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顔たるみやシワの原因は「骨」?【医師考案】骨を刺激してたるみ解消!「咀嚼エクササイズ」

ハルメク365 / 2024年9月8日 22時50分

顔たるみやシワの原因は「骨」?【医師考案】骨を刺激してたるみ解消!「咀嚼エクササイズ」

顔の骨を刺激する!咀嚼(そしゃく)エクササイズについて解説します。悩ましき顔のたるみを、たった3つの動きで解消する歯科医師考案の「宝田式エクササイズ」のやり方とは?

「よく噛む」を習慣化して、たるみをスッキリさせる!

「よく噛む」を習慣化

顔のたるみに悩む人へオススメしたいのが歯科医師の宝田恭子さん(62歳・取材時)考案の3つの動きでたるみにアプローチする「宝田式エクササイズ」。宝田さんはこのエクササイズを15年間、毎朝欠かさず行って、たるみレスなフェイスラインをキープしているそう。今回は3つ目の動き「咀嚼エクササイズ」のやり方を解説していきます。

【宝田式エクササイズ3】咀嚼して、顔の骨に刺激を与える

咀嚼して、顔の骨に刺激を与える

「宝田式エクササイズ」の1つ目の「ふくらはぎマッサージ」と2つ目の「表情筋エクササイズ」を終えたら、最後は「咀嚼エクササイズ」です。

かむ振動は、表情筋を支える顔の骨の再生を助けます。

「咀嚼は、咀嚼筋と表情筋などが連動して行われるもの。ですから、スムーズな咀嚼には表情筋の柔軟性も大切です」と宝田さん。

年を取り骨密度が下がるのは、体の骨だけでなく顔の骨も同じ。表情筋の支えとなっている骨が少しずつ後退すると、筋肉だけがだらんと垂れ下がってしまいます。これが、顔のたるみ。

咀嚼エクササイズは、骨の後退を緩和させます。咀嚼による振動と、かむときに動く咀嚼筋、表情筋、舌など歯の回りにある筋肉が骨に刺激を与え、骨の再生を促すのです。

【宝田式エクササイズ3のやり方】顔の骨を刺激する咀嚼エクササイズ

咀嚼筋と表情筋を動かして、顔の骨を刺激していきます。朝ごはんの最初のひと口を、右側で5回、左側で5回。これを3セット、合計30回かみます!

顔の骨を刺激する咀嚼エクササイズ

1 骨盤を起こして姿勢を正して座る。お尻にキュッと力を入れ、わきを締める。
2 食べ物を口に入れて、かかとを上げる。右側でゆっくりと5回かむ。かかとを上げることで きれいな姿勢を意識でき、年齢とともに落ちるお尻と太もも、ふくらはぎの筋力を鍛えることができる。

顔の骨を刺激する咀嚼エクササイズ

3 右側で5回かんだら、かかとを下ろす。舌を使って、ゆっくりと左側へ食べ物を移動する。
4 右側と同様に、かかとを上げて、左側でゆっくりと5回かむ。
5 2から4を3セット繰り返して、合計30回かんだら、最後にごっくんと飲み込む。嚥下(えんげ)機能の向上にも効果的。

15年の研究でわかった!咀嚼力をアップさせる食材

油揚げ

 ■油揚げ
咀嚼エクササイズを始めてから、咀嚼するのにいい食材はなんだろうといろいろ試しました。ある程度小気味よくかみ続けられるものがいいのですが、それに適していたのは油揚げでした。軽くあぶって、ガムよりひと回り大きいくらいに6分割して、その1切れをゆっくりと30回かんでください。30回を終えても、油揚げは口の中に残っていて、もう少しかみ続けたくなるはずです。

ごはん
白米でも玄米でもOKです。かみしめるほどに粘りとうま味が出るので、長くかめます。
 
モヤシ
モヤシの食物繊維は実はかみ続けられます。油揚げと一緒に朝食のおみそ汁にしても。

たるみ解消エクササイズを続けることの意味

たるみ解消エクササイズを続けることの意味

私は歯科医師なので、目指すゴールは「美しくなる」だけではなく、「機能を衰えさせない」ことを意識しています。機能を高める過程で、きれいは手に入ります。

表情筋エクササイズは、15年ほど前に生まれました。義母が顔面麻痺(まひ)になり唇がうまく閉じなくなって、みそ汁をすすることができなくなりました。そこで唇回りの筋肉を強くするために、義母には繰り返しストローで吸う練習をしてもらいました。

この機能が回復しないとごはんを食べられないから、1日に何百回も。飲み込みやすいからと説明して、猫背だった姿勢をよくして、他のエクササイズも組み合わせると、8か月ほどでみそ汁をすすり、かめるようになりました。曲がっていた顔面も元に戻りました。

すると義母は、あご回りが軽くなり、笑いやすくなったと言うのです。表情筋が柔らかくなり、顔の輪郭がシュッとなって口角が上がりました。そのとき私は気付きました。この8か月してきたことは美容にも効果がある! と。そこから、たるみ解消のエクササイズが生まれたのです。

年を取ると当然、体の機能は衰えていきます。その加齢を受け止め、自分と向き合うことができれば、何が欠落しているのかがわかるようになります。欠落を補おうと毎日エクササイズを続けていけば、「今日も同じようにしたのに、なぜ違うのだろう」と、体の微妙な変化を感じて、もっと追求したくなるはずです。

とことん試してみてください。いくつになっても筋肉は鍛えられますし、骨を再生させることができますから。

プラスαのペットボトルエクササイズ

ペットボトルエクササイズ

もっと効果が欲しい人は、宝田さんが毎日行っているペットボトルエクササイズも併せて行ってみてはいかが? お尻に力を入れ、唇の回りの筋肉を使いペットボトルの空気を吸い込み、力を抜いて息を吐き切ります。たるみ解消にも効果的!
 

■教えてくれた人
歯科医師
宝田恭子さん
たからだ・きょうこ 1956年(昭和31)生まれ。宝田歯科医院院長。日本アンチエイジング歯科学会監事。従来の歯科医療に、口元の筋肉を中心に表情筋を鍛えるエクササイズを考案。近著に、『日めくり まいにち、美顔トレ』(扶桑社刊)。

取材・文=井口桂介(ハルメク編集部) 撮影=中西裕人 ヘアメイク=AKANE イラストレーション=川野郁代
※この記事は雑誌「ハルメク」2018 年7月号に掲載した記事を再編集しています。

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