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「食」への意識が変わる映画・ドキュメンタリー・本4選。アカデミー賞作品賞を受賞監督による作品も。

Hanako.tokyo / 2021年3月9日 12時0分

「食」への意識が変わる映画・ドキュメンタリー・本4選。アカデミー賞作品賞を受賞監督による作品も。

なんだか難しそうと思われがちなSDGs、実は私たちの生活に身近なテーマばかり。現代社会が抱える課題について知るきっかけになる、映画やドラマ、本を紹介していきます。今回ご紹介するテーマは「食」。廃棄される食品の量が世界トップクラスに多い日本で暮らす私たち。 さまざまな国・地域の食文化を理解することで、 生きることに繋がる「食」への意識が変わるかもしれない。

1.『もったいないキッチン』

ジャーナリストのダーヴィド・グロスが日本各地を巡りながら、道中で出会ったシェフたちとともに廃棄食材を生まれ変わらせる「もったいないキッチン」をオープン。食品ロスを楽しく解決することを目指す姿を捉えたドキュメンタリー。全国順次公開中(配給:ユナイテッドピープル)



MATSUYAMA’S RECOMMEND
「「もったいない」という言葉がある日本の食品ロスが世界トップクラスという矛盾を、オーストリア人監督が浮き彫りに。日々接している食への見方がガラリと変わるはず。」

2.『ハイパーハードボイルド グルメリポート』

危険や困難の中で暮らす人々は、一体どんな食事をして生き抜いているのか?「食」を通じて、これまで知り得なかった世界のリアルを目撃できるテレビ番組。アメリカのギャングやセルビアの難民、ケニアのゴミ山で暮らす若者…彼らの食事風景から、食べることについて改めて理解させられる。Paravi、Netflixにて配信中。書籍版も好評発売中。



KIMURA’S RECOMMEND
「「これはグルメ番組です」と銘打ち、バラエティ的編集をしているのでテンポ良く見てしまうけれど、生きるために食べるとはかくも過酷なことかと深く感じさせられます。」

3.『Okja/オクジャ』

『パラサイト 半地下の家族』でアカデミー賞作品賞を受賞したポン・ジュノ監督による、現代の食肉産業への批判を感じさせる作品。韓国の山間でともに成長してきた、少女・ミジャと巨大生物のオクジャ。田舎で平和に暮らしてきた彼らが、オクジャたちを食べ物として利用しようと壮大な計画を企てる大企業に勇敢に立ち向かっていくストーリー。



OBA’S RECOMMEND
「現代社会の科学倫理や動物愛護主義といったテーマを通じて、普段食べているものの生産背景について改めて考えさせられます。純粋で強い心を持ったミジャがかっこいい!」

4.『世界屠畜紀行』 内澤旬子 著

食べるために動物を殺すことを可哀想だと思ったり、屠畜に従事している人を残酷だと感じる文化は、果たして日本だけのものなのか?屠畜という営みへの情熱を胸にアメリカやインドなど数カ国を回った著者が、屠畜の現場をその場でスケッチ。動物が肉になるまでの工程を、緻密なイラストで描いて紹介している。(解放出版社/2,200円)



OTABE’S RECOMMEND
「屠畜という文化を愛する著者が、世界中を巡って取材した貴重な成果を収めた一冊。普段口にするお肉の旅路と歴史に想いを馳せることから、食の未来を考えてみませんか?」

Navigators

・小田部仁(おたべ・じん)/ユースカルチャー 誌『Quick Japan』編集部を経て 独立。現在はフリーランスで文筆 ・編集業に携わる。
・木村綾子(きむら・あやこ)/文筆業のほか、〈蔦屋書店〉で企画と制作を行う。『Hanako.tokyo』で「あなたに効く本、処方します。」を連載中。
・松山 梢(まつやま・こずえ)/雑誌『ROAD SHOW』の編集を経てライターに。映画や演劇、ライフスタイルに関する記事を執筆。
・大場桃果(おおば・ももか)/フリーランスで 雑誌や書籍、Wedなどの編集に携 わる。高校や大学が舞台の作品に 目がない青春映画マニア。

(Hanako1190号掲載/photo:Natsumi Kakuto text:Momoka Oba)

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