西荻窪の〈街角饅頭 吉祥天〉で本場台湾の屋台グルメを食べ歩き!
Hanako.tokyo / 2020年10月28日 7時0分
JR中央線西荻窪駅から5分ほど歩いた住宅街にある〈街角饅頭 吉祥天〉は、台湾の「夜市」で食べられるような屋台グルメ&ドリンクを提供するテイクアウト専門店です。西荻窪の街で、熱々の手作り「饅頭」を頬張りながら、“台湾旅行気分”を楽しんでみてはいかが?
店先に漂うおいしそうな香りに人が集まる〈街角饅頭 吉祥天〉。
2018年8月18日にオープンした〈街角饅頭 吉祥天〉の店主、邱 任遠(キュウ レンエン)さんは台湾の屏東出身。
語学留学で来日し、帰国後、貿易の仕事をしながら日本と台湾を行き来していました。そんな時、大好きだった“粉食”(小麦粉などを使った料理)のお店をやることを思いつき、一念発起。まずは台湾で「点心師」の資格を取得。
日本で貿易会社に勤めながら、夜間に調理専門学校に通い、調理師免許も取得しました。
新メニューやお休みなどの情報は、公式ホームページやSNSでチェックできる。
「抹茶タピオカラテ」500円。
お店の窓口も台湾っぽい。
こういったお楽しみも屋台気分になれて楽しい。
お店の随所に台湾を感じられるアイテムが置かれている。
その名の通り街角ある〈街角饅頭吉祥天〉は、地元でも大人気。
お料理以外に、台湾茶やタピオカドリンクも提供。私は日本でも出しているお店が少ない「冬瓜茶(トウガンチャ)」(250円)がおすすめ。サトウキビと一緒に煮出されたお茶は、優しくてどこか懐かしい味がします。
また、500円以上お買い上げの場合はパチンコゲームができ、結果によって割り引いてもらえる嬉しいサービスも。
手作りにこだわった「饅頭」はふわふわ、もっちもち。
幼いころから饅頭をつくっては、家族に振る舞っていたという邱さんは、日本にも台湾の「饅頭」の味を広めたいと思い、饅頭作りに大切な「天然酵母」も自身で作っています。この天然酵母が、〈街角饅頭吉祥天〉のおいしさの秘訣。日本には台湾料理店がたくさんあれど、〈街角饅頭 吉祥天〉の饅頭はココでしか味わえないフワフワモチモチのおいしさが楽しめます。
生のよもぎを選別し煮てアク抜きしたものを練り込んだ生地。
「草仔粿(よもぎ餅)」(280円)は、ツルツルッとした皮がモッチモチ!
こだわりの角煮とパクチーやナッツパウダーなどをサンドした「角煮サンド」(420円)はお店の看板メニュー。
季節や日によっていろんな「饅頭」が味わえる。
10種の具が入った「ベジタまん」280円。
揚げ湯葉、エシャロット、タケノコ、しいたけ、キャベツ、人参などの野菜がたっぷり。
ホカホカ湯気が立つ蒸篭。
大小いろんな大きさの蒸篭が揃う。
話題の「飯糰(ファントァン)」や「台湾鉄道弁当」も!
「飯糰(ファントァン)」単品300円。
「飯糰(ファントァン)」は、黒米とうるち米ともち米を合わせて炊いたものに、具を詰めて握った『台湾おにぎり』で、台湾ファンの間でも人気の屋台グルメです。
「飯糰」の具は、自家製の油條(揚げパン)と滷蛋(煮卵)、高菜、ザーサイ、東港旗魚脯(でんぶ=魚ふりかけ)が入っています。邱さんの出身地である屏東は水産加工物のが有名。そんな屏東で作られたカジキマグロのでんぶを使用しています。
「飯糰(ファントァン)」は日替わりだと豆乳ドリンク付きで500円。
本当にクセになる味ですよー!
でんぶの甘さやピリ辛な高菜、ザーサイなどと、油條の香ばしい香りが織り交ざる具と、モッチリとしたごはんがたまらない!クセになるおいしさです。
そして、今回私が注目したのは「台湾鉄道弁当」。台湾の鉄道で食べられているお弁当は「排骨飯(パイクーハン)」(680円)と「魯肉飯(ルーローハン)」(500円)が主流だそうで、どちらも味わうことができます。
台湾で作られたお弁当箱はスタッフと相談しながらデザインしたオリジナルのイラスト。
骨付きのパイクーがドン!と入っておいしそう~!
甘辛く煮た油揚げ。
野菜は切置きせず、新鮮な物を毎日使用。
良く味が滲みた滷蛋(煮卵)。
細かく切られたザーサイや漬物が良いアクセントに。
鍋貼弁当(ニラ焼き餃子)仕込み。
台湾の鉄道にまだ乗ったことがない私は、いつか「台湾鉄道弁当」を食べたいと楽しみにしていたのですが、なんとそれが西荻窪で叶うとは(笑)。スパイスなどのクセも強くなくて、日本人好みのおいしさに箸が止まらない!
台湾ファンの心をつかんで離さない〈街角饅頭 吉祥天〉。
近所の家族が饅頭を買いに来店。「きゅうさん、ニイハオ」と声をかける男の子。
取材中、引っ切りなしにやってくるお客さんのほとんどは、近所に住む常連さん。
シンプルな「牛乳饅頭」と「黒糖饅頭」を買っていき、パン代わりにお家で食べる人が多いそう。あんこやバター、卵やハムを饅頭に挟んでアレンジした写真をSNSなど通して見せてくれるお客さんもいるそうで「とってもおいしそうにアレンジしてくれていて嬉しい」と、邱さんはニッコリ。
台湾でも『Hanako』は知られていると喜んでくれた邱さん。
どのメニューも手作りにこだわっているのに、値段がとっても安い。それは、街に根付いたお店にしたいという邱さんの思いがあるから。私もすっかり、〈街角饅頭 吉祥天〉のおいしさにハマってしまいました。
みなさんも、次の休日は、熱々の饅頭を頬張りながら、ニシオギ散歩を楽しんでみてはいかが?
〈街角饅頭 吉祥天〉
東京都 杉並区西荻北3-11-18
03-6913-5659
11:00~18:00
不定休※営業日は公式サイトをチェック。
公式サイト
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