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また増えたかも…。50代にできるシミの種類は?気になるシミは美容医療で解消を

ハルメク365 / 2024年8月7日 22時50分

また増えたかも…。50代にできるシミの種類は?気になるシミは美容医療で解消を

シミは一つあるだけで、ともすると一気に老けた印象になり、取ると驚くほど若返ります。マスク時代だからこそシミ治療する人も多いのだとか。メディアにも多く出演する松倉クリニック表参道の医師・田路めぐみさんにシミ治療最前線についてお話を伺いました。

特集|美容医療に頼ってもいいかしら?

年齢とともに増えるシミ・しわ・たるみ。スキンケアやメイク以外で積極的に改善したい!そんな女性が増えています。そこで気になるのがカジュアルになりつつある美容医療。メニューは?失敗しないコツは?美容医療の基礎知識を医師に聞く全5回の特集です。

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50代、シミには美容医療がおすすめの理由

50代、シミには美容医療がおすすめの理由

今回この「美容医療特集」を取材しているワタクシは、50代前半の悩み多き女性として、ハルメク世代の読者代表として、前のめり気味に医師にインタビューして記事を書いています。

美白化粧品は進化が目覚ましいのですが、残念ながら「シミが消えた!」というものにはなかなか巡り合えません。そもそも化粧品にできることは、せいぜいシミが生まれるのを防ぐことが限界……。毎日コツコツとケアすることは正しいのですが、今やシミ治療には、さまざまなアプローチがあります!

しかも、レーザーは不向きと言われてきた肝斑(かんぱん)にさえ有効なタイプも登場しています。となると、美容医療を考えたくなりますよね?

「当院では組み合わせの妙で、あらゆるタイプのシミが混在している肌にも有効な手段が取れます。ただ、シミには見立てが重要。素人判断で施術をお願いするとリスクが高いので、必ず信用できる医師のもと、カウンセリングを受けてください」と説明するのは、松倉クリニック表参道の医師・田路めぐみさんです。

「このシミを取ってください、と言ってすぐ治療する医師は問題あり。患者優先とはいえ、きちんと診断して、その人のライフスタイルなどに沿った手立てを提案できることが大切です」(田路さん)

マスクが日常になった今。シミに悩んでいるハルメクWEB読者なら、マスクで治療後をカバーできるこのチャンスを逃す手はありません。実際、シミ治療に訪れる患者さんは多いのだとか。

ただ、シミ取りをした後に紫外線を浴びると元に戻るリスクがあるため、だんだんと日差しが厳しくなってくる春~夏は避けたほうがベター。実際に、シミ取り治療をするなら秋から春先あたりになってからがおすすめです。
 

50代にできるシミの種類は?

 ひとくちに「シミ」といってもたくさんの種類があります。

「ざっくり分けると5種類あります。ハルメク世代に一番多いと思われるのが(1)老人性色素斑。次いで(2)肝斑(3)そばかす(雀卵斑)。そして(4)シミがイボ化した脂漏性角化症、(5)代謝低下や色素沈着などによるくすみ、です」(田路さん)

それぞれの特徴や施術内容は追って説明しますが、筆者も「実際痛い?美容クリニックで顔のシミ取りレーザー体験」でお伝えしたようにシミ取りをしたときのお話をしますね。

シミ取りレーザー体験

筆者の顔は、(1)の老人性色素斑がすごくて、次いで(2)の肝斑がふんわりあるような、ないようなという感じでした。(1)は、広範囲になるまで溜めに溜めてレーザー処理したので、かなりの金額にはなりましたが(笑)、本当に1回できれいさっぱりなくなりました。ですので、50代で気になっている人はやった方がいい! 見違えます! 

ただ、取って終わりではなく、術後のケアが大切。紫外線ケア、美白ケア、保湿ケアなど十分やりましょう。

シミ取りは見立てが大事! 施術方法は?

