更年期の「ホルモン補充療法(HRT)」やめどきは?検査の内容やかかる費用も解説!
ハルメク365 / 2024年10月24日 11時50分
【更年期】ホルモン補充療法のための検査や費用は?
更年期に女性ホルモンが急激に減少することでおきる更年期障害を、ホルモンを補充することで穏やかにする治療法「ホルモン補充療法(HRT)」。実際に受けたいと思ったら知っておきたい、検査や、費用感、やめどきなどを解説します。
ホルモン補充療法(HRT)を始めたいと思ったらまず検査
ホルモン補充療法を始めるには、事前にいくつかの検査を受けます。また、投与方法や用いるホルモン製剤には種類があり、自分に合った方法を医師と相談しながら見つけることが大切です。安全に治療を受けるための基礎知識を知っておきましょう。
HRT(ホルモン補充療法)に必要な検査とは?ホルモン補充療法(以下HRTとする)を希望する場合は、婦人科を受診して問診や全身の検査を受けることになります。
身長・体重・血圧・BMI(肥満度)などの測定、血液検査、婦人科がん検診(子宮頸がん・子宮体がん検査、内診、経腟超音波検査)、乳がん検診(マンモグラフィまたは超音波検査)。
今現れている症状が、本当に女性ホルモンの低下によるものなのかどうか、そうではなくて実は、甲状腺の病気、貧血、リウマチ・膠原病、肝臓や血管の病気がないかどうかなど、詳しく検査します。そもそも更年期は、心身の健康の大きな変換点であり、さまざまな病気も起きやすい時期なのです。
状態によってはHRTを受けられないこともあります。このとき、月経の状態や不正出血の有無などについても問診票に記入することになるので、こうした情報を受診前に簡単に整理しておくとスムーズに答えられるでしょう。
ホルモン補充療法の費用は?
株式会社QLife(キューライフ)が、HRTを受けた500人を対象に2015年に調査した「更年期におけるホルモン補充療法(HRT)関する実態調査」によると、「ホルモン補充療法(HRT)で実際にかかった1か月あたりの平均費用(※検査代を含まない)」は、1か月あたり「1000~1999円(26.8%)」が最も多く、次いで「2000~4999円(20%)」、「1000円未満」(15.8%)。4割近くの方が、2000円未満で治療を受けられていることがわかります。
ホルモン補充療法は健康保険が適用されているため、多くの場合、比較的安価に治療を受けられます。
HRTはいつまで続けられる? 若返りの治療になる?
こちらも株式会社キューライフのアンケート結果です。「今HRTを受けておらず、再開するつもりもない」と答えた人が、35.8%と最も多い回答となりました。しかし、「今HRTを受けている」患者の中では 83.7%が今後も続けたいと回答しました。
また、同アンケートによるHRTの治療期間は「1~3年」が最も多く27.4%でした。
ホルモン補充療法と聞くと、何となく「若返りの治療」のようにイメージする人が多いようですが、HRTは決して若返りの治療法ではありません。
急激なエストロゲンの減少によって起こる心と体の不調を改善して、エストロゲンの長期的な不足で起こる可能性が高い骨粗しょう症、認知症、皮膚や粘膜の乾燥などを防いで、健康な状態を維持するために行う治療法でもあります。
更年期障害がなくても、上記の病気を予防する目的でホルモン補充療法を受ける人もいます。ホルモン補充療法をやめるときは、医師に相談しましょう。
HRTを継続するための検査内容は?
HRTを継続するためには、毎年人間ドックや健康診断を受ける必要があります。年1~2回受ける必要がある検査は、以下の通りです。人によって必要な検査項目は異なります。主治医の指示に従ってあなたに必要な検査をしっかりと受けましょう。
主な検査項目は、以下のとおりです。
- 問診(HRTを始めてからの健康状態などについて)
- 血圧
- 血液検査
- エストロゲンやFSH(卵胞刺激ホルモン)の値、LH(黄体形成ホルモン)の値、PRLをはじめ、健康診断で行われた血糖値、コレステロール値、中性脂肪、貧血、肝機能、腎機能などを確認します。このほかに、甲状腺ホルモンの値を測定して甲状腺機能を確認したり、膠原病やリウマチの疑いの有無も確認します。骨密度も測定しておいたほうがよいでしょう。
- 婦人科検診(子宮がん検診と婦人科超音波検査)
- 乳がん検診
- 骨密度検査
- 動脈硬化検査
- 心電図
- 尿検査
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