尿漏れ・子宮脱の予防にも。「膣活」が女性特有の不調予防・改善につながる!腸活にもなるって本当?
HALMEK up / 2025年2月7日 20時50分
近年「膣活」を行う女性が増えていることをご存じですか?膣活とは、セルフケアやアンチエイジング治療などによって、膣をよりよい状態に保つこと。気になっているけれど誰に聞けばいいかわからない、効果や具体的な方法が知りたい人は要チェックです!
膣活って何?
kei.channel/PIXTA
生理や妊娠、出産など、女性の人生に大きく関わる重要な部分である「膣」。少し前までは人前でその言葉を口にすることもほとんどなく、ましてや悩みを相談することもありませんでしたが、近年「フェムテック」や「フェムケア」などの認知度が高まるにつれて、「膣活」を行う女性が増えています。
この膣活とは、一体どのようなものなのでしょうか。ここでは、膣活とは何か紹介するとともに、膣が衰える原因についても解説していきます。
膣活とは?膣活とは、膣トレや膣ケアによって、膣をよりよい状態に保つことです。
気軽に行えるセルフケアはもちろん、美容クリニックやレディースクリニックなどで受けられる膣のアンチエイジング治療も含みます。
膣やその周辺は、ライフステージの変化に伴って、女性特有のお悩みが生じやすいもの。
生理や妊娠、出産、更年期など女性の体調に影響することも多く、具合が悪くて思うように仕事や家事ができないこともあります。
特に更年期世代は、仕事で重要なポジションを任されたり、子どもが進学や独り立ちしたり、親の介護もしなければならなかったりなど、忙しいにも関わらず体調にも左右されやすいため、早いうちから膣活を始めることが大切です。
膣が衰える原因普段気にすることは少ないですが、肌にシミやシワ、たるみなどができるように、膣も少しずつ老化しています。
膣が衰える主な原因は、年齢を重ねたことによる女性ホルモン・エストロゲンの低下です。
エストロゲンの分泌量が低下すると、膣壁のコラーゲンも減少し、膣粘膜が固く薄くなって弾力も失われます。それに伴って膣が萎縮し始め、おりものの分泌量も減少するため、膣内にさまざまな不快な症状が現れます。
また、妊娠や出産、加齢、力仕事、肥満や便秘などによって「骨盤底筋」が受けるダメージも、膣がゆるんで衰える原因の一つです。
骨盤底筋とは、骨盤の底の部分にあり、膀胱や直腸、子宮、膣などの臓器をハンモックのように下から支える筋肉群のこと。排泄もコントロールしているため、衰えてしまうと頻尿や尿漏れなどのトラブルが起こる可能性もあります。
膣活に期待できる効果
shimi/PIXTA
膣トレや膣ケアによって、膣をよりよい状態に保つ膣活。膣は目に見えませんが、膣活を積極的に行えば女性特有の不調の予防や改善につながります。
ここでは、膣活に期待できる効果を詳しく解説します。
膣まわりの不快な症状を予防・改善できる年齢を重ねて女性ホルモンが低下すると、膣や外陰部が乾燥してかゆみや灼熱感、痛み、嫌なニオイなどの不快な症状を感じる女性が増えてきます。
一般的に、女性ホルモンは20代後半から30代前半が分泌のピークです。その後は徐々に減少していき、45〜55歳頃に更年期に突入すると、分泌が激減して膣周りのトラブルが起きやすくなります。
しかし、更年期世代が積極的に膣活を行うことで、女性ホルモンの低下がゆるやかになり、不快な症状を予防・改善できる可能性があります。
腸の調子がよくなる膣活を行うと、腸内環境が整って腸の調子がよくなります。
なぜなら、腸の出口と膣の入口は隣り合っていて、細菌が移動しやすいからです。例えるならば、お隣さん同士でおかずのおすそ分けをし合っているような状態です。
膣には善玉菌や悪玉菌など、たくさんの細菌が生息していて、同じ種類ごとに集まっています。これを「膣内フローラ」と呼びます。
膣内の善玉菌が優位な状態であれば、膣内の環境は整っているといえますが、悪玉菌が多いと膣内フローラが乱れ、膣と近い場所にある腸内にまで悪影響が及んでしまうことも。
そこで膣活で膣内フローラを整えれば、腸内環境の乱れも改善されて腸の調子がよくなる可能性があります。
細菌性膣炎やカンジダを予防できる膣内は「デーデルライン桿菌」によって酸性(pH4.5以下)に保たれ、それによって自浄作用が働いて悪玉菌の増殖を防ぎ、膣内環境を正常に保っています。
細菌性膣炎やカンジダは膣内の環境が正常であればかかりにくいため、膣活で膣内環境を整えていれば、発症する可能性を低くできます。
尿漏れや子宮脱を予防できる膣活で骨盤底筋を鍛えると、尿漏れや子宮脱を予防できます。
上述の通り、骨盤底筋は排泄をコントロールしている筋肉です。尿道を締めることで、尿が漏れてしまうのを防いでいます。
骨盤底筋は、出産でダメージを受けたり年齢を重ねたりすることで衰えてしまうため、早いうちから膣活をして筋力をアップしておけば、尿漏れを予防できます。
また、膀胱や子宮、直腸などの臓器を正しい位置に保つことにもつながり、将来的な子宮脱の予防も可能です。
性交時の感度がアップする年齢とともに骨盤底筋の筋力が低下すると、外陰部や膣の筋肉も衰えてしまいますが、膣活を行えば膣内の血流がよくなり、筋肉量も増えて膣壁がふっくらとしてきます。
それに伴って「膣圧」が上昇し、性交時の感度もアップする可能性があります。
膣内の状態がよくなれば性交痛も改善され、パートナーとの関係もこれまで以上に良好になるでしょう。
自分でできる!若々しいデリケートゾーンを保つ膣活4選
プラナ/PIXTA
膣活にはさまざまなものがありますが、継続するには手軽にできることも重要になります。
ここでは、自分でできる簡単な膣活を4つ紹介するので、ぜひ毎日の生活に取り入れてみてください。
膣内フローラを整える生活を意識する膣内フローラのバランスを正常に保つことは、清潔で健康な膣内の維持につながります。
例えば、以下のことを意識しながら生活してみましょう。
- 腸活を意識した食事を心がける
- 糖質の取り過ぎに注意する
- 喫煙を控える
- 質のよい睡眠を取る
- 通気性のよい下着を選ぶ
膣内フローラを整えるには、腸活を意識した発酵食品やオリゴ糖、食物繊維を多く含む食品を積極的に摂取し、雑菌のエサとなる糖質を取り過ぎないことが大切だといわれています。
例えば、ヨーグルトや味噌、納豆、キムチ、海藻類、ゴボウ、きのこ類などを意識して取り入れてみてください。
また、喫煙を控えたり質のよい睡眠を取ったりなど生活習慣を整え、通気性のよい下着を身に付けて膣を清潔に保つのもよいでしょう。
デリケートゾーン用アイテムで洗浄・保湿する膣活の基本ともいえるのが、デリケートゾーンの洗浄と保湿です。デリケートゾーン用のアイテムを使用して、膣周りを清潔に保ちましょう。
洗浄するときは、ゴシゴシこすらないことが大切です。ぬるま湯で優しく流し、ソープを十分に泡立てて優しく前から後ろに向かって撫でるように洗ってください。
洗い終わったらデリケートゾーン用のオイルやクリームでしっかりと保湿します。ついでに膣周りに塗り込むようにマッサージすれば、膣周りが潤って免疫力の向上にもつながります。
フェムテック製品を活用する「自宅で膣活をしたいけれど、自分の指でやるのは不安」「やってみたけれど、効果があるのかわからない」という人は、フェムテック製品を活用するのも一つの方法です。
膣に挿入するだけで膣壁を刺激して鍛えてくれるものや、スマホのアプリと連動させて腟圧を測ってくれるものなど、フェムテック製品にはさまざまなものがあります。膣活を初めて行う人向けのものから本格的なものもあるため、自分に合った製品を選びましょう。
参照:骨盤底筋トレーニングで尿漏れ・ぽっこりお腹を改善!
「仰向けで骨盤底筋トレーニング」は、体に負担をかけずに行える骨盤底筋の筋トレです。初めて骨盤底筋トレーニングに挑戦する人は、このやり方で行うのがおすすめ。
以下は、仰向けで骨盤トレーニングのやり方です。
- 仰向けになって脚を肩幅に開き、両ひざを軽く曲げて立て、体をリラックスさせる。
- 息を吐きながら膣・尿道・肛門全体を引き上げるように5〜10秒ほど締める。
- 力を抜いて体をリラックスさせる。
- ここまでの動きを10回1セットとして、1日3〜5セットほど行う。
骨盤底筋トレーニングは、正しい方法で継続して行わないと意味がありません。使う筋肉を間違えると、腹圧がかかって骨盤底筋がさらに下がってしまう恐れもあるため、しっかりと骨盤底筋を意識しましょう。
外部リンク
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