デリケートゾーンの正しい洗い方と保湿方法は?更年期以降のQOLを上げる簡単ケアを、専門家が解説
HALMEK up / 2025年1月30日 20時30分
更年期以降多くの女性が悩む、デリケートゾーンのヒリヒリ・ムズムズ・ニオイ。前編で不快感とフレイルの関係について教えてくれた女性医療ジャーナリストの増田美加さんに、デリケートゾーンの正しいケアについて聞きました。
お話をお伺いしたのは、女性医療ジャーナリスト・増田美加さん
エビデンスに基づいた健康情報&患者視点に立った医療情報について執筆、講演を多数行う。NPO法人・女性医療ネットワーク理事、一般社団法人日本フェムテック協会理事。著書に「もう我慢しない!おしもの悩み 40代からの女の選択」(オークラ出版)など。
50代以上の半数以上がヒリヒリに悩んでいる!
デリケートゾーンのヒリヒリ・ニオイなどのお悩み。閉経後女性ホルモンの影響で起こる不調を人知れず我慢している方が多いようです。その理由の一つは私たち日本人が性教育をきちんと受けていないためだと思います。
「恥ずかしいもの」「大っぴらにすべきことではない」という価値観から、なかなか人に相談しづらいですよね。加えて、昔はメディアにも情報が出回っておらず、どこに相談すればいいか想像もつかない状況だったと思います。
しかし実際は口に出せないだけで、50代以上女性の半数強もがデリケートゾーンの悩みを抱えています。軽微なものも含めるともっと割合は多いのではないでしょうか。
私自身も40代半ばに頻尿やデリケートゾーンの不調に直面しました。外陰部や腟が乾燥してムズムズ……。自転車のサドルに乗るだけで痛いし、運動をするときにもウエアが挟まってヒリヒリして、とてもつらかったです。
デリケートゾーンの不快の元凶は「乾燥」
llhedgehogll _PIXTA
このムズムズ・ヒリヒリは、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が低下することにより、デリケートゾーンが乾燥・萎縮して起こる炎症です。
私は職業柄、対策を知っていたので、積極的に医療機関を受診し、研究も兼ねてさまざまな治療法を試しました。今は相談しやすい病院も増えていますが、治療費もかかりますし、まずは取り入れやすい自宅でのケアから始めてみませんか?
ポイントはお風呂での「洗い方」とお風呂上がりの「保湿」。この2つを見直してみてください。
「洗い方」とお風呂上がりの「保湿」が大切
デリケートゾーンは乾燥するとより繊細になり、バイ菌が入りやすくなります。だからといって「きれいにしなければ」といつも以上にゴシゴシと、刺激を感じやすい洗浄剤を使うのは逆効果です。
肌に負担がかかるため洗いすぎには注意してください。デリケートゾーンは皮膚の中でもpH値が弱酸性なので、現在トラブルがある方は、敏感な部位にやさしい弱酸性の洗浄剤を選んで、よく泡立ててやさしく洗いましょう。
洗うのは皮膚表面だけ。腟の中まで洗浄剤を使う必要はありません。熱いお湯の高圧力シャワーを直接あてるのもやめてください。
お風呂上がりは、デリケートゾーンも保湿しましょう。「洗ってはいるけれど保湿は考えたこともなかった」という方もいらっしゃるかもしれませんが、顔も体も乾燥しているのに何もぬらないと、カサカサして刺激に弱くなりますよね。デリケートゾーンも同様です。
繊細な部位にやさしい保湿オイルがあり、私はそういったものを選んで使っています。体にボディークリームをぬるのと同じようにほんのちょっとのひと手間、ぜひ毎日の習慣にしてください。
私は40代から悩みさまざまなケアを続けているおかげで、閉経後の今もご機嫌に暮らしています。まだ大丈夫と放っておかず、早いうちからケアすることで、体も心もすこやかな状態を保ち、将来の「心身の虚弱状態=フレイル」を遠ざけましょう。
取材=水野 愛 文=金田 由紀子(いずれもハルメク 健康と暮らし編集部) 写真=渡辺裕之
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