「とにかくシミの種類の見立てを間違えてしまうと大変。別のクリニックで処置していて、全然キレイにならないという方がいらして診断してみると、そのシミに合った施術じゃなかった、ということも。

3回ほど治療すれば、何かしら結果が自分の肌でわかるはず。それが実感できない場合は、クリニックか施術を変えてみましょう」(田路さん)。

肝斑なのか、複数のシミが広がりつながっているのか、あざなのか……。そこはドクターにちゃんと見極めてもらいたいところです。そして、ハルメク世代だと複合したシミの場合が多いので、組み合わせの施術がベターです。

老人性色素斑

老人性色素斑


 
「いわゆる、みなさんがおっしゃっているシミですね。大小さまざまなコイン状で、こめかみ~頬あたりに出ることが多いです。加齢や紫外線などが要因で出来てしまいます。これは、Qスイッチルビーレーザーで処置します。あっという間に終わる施術なので、試しに一度シミ取りをしてみたいという方はやってみるといいと思います」(田路さん)

筆者もこの方法でシミ取りをしましたが、本当に瞬殺! ゴムでパチン!と弾かれる痛みですが、一瞬で終わるので、ピアスも開けられないくらい痛みに弱い筆者でも我慢できました。

レーザーを当てた後の2週間は、ばんそうこうのようなパッドを貼ります。 パッドをはがすとかさぶたとともにシミがはがれ、つるんとしたきれいな肌が現れます。「2週間後、みなさんがその肌の仕上がりに感動されます」(田路さん)

肝斑
 

肝斑ができる原因は、正確にはよくわかっていないそうですが、紫外線や摩擦などの刺激で悪化し、妊娠・出産を機に出てくることが多いので、女性ホルモンが関係しているのではないかと言われています。

「よくできる部位は決まっていて、頬骨部や頬、鼻の下、こめかみや前額部です。肌の色が濃く、色素沈着しやすい人は肝斑にもなりやすいので、肝斑のみならず顔全体の治療もご提案します。まずは、トランサミン(一般名:トラネキサム酸)やビタミンⅭといった内服薬やレチノイン酸の塗り薬を使用。あるいは、ビタミンⅭのイオン導入もあります。それでも改善しない場合、肝斑向きのごく弱いレーザートーニングを繰り返し行う場合も」(田路さん)

肝斑とADM

肝斑とADM(丸印)が合併している状態

ちなみに、ADMというあざと肝斑はどちらも頬骨部にできやすく見分けがつかない医師もいるそう。ADMは薄茶よりやや暗い青みがかった色をしており、肝斑とは違い何度かレーザー治療が必要になります。また、2種類のシミが並行して出てくることも多いので、詳しい医師によるカウンセリング・診断が重要です。

そばかす(雀卵斑)

そばかす(雀卵斑)

そばかすは紫外線リスクもありますが、遺伝にも影響されるので生まれたときからあるという人も多いですよね。鼻から頬のあたり、あるいは顔全体に小さな薄茶色の斑点が広がっているのが特徴。雀の卵のような模様に見えるので、雀卵斑(じゃくらんはん)とも呼ばれます。

「当院では、そばかすには『IPL』という光エネルギーを使用しています。顔全体に当てられるので、広範囲のそばかす治療に最適。顔全体が明るくなります。1か月に1度くらいを目安に、3~4回重ねていけば改善します」(田路さん)

脂漏性角化症(老人性イボ)

脂漏性角化症(老人性イボ)

老人性色素斑を放っておくとイボ化することが! どうやら、加齢とともに皮膚の代謝能力が落ちることでシミが徐々に盛り上がってイボ状になるようです。

「イボは表皮の出っ張りなので、CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)を使って削って平らにします。痛みはチリチリとした軽いものですが、Qスイッチルビーレーザーより照射時間が長めなので、必要に応じて麻酔の用意があります」(田路さん)

くすみ

シミとは概念がちょっと違うかもしれませんが、ドクター目線でいえば肌の色ムラとして気になるそう。

「50代から肌代謝が落ちてきて、ツヤがなくなり、トーンが暗くくすんでくる方が増えます。シミの治療にいらした方の中でも、私どもから見ると、くすみの方が気になってしまうことが多々あります。せっかくシミを治療しても顔全体のくすみが強いとちょっと残念。またシミだけをスポットで治療するとそこだけが明るくなり、逆に全体としては色ムラになることもあります。一気にどちらもケアすることをおすすめします」(田路さん)

50代の肌悩み、くすみを解決するには?

50代の肌悩み、くすみを解決するには?


そもそも、なぜ年を重ねると肌はくすんでしまうのでしょうか?

「まず、年齢とともに代謝が落ちてきて、メラニンが溜まる。古い角質が溜まる。保湿力も落ちるので水分のないカサついた肌になり、透明度が損なわれます。そして、糖化も原因の一つ。炭水化物や甘いものが好きな方は要注意ですね。黄味がかった肌になります。日常的な保湿ケア、紫外線ケア、栄養バランスの整った食事は大切です」(田路さん)

くすみの治療法というと?

「『IPL』か肌の生まれ変わりのサイクルを正常化させるレチノイン酸のクリームや内服薬がいいでしょう。レチノイン酸はくすみだけでなく、小じわや毛穴もケアできます。当院では、松倉クリニック独自の皮むけや赤みといった反応を軽減したニューレチノイン酸治療もあります。

加えて、栄養状態から改善するためサプリメントを指導したり、総合ナチュラルホルモン補充療法を提案。これは保険診療で処方される合成ホルモンに比べ副作用のリスクが少なく、ホルモンバランスを整える効果が高いのでハルメク世代におすすめです」(田路さん)

シミ取り後のアフターケアについて

シミ取りレーザ―当てた後の過程

私も2週間パッドを貼り続けました! 左/レーザーを当てた直後、右/13日後

松倉クリニックでは、Qスイッチルビーレーザーを照射した後は、2週間は湿潤テープでケア&保護をします。さらにその後、ニューレチノイン酸プログラムで皮膚の生まれ変わりをサポート。時間はかかりますが、アフターケアをしっかり行うことで、ピンク色のキレイな肌に生まれ変わり持続力も長くなります。

ニューレチノイン酸プログラムは、レーザー後だけではなく、肝斑の治療にも活躍。肌質を整え、毛穴や小じわの改善などにもつながるため、その他の肌治療のサポートや毎日のベーシックスキンケアの時短アイテムとして使うことも可能です。

「とにかく肌がキレイになると心も生活の質も上がります。人を幸せにしてくれるのが美容医療。気持ちの若々しさもアップすると思います!」と田路さんから心強い言葉をいただきました。

くよくよ悩んでいるくらいなら、勇気を出して美容医療にトライ! きっと何かが変わるはずです♪

シミ取り治療の価格帯は?

シミ取り治療の価格帯は?

シミ取りは自由診療のため、クリニックによって価格設定が異なります。照射範囲や照射回数などに合わせた設定や、1つのシミで1500円、1㎝四方で1万円などと値段を決めているところもあります。

ただ、先に説明したようにシミといっても、種類が異なるシミが複合的に重なっている可能性があるので、一番大事なのは医師によるカウンセリングとシミの種類の見立てです。価格で選ぶのではなく、施術の方針をしっかりと説明してくれるクリニックを選びましょう。

(参考)松倉クリニック表参道でのシミ取り治療の価格例
  • Qスイッチルビーレーザー 5500円+ショット数×1100円(税込)。※テープ、レチノイン酸プログラムの費用が別途必要。1ショットの照射範囲は、およそ直径5mmの範囲です。
  • レチノイン酸プログラム スターターキット(レチノイン酸・ハイドロキノン・専用の洗顔ジェル・トナー・保湿剤)3万8280円(税込)
  • IPL 2万2000円(税込)、スーパーIPL 3万3000円(税込)
  • 肝斑トーニング(全顔)3万3000円(税込)

※各施術費用は2021年6月現在のもの。
※治療法や組み合わせはカウンセリングで、希望やライフスタイルを考慮して決定。例えば、肝斑に老人性色素斑が混じって濃くなっている場合、最初にあえて肝斑にはNGのIPLを照射。肝斑は一時的に濃くなりますが、その後肝斑治療を改めてスタートさせるという方法も。不安点は必ずカウンセリングで解決しましょう。

取材先:松倉クリニック表参道 田路めぐみさん

取材先:松倉クリニック表参道 田路めぐみさん

松倉クリニック表参道医師。日本形成外科学会専門医、日本抗加齢医学会専門医、日本頭蓋顎顔面外科学会会員、日本外科学会会員。虎の門病院外科レジデント修了後、東京大学形成外科医局に入局。帝京大学、東京大学、国立国際医療センターにて形成外科の研鑽を積み、焼津市立総合病院、国保旭中央病院にて形成外科科長を務める。その後国立がんセンター東病院頭頸科、せんぽ東京高輪病院(現JCHO東京高輪病院)形成外科を経て、2014年より松倉クリニックに勤務。

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