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そのベタつき、インナードライかも!? 医師監修・チェックリスト&改善方法3つ

ハルメク365 / 2024年9月5日 22時50分

そのベタつき、インナードライかも!? 医師監修・チェックリスト&改善方法3つ

インナードライとは、肌表面は皮脂によってベタつくのに、肌の内部の水分量が低下し、乾燥が起こっている状態のこと。インナードライのセルフチェック方法や原因、改善する方法をご紹介します。

監修者プロフィール:慶田朋子さん

慶田朋子さん(銀座ケイスキンクリニック院長)

銀座ケイスキンクリニック院長。メスを使わないエイジングケアをモットーに医療機器や注射によるナチュラルな若返りに定評あり。皮膚科学の知識に基づくスキンケアの指導に加え、美と健康に役立つ生活習慣や食習慣に関する幅広い知識を生かした指導を行っています。

インナードライとは?

インナードライの説明

インナードライは混合肌とも呼ばれ、肌表面(角層の上)は皮脂が多く分泌されているものの、肌内部(その下の角層~表皮)の角質層の水分量が不足しているため、乾燥が起こっている状態のことを指します。

インナードライの状態になった肌は皮脂の量が多いため、一見肌がうるおっているように見えますが、内部は乾燥していることからインナードライと呼ばれるようになりました。

  • インナードライ
    油分が多く水分が不足している状態の肌
  • 脂性肌
    油分も水分も多い状態の肌
  • 乾燥肌
    油分も水分も少ない状態の肌

インナードライ、脂性肌、乾燥肌にはそれぞれ上記のような特徴があります。

インナードライの見分け方・セルフチェック

インナードライの見分け方・セルフチェック方法を紹介

肌の状態は一人ひとりで大きく異なっており、肌を健康な状態に戻し、維持するためには自分に合った正しい方法でケアを続けていくことが大切です。

まずは自分がインナードライなのかどうか、セルフチェックで確かめてみましょう。ここからはインナードライの見分け方をご紹介します。

  1. Tゾーンなど一部はベタついているのに、目・口のまわりや頬は乾燥している
  2. 肌がかさついているのに、Tゾーンはファンデーションが毛穴落ちしやすい
  3. ベースメイクのノリがよくない、化粧水などスキンケア化粧品の馴染みがよくない
  4. 肌がごわつく、キメが粗くなっている
  5. メイクをしたときに鼻や頬の皮脂崩れが気になる、毛穴が目立っている

上記に当てはまる方はインナードライの可能性があるため、肌の状態に合ったケアを行なっていきましょう。

インナードライの原因

インナードライの原因を紹介

インナードライの原因は、一つだけではありません。肌内部の乾燥を引き起こしている原因はいくつか考えられるため、詳しく見ていきましょう。

間違ったスキンケア

インナードライは、もともと皮脂分泌量が多い肌質の人に生じやすいのですが、逆に皮脂を落とそうとし過ぎているケースも少なくありません。

あぶらとり紙や洗浄力の強い洗顔料を使って皮脂を落としすぎると、角層や表皮の水分量が少ない肌は、一気に乾燥症状が現れてしまいます。

また、頻繁なピーリング化粧水やスクラブ使用、強すぎる力での洗顔やコットンで擦る行為も、インナードライを招く原因の一つです。

紫外線

紫外線にはUVA(紫外線A派)とUVB(紫外線B派)があり、それぞれ肌に与える影響は異なります。

UVAは浸透力が高く、表皮だけではなく肌の奥深い部分の真皮層にまで届き、肌のハリや弾力のもととなるコラーゲンやエラスチン、肌の水分を保っているヒアルロン酸などを生成する線維芽細胞に損傷を与えてしまう紫外線です。シミやシワ、たるみなどの光老化を引き起こします。

