『PMS(月経前症候群)が重くて、毎月苦しんでいます…』産婦人科医に聞く、女性の体と性の悩みごと。
Hanako.tokyo / 2020年11月15日 9時19分
働き方に結婚、出産や自分の体について…、日々は選択の連続。突きつけられる選択肢に迷ったり、間違ったり、軌道修正をしながらも、自分の道を歩み続ける、わたしたちの話。今回は、女性の体と性の悩みごと、宋美玄先生に聞いてみました。女性の体についての悩みは尽きないもの。特に「妊娠・出産」といった大きな選択肢を前にすると考えることがたくさん。10月28日(水)発売 Hanako1190号「気持ちいい生活の、選びかた。」よりお届け。
Q1. PMS(月経前症候群)と生理が重くて、毎月苦しんでいます…
PMS(月経前症候群)と生理が重くて、毎月苦しんでいます。上司は女性ですが、彼女は生理が軽いタイプらしくあまり理解してくれません。異性はおろか同性にも共感してもらえないなんて辛いです。(ファッションブランドプレス/28歳)
A.低容量ピルの服用と、会社を含めて周囲の理解を深めること。
妊活中なのかどうかで対処法は変わってきますが、今妊娠を望んでいない場合であれば低容量ピルが良いと思います。PMSや生理痛は、排卵によって引き起こされるもの。排卵することで子宮内膜が厚くなり、それが剥がれ落ちるのが生理です。体は毎月妊娠の準備をしているために、人によっては生理痛や生理前のイライラが起こります。それを緩和させるためには、排卵をなくすような治療がおすすめ。
最もトライしやすいのが、低容量ピルを飲むことです。「黄体ホルモン」を連続服用することで排卵を抑制し、生理痛やPMSが緩和されることがほとんど。ただ、それでも重い人はいます。約3%の人が薬を飲んでも生理が辛く、日常生活への支障があるといわれるほど。中には改善されない人もいますが、その他の要因で起こっている場合もあるので一度クリニックを受診してみてください。また、上司に理解を促すことについては、会社として女性の健康セミナーを開いてもらうなど、周りの協力を得ることを考えてみても良いかもしれません。生理痛に限らず、他人の体調不良に対してお互いが寛容になることが、自分自身のためにもなると思ってほしいですね。
Navigator…宋美玄(そん・みひょん)
産婦人科医、医学博士、丸の内の森レディースクリニック院長。産婦人科医として働きながら、書籍の執筆やテレビのコメンテーターとしても活躍している。
(Hanako1190号掲載/illustration:Manako Kuroneko text:Makoto Tozuka edit:Rio Hirai)
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