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黒木瞳!高校生のとき宝塚の舞台で出合った「ベルサイユのばら」への愛

HALMEK up / 2025年1月31日 7時50分

黒木瞳!高校生のとき宝塚の舞台で出合った「ベルサイユのばら」への愛

1970年代に一世を風靡した、フランス革命を描いた漫画「ベルサイユのばら」。誕生から50年以上を経てもなお人気の名作が、2025年劇場アニメに!今回、この作品のファンでありナレーションを担当した俳優の黒木瞳さんに「ベルばら愛」を伺いました。

高校時代に宝塚の舞台で出合った「ベルサイユのばら」

――黒木さんが「ベルサイユのばら(通称:ベルばら)」に、初めて出合ったのはいつのことでしたか?

黒木瞳さん(以下、黒木瞳)
高校1年生のときに、宝塚歌劇団の福岡公演で見たのが出合いです。宝塚も「ベルサイユのばら」も、両方そのときが初めてだったので、こんな華やかな世界があるのか!と驚いたのを覚えています。

きらびやかなステージ、素晴らしいコスチューム、そしてオスカルとアンドレの恋の物語に感激しました。主人公のオスカルは、男装をした女性という設定なのですが、女性ばかりの宝塚なのでその設定もピッタリで……もう衝撃的でしたね。

――「ベルばら」には大勢の登場人物、たくさんのエピソードがありますが、どの役・どのシーンに思い入れがありますか?

黒木瞳
やっぱり男装の麗人オスカルが一番!オスカルがフランス革命の最後に闘いに行くシーンとか、従者であり恋人でもあるアンドレに「おまえは目が見えなかったのか!」と叫ぶとか。そういうシーンにハマって、心に残りました。

宝塚歌劇団への入団につながった“ベルばら愛”

――高校卒業後、宝塚音楽学校に、その後は宝塚歌劇団に入団。ベルばらを演じる機会はありましたか?

黒木瞳
実は私が宝塚歌劇団に在籍している間には、残念ながら「ベルサイユのばら」の公演はなかったんです。

宝塚の演目には、オリジナル作品やブロードウェイ・ミュージカルなどのいろいろな作品があって、それらを演じさせていただきました。

演じるご縁がなかったので、「ベルばら」は、ずっと見る側でしたね!


――もし「ベルばら」公演があったら、どの役をやりたかったですか?

黒木瞳
演じたかったのは、やっぱりオスカル(笑)!だけど、私は娘役だったから、もし実際に演じる機会があったなら、マリー・アントワネットをやりたかったです。

劇場アニメ化された「ベルサイユのばら」の魅力は?

――原作発表から50年以上たっての劇場アニメ化ですが、ご覧になっての感想は?

黒木瞳
「ベルサイユのばら」はフランス革命を描いた歴史漫画でもあるので、その自由・平等・友愛のコンセプトがしっかり表現された映画だなと思いました。さまざまな人の思いが詰まっているところが魅力で、劇場アニメだと登場人物の役にすっと入れますね!

宝塚だと、いろいろな方が演じるので、つい演じている人に気持ちが入ってしまう。映画は漫画を読んでいるのに近い印象です。

声優さんたちの演技も素晴らしいし、歌も本当に素敵!宝塚とは違うオリジナル曲ですが、ミュージカル作品というのではなくて、アニメに歌がついていくる……その構成がとにかくよかったです。

――担当されたナレーションで心掛けたことは?

黒木瞳
声優さんを邪魔しないことでしょうか。物語の進行役なので、雰囲気を壊さないことを心がけました。「ナレーションの説明なんてあったっけ?」というように、さらっと物語に溶け込めたら、私としては成功だと思います。


――今回、自ら映画に参加したいと申し出られたそうですね?

黒木瞳
「ベルサイユのばら」を映画化する情報を聞いて、ダメ元でしたが、「民衆の一人の役でもいいから参加させてください」と制作側にお願いしたんです(笑)

その後ナレーションで参加という話になり、うれしい驚きでした。“一緒に作品を作り上げていく”、そのお役目をいただけたと思います。

初めて見る方も往年のファンも楽しめる!ベルばらの魅力

――世代を超えてきた作品「ベルばら」の魅力とは何でしょうか?

黒木瞳
50年以上世代を超えて愛されて、そして何度見ても感動する名作です。

今や国境も越えて愛される作品です。フランス革命やマリー・アントワネットの生涯に、架空の人物オスカルを登場させて組み立てた、池田理代子先生のクリエイティビティが素晴らしいのひと言です。

これまで「ベルサイユのばら」をご存じない若い方たちも、まず一度知ってほしい。それがすべてだと思います。

映画は情報の宝庫。なぜフランス革命が起こったかを知ることができ、愛の物語にも感動できると思います。

「ベルサイユのばら」を長年愛されてきた方々にとっては、作品のどこを切り取ったのかなと興味を持たれるでしょうが、ホントにびっくり!ぜひ劇場で「ベルばら」をご覧いただきたいです。

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黒木瞳(くろき・ひとみ)

宝塚歌劇団入団2年目で月組娘役のトップとなる。2022年には、これまでの映画作品に対してWEIBO ACCOUNT FESTIVAL2022 最優秀主演女優賞を受賞。24年に14年ぶりに自身のディナーショーの演出も。近年は映画4作品を監督するなど、幅広く活躍する。

劇場アニメ「ベルサイユのばら」

池田理代子原作漫画「ベルサイユのばら」が50年以上の時を経て、劇場アニメとして登場!フランス革命の時代を舞台に、男装の麗人オスカルと、王妃マリー・アントワネットの愛と人生を美しく描いた少女漫画界に金字塔を打ち立ててきた不朽の名作。2025年1月31日(金)より全国ロードショー

  • 監督 :吉村 愛
  • 原作:池田理代子
  • ナレーション:黒木瞳

(C)池⽥理代⼦プロダクション/ベルサイユのばら製作委員会

取材・文=金田千里 写真=泉三郎 ヘアメイク=黒田啓蔵 スタイリスト=後藤仁子 編集=鳥居史(HALMEK up)

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