UVBは主に肌表面で吸収される紫外線で、UVAよりもエネルギーが強いため日焼けを引き起こしたり、シミやそばかすの原因となることも。

また、人間の角質層には肌の水分を保ち水分の蒸発を防ぐ「バリア機能」が備わっていますが、紫外線の浴びすぎはこのバリア機能の低下を招いてしまいます。

加齢

肌の水分を維持する役割を持っている角層内のセラミド(細胞間脂質の一種)や表皮から真皮のヒアルロン酸は、年齢を重ねるごとに減少していきます。

セラミドが減少すると水分が蒸発しやすくなり、ヒアルロン酸が減少すると肌の保水力が低くなることでハリが低下。これらの不足によって肌が乾燥することは、インナードライの原因の一つになるとされています。

睡眠不足

睡眠中には成長ホルモンが分泌されますが、寝不足になると成長ホルモンが正常に分泌されなくなり、インナードライや肌荒れなどの肌トラブルの原因となります。

成長ホルモンとは、皮膚細胞を作るたんぱく質や脂質などの合成を活発にし、肌のダメージを修復する働きのあるホルモンのこと。

睡眠不足の日の翌日の肌と、たっぷりとよく眠れた日では肌の状態も違いを感じるものですよね。成長ホルモンの正常な分泌のためにも睡眠時間と睡眠の質には注意しましょう。

偏食

皮膚だけでなく、全身の組織の再生やホルモンの産生には、糖質、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルが必要です。偏食によって栄養バランスが崩れると肌のターンオーバー(新陳代謝)が遅れるなど、肌トラブルが起こる可能性が高くなります。

特に過剰な脂質制限は、バリアの要である細胞間脂質(セラミドなど)の不足を招き、乾燥します。食生活が乱れているときは要注意です。

ストレス

男性ホルモンによって皮脂の分泌量は変化します。最近の研究で、皮膚への温熱ストレスや全身へのストレスがかかった時に、皮脂分泌が増えることが分かって来ました。

医学的に全ては明らかになっているわけではないものの、マスク着用による皮膚温の上昇、不安など精神的ストレス、過労や睡眠不足など肉体的ストレスは全て、皮脂の過剰分泌を招くことがあります。

強いストレスはホルモンバランスを崩す原因となるだけではなく、自律神経の乱れから来る体調不良など、さまざまな不調を招く可能性もあります。

インナードライを改善する3つの方法

インナードライを改善する3つの方法を紹介

ここからは、インナードライを改善する3つの方法をご紹介します。

1:スキンケア

インナードライを改善するためには、日頃の洗顔やその後のスキンケアなどがとても大切です。

洗顔によって皮脂を落としすぎると皮脂の分泌量が増えてしまうため、洗顔料を選ぶときは洗浄力が強すぎるものは避け、適度な洗浄力のものを選びます。洗いすぎも乾燥を招くため、洗顔は朝と夜で1日2回、ぬるま湯で行いましょう。

また、インナードライは保湿が重要です。皮脂分泌が多く肌がテカっているため保湿は必要ないように見えるかもしれませんが、肌内部は乾燥しているため保湿力の高いスキンケア化粧品を使ってしっかり肌に水分を補給してあげましょう。

2:紫外線対策

インナードライを改善するためには、しっかりと紫外線対策することも大切です。紫外線を浴びると肌のバリア機能が低下してしまい、肌が乾燥しやすくなります。

紫外線は1年中降り注いでいるため、日差しの強い夏だけではなく1年を通してしっかりケアをするのがおすすめ。日焼け止め、帽子、日傘などでケアをすれば、インナードライ対策だけではなくシミ予防にもなります。

3:生活習慣の改善(食事・睡眠など)

睡眠不足や偏食、ストレスなど、生活習慣に乱れがあるとインナードライに限らず、さまざまな肌トラブルを招いてしまう原因に。生活習慣の改善は美肌を保つだけではなく、心身を健康に保つことにもつながります。

また、食事で腸内環境を整えることも大切です。最近では、腸内環境の改善により肌の潤いを守る、新しい乾燥対策が認知され始めています。

カゴメが行った研究によると、腸内環境を改善することで肌の保湿機能が改善するというデータも出ており、腸内環境が崩れると、肌の乾燥や肌荒れの原因となってしまうことが分かっています。このような腸活は皮膚に対しても効果があり、“腸パック”と例えられ注目されています。

スキンケアや紫外線対策など体の外からの対策とあわせて、食事で体の中からインナードライを予防しましょう。

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