「家事がしんどい」を何とかしたい！料理・洗濯・掃除をラクにするための新提案

炊事・洗濯・掃除と、永遠に続く家事ルーティン……。心と体に負担はかかっていませんか？ “やらなきゃ”という思い込みを手放せば、毎日はもっと楽しくなる！人気ブロガーのショコラさんが実践している“自分ファーストの家事”について聞きました。

「家事に定年」責任ある仕事、おつかれさまでした！

夫と離婚し、今は一人暮らしのショコラさん。別居後も高校生だった子どもたちのいる元の家に通い、家事をしていました。

「毎日洗濯をして夕食と翌日のお弁当作りも。“心配なだけでなく親の責任、仕事としてやっていたのかも”」とショコラさんは振り返ります。

「今は一人なので、掃除機は週1回以下（笑）。私自身はホコリが目につかなければ構わないから、毎日は必要ないな、と。当然のように置いていた洗面所やトイレのマットも、洗濯のストレスになるからいらない、となりました」とショコラさん。

自分はどう暮らすと心地いいか、を追求したら、自然と無駄が見えてきたそう。

「仕事には定年がありますよね。私たち世代の女性は“主婦の仕事”としてプライドを持って家事をこなしてきた人も多い。だからこそ、定年として区切りをつけ、今の自分に合わせた新しいやり方に変えていいのではと思うんです」とショコラさん流の家事の向き合い方を語ります。 

ショコラさん流家事1：家計簿をラクにする方法

細かく計算しなくても収支は管理できるから“ざっくり家計簿”でOK！

固定費は毎月ほぼ一定なので、洋服や外食などの臨時出費から残金を予測し、リストアップした物を購入。経験から、1円単位まで記録しなくても、大ざっぱなリストだけで、だいたい今月いくら使えるかなどは把握できるように。“結婚したらつけるもの”と続けてきた家計簿は終了したそう。

ショコラさん流家事2：料理をラクにする方法

たっぷりのデミグラスソースに「手作りよりむしろおいしいかも。手間もなく最高です」

「自分の健康を守るための食事なら、“手作り”にこだわる必要はありません」とショコラさん。

作りたいものがあれば作るけれど、そうでないなら食べたいものがすぐ食べられる市販のお総菜を利用。「昔と違い、今は市販品もすごくおいしい。コンビニのハンバーグとサラダに目玉焼きを作ってのせれば、彩りも栄養価も十分です」とショコラさんは言います。

ショコラさん流家事3：洗濯＆掃除機をラクにする方法！

マット類やゴミ箱がストレス源だったと発見したショコラさんは思い切って廃棄。

足ふきは古タオルを使い、他の物と一緒に洗濯。他と分けて洗っていたバスマットとトイレマットを撤去し洗濯の手間が激減！

ゴミは紙袋に捨て、ゴミの日はそのまま収集袋に。掃除機をかけるときにゴミ箱をいちいち動かしていたのも実は面倒だったと気付いて廃止したそう。

前回の70代の生活評論家・沖幸子さんと、60代の人気ブロガー・ショコラさんの実践している“自分にちょうどいい家事”、いかがでしたか？

永遠と続くと考えがちな家事も、見直しをしてみると、心も体も身軽に過ごせるようになります。まずは自分ファーストに！家事の見直しを始めてみてください。

次回は、「不安」「怒り」、「後悔」「妬み」「悲しみ」などの負の感情を脳科学で解決する方法を教えてもらいます。

ショコラさんプロフィール

1956（昭和31）年、神奈川県生まれ。ブロガー。40代で離婚、60歳で始めたブログ「60代一人暮らし 大切にしたいこと」がシニアブログとしては異例のPV数を記録する大人気に。著書に『65歳から心ゆたかに暮らすために大切なこと』（マガジンハウス刊）他。

取材・文＝児玉志穂、松尾肇子（ともにハルメク編集部）撮影＝中西裕人
※この記事は雑誌「ハルメク」2021年7月号を再編集しています。