しましょう!
■取材協力:山田養蜂場健康科学研究所
監修者プロフィール:福島忍(ふくしま・しのぶ)さん山田養蜂場 健康科学研究所 学術情報担当。入社以来、最先端の研究学術情報を集約・発信する業務に従事する他、10年間、全国各地の大学との共同研究や自社の臨床研究などにも携わり、ミツバチ産品の効果を明らかにしてきた。医学博士。
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