まぶたのたるみ「眼瞼下垂」かも?症状セルフチェックと要注意な生活習慣
ハルメク365 / 2024年12月1日 14時50分
眼瞼下垂のセルフチェック
最近まぶたが重くてたるみが気になる……。加齢によって誰もがなるかもしれない眼瞼下垂。まずはセルフチェックをしてみましょう。多く当てはまる場合は病院へと、医師 佐藤英明さん。また、眼瞼下垂になりやすい生活習慣を知り、予防することも大切です。
佐藤英明(さとうひであき)さんのプロフィール
美容外科や美容皮膚科、美容内科、教授外来、エステ部門などを完備する「自由が丘クリニック」院長。北里研究所病院の形成・美容外科部長を長年務めてきた。吸引や注入、たるみ治療、目元の手術など、才能豊かで幅広く活躍するオールラウンダー。また、日本で数名しかいないボトックス・ヒアルロン酸の注入指導医。
そのたるみは眼瞼下垂?まずはセルフチェックで確認
前回の記事「眼瞼下垂とは?原因・症状について」では、眼瞼下垂とはどのような病気であるのか、原因と症状、また眼瞼下垂によって起こる不定愁訴について説明しました。
まぶたのたるみが気になりだしたら、いつが病院の行きどきなの? まずは下の項目を参考に眼瞼下垂のセルフチェックをしてみましょう。
「それぞれ当てはまるものが二つ以上ある場合は、病院へ行くことをおすすめします。病気でなくても、加齢によってまぶたは下垂しますから、気軽に、予防的なことも含めて相談してみるといいでしょう」(佐藤さん)
- 目を大きく開けようとすると額に力が入る
- 視野が狭くなったと感じることがある
- 物を見るとき、顎を上げるようになった
- 以前に比べて、頭痛や首や肩のコリなどの不定愁訴を感じるようになった
- 不眠や気持ちが落ち込むなど、心の不調を感じるようになった
眼瞼下垂が原因の見た目の変化も要チェック!
- 額の横ジワ、眉間のシワが気になりだした
- まぶたの形が変わってきた、くぼんだり、三重、四重になっている
- 目と眉毛の間が広くなり、眉の形が変わってきた
- 以前より目つきが悪くなった
- 眠そうな目になったと言われた
なお瞳孔(黒目の中心部分)に上瞼がかかっていて、黒目の中心から上瞼のふちまでの距離が2mm以下になっている場合は、眼瞼下垂の可能性が高いです。
2mm以下になるほど黒目が隠れている状態は、頭をぶつけたり、不眠や肩こり、頭痛といった不定愁訴がひどかったりと、既に普段の生活に支障をきたしている状態のはず。眼瞼下垂の治療が保険適用になるケースともいえるでしょう。
眼瞼下垂で、病院に行くか悩んだら
「とはいえ、人は鏡を見ると、無意識につい目を見開いてしまうので、この2mm以下を自分で見極めるのは至難の技と言っていいでしょう」と佐藤さん。
加齢による眼瞼下垂の他、生まれつき眼瞼挙筋の機能が弱い場合や、外傷や主要や異物によるもの、脳梗塞などでまぶたを持ち上げる神経が麻痺する病気が原因だったり、交感神経がうまく働かないことが原因の場合もあります。
「眼瞼下垂と思いきや、別の原因が見つかるかもしれません。自己判断はせず、あれ?と思ったら、まずは眼科医の受診を。眼科で眼瞼下垂と診断されてから、改めて手術をどこで受けるか考えるのも、一つの手です。自由が丘クリニックも眼科医に紹介されて、来院される患者さんが多くいらっしゃいます」(佐藤さん)
眼瞼下垂になりやすい人の生活習慣
加齢とともに起きる可能性が高まる、眼瞼下垂。どうしたら防げるのでしょうか?
花粉症やアトピーで、よくまぶたを擦っている人も眼瞼下垂になりやすいと言われています。
「今主流の薄いコンタクトレンズであれば、それほど影響ないといわれていますが、厚いハードコンタクトレンズを使っていた人、カラーコンタクトレンズを頻繁に使用する人、コンタクトレンズの出し入れを乱暴に行う人は、眼瞼下垂になりやすい傾向にあるようです。
また、他にも、アイメイクをごしごしこすって落とすことや、つけまつ毛やエクステを着け外しすることも、まぶたにとって負荷がかかります。つけまつ毛は、毎日の使用は避けたほうがいいでしょう」(佐藤さん)
次回は、病院で行われる眼瞼下垂の治療方法についてお伝えします。また、保険適用の眼瞼下垂ではなくても、まぶたのたるみが気になる人の手術についても触れています。
取材・文=田中優子
※この記事は2020年2月の記事を再編集して掲載しています。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【専門医に聞く】40歳を過ぎたら注意すべき3つの目の病気。ほっておくと失明も?
ハルメク365 / 2024年12月2日 10時0分
-
放っておくと心身の不調も!老け見えしやすい「まぶたのたるみ」の深刻度をセルフチェック
ハルメク365 / 2024年11月26日 22時50分
-
『あいのり』出演の桃、異常に腫れた次男の右目の原因明かす「蚊に刺されでした」
エンタメNEXT / 2024年11月13日 16時36分
-
憎き目袋対策に!医師監修・今すぐできるマッサージ&トレーニング法
ハルメク365 / 2024年11月9日 22時50分
-
子供の「逆さまつげ」には弱視のリスクが…手術すべきタイミングは?
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月8日 9時26分
ランキング
-
1「ハンカチで拭く」はNG!眼鏡の寿命を縮めるダメなお手入れ法と長持ちさせるコツ
ハルメク365 / 2024年12月2日 10時0分
-
2「殺さないで」クマ殺処分の秋田市などに抗議の電話殺到 獣医師立ち合いで麻酔後に電気殺
産経ニュース / 2024年12月2日 19時1分
-
3若い女性店員にばかり質問してくる“高齢の男性客”。「結局買わないんですよ」と悩む店側の対応が斬新すぎた
日刊SPA! / 2024年12月2日 8時52分
-
4スシローが急拡大「デジタル回転レーン」の"凄さ" 消費者にも歓迎されるDX化の好例になっている
東洋経済オンライン / 2024年12月2日 8時30分
-
5緊急性低い救急搬送には「特別料金」、茨城県が徴収開始…「微熱のみ」「擦り傷」など医師が判断
読売新聞 / 2024年12月2日 15時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください