『迷路のまち ナイトツーリズム』で妖怪&グルメを楽しむ小豆島1泊2日の旅!
Hanako.tokyo / 2020年12月5日 15時0分
小豆島にある“迷路のまち”では、妖しさが増した『夜の妖怪美術館』と『妖怪bar』が楽しめる、この冬限定のイベント『小豆島“迷路のまちナイトツーリズム”』が開催中です。近隣の飲食店とコラボした妖怪グルメや、ホテル送迎付きのトゥクトゥクも登場するスペシャルなイベントを体験してきました! さらに、妖怪美術館館長であり妖怪画家・柳生忠平さんのスペシャルガイド付きで、小豆島の絶景スポットにも。
島の絶景スポット巡りから!
妖怪美術館館長&妖怪画家の柳生忠平さん。
小豆島出身の妖怪画家・柳生忠平さんに『迷路のまち ナイトツーリズム』がはじまるまでの間、島の絶景スポットを案内してもらいました!
絶景スポット1.パワースポットとして有名な小瀬石鎚神社の重岩。
小瀬石鎚神社入り口。
長い階段だけど、ここは歩きやすい方。
小瀬石鎚神社から見える小豆島の西端の景色。
ここからがハード! 鎖につかまりながら登っていきます。
忠平さんが子どもの頃から亀に見えてたという重岩。
重岩を背にした景色も神秘的!
小豆島の西の端にある小瀬石鑓神社のご神体として祀られている重岩は、山のふもとから長い階段と少し足場の悪い岩を登りながら20分ほどすると、突如として現れてきます。絶妙なバランスで保たれている不思議な重石は、パワースポットとしても人気。「登ってよかった~」と思えるほど瀬戸内の絶景が見渡せるので、体力に自信がある方はぜひ。スニーカー必須ですよ。
「小瀬の重岩」
香川県小豆郡土庄町小瀬
土庄港より約30分(車約10分、頂上まで徒歩約20分)
駐車場あり
絶景スポット2.恋愛成就のエンジェルロード!
恋人の聖地・約束の丘展望台から見たエンジェルロード。
売店前にある天使の羽がついたポスト。
生命力あふれる中余島の木に、たくさんの絵馬!
中余島から見た小豆島。
エンジェルロードとは、1日2回の引き潮の時だけあらわれる小豆島の前島から、中余島を経て大余島をつなぐ砂浜のことで、「このエンジェルロードで手をつないだ二人は将来結ばれる・・・。」と言い伝えられてきたことから、恋愛成就として観光客に人気のスポット! 岩の中から成長している木々を見てると生命力の強さを感じずには入られません。これは御利益もありそう…
「エンジェルロード(天使の散歩道)」
香川県小豆郡土庄町銀波浦
土庄港からバスで10分
駐車場あり
絶景スポット3.島一番のサンセット。
途中雲に隠れてしまったけど、キレイな夕陽!
三都半島の高台にある〈国民宿舎 小豆島〉は、夕陽が美しいと評判の絶景スポットです。この日は、すでに数人のカメラマンがスタンバイ中。「雲が全くない日は、もっときれいなんですよ」と忠平さんは少し悔しそうでしたが、瀬戸内海に夕陽の道ができる光景は素敵でした!
〈国民宿舎 小豆島〉
香川県小豆郡小豆島町池田1500-4
駐車場あり
夕方は『夜の妖怪美術館』へ。
〈妖怪美術館〉の受付とお土産売り場。
妖怪ドリンクを飲んで、パワーチャージ!
迷路のまち・土庄町にある〈妖怪美術館〉は、『迷路のまちナイトツーリズム』の期間中、古い建物を活かした全4館で『夜の妖怪美術館』を開催しています。受付では地図と懐中電灯の他に、妖しい光に照らされたドリンクが振舞われるので、ぐびっとパワーチャージしたらスタートです!
妖怪美術館1号館前『みちしるべぇ』の壁画と一緒に撮るのもカワイイ!
古代から森羅万象には魂が宿るインスタレーション。
付喪神がたくさん描かれている江戸時代の絵巻。
2階には小道具に宿るたくさんの付喪神を展示。
メジャーな河童も。
展示品の番号に照らし合わせてガイドを視聴。
付喪神が描かれた江戸時代の瓦版。
右にある塔から降りてきたら、1号館の展示は終了。
明治時代の呉服屋の蔵をリノベーションした妖怪美術館の1号館では、1階でQRコードを取得し、音声ガイドを自身のスマホにダウンロード。妖怪はなぜ生まれたのか?その起源を聴きながら、その背景に触れていきます。
2階では、古道具に宿るとされた付喪神の数々を展示。江戸時代に入ると古代から恐れられていた妖怪も、人間の娯楽の対象に変わっていったそう。ちなみに、妖怪という言葉ができたのは明治時代に入ってからと言われており、それより以前は、“モノノケ”や“バケモノ”と呼ばれていたとか。
キモダメシ感を味わいながら2号館へむかう道のり。
道案内妖怪のみちしるべぇが、たくさんのちびしるべぇを連れています。
彫刻家・武田充生氏の作品『包んであげましょうか?』。
妖怪から見える人間たち。
1号館から徒歩2、3分で着くほど近距離に2号館はありますが、“迷路のまち”の夜道を歩くのは、結構なスリル感があります。明治時代の醤油屋の倉庫をリノベ―ションした2号館では、4メートルの高さの「ドデカ妖怪」が登場! 妖怪の鼻穴から外をのぞくと見える恐ろしい世界は、妖怪から見た人間の世界。
3号館まではのんびり夜道を歩いても5分ほど。
入り口は左のわき道奥に!
1階は購入できる現代アート作品を展示。
「アマビエの黄昏」柳生忠平氏作。
3号館(モノノケ堂)は、2013年から実施している全国から妖怪の造形物を募るコンテスト「妖怪造形大賞」で集まった応募作品828点の中から、随時テーマに合わせて造形作品を選抜した企画展がメインとなっています。現在は『ようこそ“大妖怪運動会”へ』が開催中。夜だけの妖怪に会えるのも、ここ3号館の2階!
「チャック下ろし選手権」。
“ふわにょろ”VS“雲のおっちゃん”の「風のり」対決!
過去のレジェンドたち。
ヒーローインタビュースポットまで!
夜の時間帯は、暗闇の中で“大妖怪運動会”を鑑賞するのですが、怖いというよりシュールで笑えます。妖怪による選手宣誓、妖怪ならではの競技、過去のレジェンドたちなど、テーマごとに合った作品がずらっーと並んでいて、オーディオで視聴する内容も面白く、暗闇なのに恐怖心を忘れて長居しちゃうはず!
夜だけ会える妖怪は、この“大妖怪運動会”の奥のブースに潜んでいます。ネタバレしちゃうので場所や妖怪の姿は秘密ですが、リアルに怖い「お岩さん」、見方によってはカワイイ?「ニクタマナメクジ」、苦手な人が多そうな「祭りちゃん」の3妖怪が暗闇に潜んでいますよ。
他の館では感じられなかった恐怖さが。
階段の両端には無数のお札。
蘇りや再生をテーマに赤ん坊のような妖怪をいくつも描いたという天井絵「モノノケマンダラ」。
妖怪美術館ラストは、忘れてしまいたいイヤな過去を帳消しにしてくれる4号館へ! 靴を脱ぎ、無数の妖怪のお札が貼られた階段を昇ると、約20畳の部屋に広がる暗闇の間が。巨大妖怪天井画『モノノケマンダラ』に描かれているのは、人間を見ている“カンシシャ”です。ここでは明かりをつけずに、寝っ転がって天井絵を鑑賞。暗闇に慣れてくるとカンシシャの“目”がたくさん見えてくるので、どれか一つと目を合わせます。
そして自分に降りかかった過去の災難や自分がやってしまった悪い記憶などを頭に思い浮かべると、その“カンシシャ”がすべて吸い込んでくれるという心で妖怪と対話する館です。忠平さんは悪いとか怖いとかではない、人間に寄り添った力強い妖怪を描きたいと思って作り上げたのが、この“カンシシャ”だったそう。妖怪の世界は奥深く、知っていくほどに意外とハマっちゃうかも‥!
『夜の妖怪美術館』
2020年12月の毎週金~日と24日(木)
2021年1月1日(金)、2日(土)、9日(土)~11日(月)の計18日間
17:00~21:00(最終受付20:00)
香川県小豆島郡土庄町甲398を中心とした地域
入館料 大人2,900円、中高生1,450円、小学生以下無料 ※税込み
夜だけの〈妖怪bar〉と近隣の飲食店で食べられるコラボメニュー!
店内も妖艶なネオン!
「オリーブジンマーレ」オリーブの新漬け付き1,000円。
左奥から時計回りに「レモネード」550円、「もののけハイボール」550円、「オイルサーディン」300円、「オリーブ牛のポテトサラダ」200円、「ひとくち豆腐」100円、「季節野菜のピクルス」300円、「オリーブオイルの新漬け」250円。
おすすめ!「オリーブ牛すじ煮込み」、「オリーブ牛のローストビーフユッケ風」各400円。
ある意味映える!?「みちしるべぇの目ん玉おちたべぇ」650円。
『迷路のまちナイトツーリズム』の期間中、昼間はオリーブ牛のローストビーフが人気の〈島メシ家〉が、夜だけお酒とおつまみが楽しめる『妖怪bar』に変身! 数種類のお酒のほかに、疫病退散で話題となったアマビエをモチーフにしたノンアルコールの「レモネード」などもあります。おつまみはどれもお手頃な価格で一人分サイズと、コロナ感染対策もバッチリ! インパクトNo.1スイーツの「みちしるべぇの目ん玉おちたべぇ」は、ゼリーの目玉がごろんと1つ入ったブルベリーソースの杏仁プリンで、味も。
『妖怪bar』
2020年12月の毎週金~日と24日(木)
2021年1月1日(金)、2日(土)、9日(土)~11日(月)の計18日間
17:00~21:00(20:30LO)
香川県小豆島郡土庄町甲398(島メシ家)
※すべて税込み
イタリアン〈buon compagno〉。
「みちしるべぇの真っ黒マルゲリータ」1,600円。ランチタイムもオーダー可能!
ワインバー〈donisbar〉。
「エッグデビル」600円。
古民家の〈たこやきnoばぁーMAZE〉。
「みちしるべぇのたこ焼きロシアンルーレット」850円。終日オーダー可能。
『迷路のまちナイトツーリズム』に参加している飲食店3店舗でも、妖怪をイメージしたコラボメニューがいただけるので、『妖怪bar』で一杯飲んだら、ハシゴするのもアリ! 島で人気のピザとパスタが食べられる〈buon compagno〉では、「みちしるべぇの真っ黒マルゲリータ」が、コラボメニューに。モチモチのパン生地で耳までおいしく、イカスミの塩気とチーズの相性も抜群でした。
酒屋の地下に隠れ家としてあるワインバー〈donisbar(ドニズ・バー)〉では、前菜の「デビルエッグ」がコラボメニュー。2種類のチーズを使った黄色と、アボカドベースの緑色、オリーブとデーツがベースの赤色の3種類の「デビルエッグ」となってなっています。何が当たるかは、その日のお楽しみに!
〈たこやきnoばぁ-MAZE〉のコラボメニューは、「みちしるべぇのたこ焼きロシアンルーレット」! 6つのうち1つに衝撃的な激辛味のたこ焼きが隠れていますよ。ふわっとした食感のたこ焼きは、何もつけずにそのままどうぞ!
〈buon compagno〉
「みちしるべぇの真っ黒マルゲリータ」1,600円
11:00~14:30(14:00LO)/18:00~21:00(20:30LO)
〈donisbar〉
「デビルエッグ」600円
18:00~22:00(21:30LO)
〈たこやきnoばぁ-MAZE〉
「みちしるべぇのたこ焼きロシアンルーレット」850円
11:00~22:00(21:30LO)
※すべて税込み
トゥクトゥク。
みちしるべぇタクシー。
そしてこのイベントの魅力はグルメだけではありません。トゥクトゥク(※1)で提携ホテルから『妖怪bar』への送迎も無料で行っています。また、『夜の妖怪美術館』専用の送迎タクシー(通常運賃)もあるので、交通手段を心配せずに遊べるのは、観光客にとって嬉しいポイントですよね!
※1「小豆島国際ホテル」か「オーキッドホテル」への宿泊者限定。
エンジェルロードへと続く〈小豆島国際ホテル〉に宿泊。
和洋折衷タイプの客室。
裸足でのんびりと過ごせる畳も。
客室から見えたエンジェルロード!
〈小豆島国際ホテル〉の客室は全て、美しい瀬戸内海やエンジェルロードを一望できるオーシャンビューが自慢のホテルです。絶景インフィニティ露天風呂も完備されていて、夜は穏やかな波の音に耳を傾けながら、夜空を眺めることができるのも魅力! 朝食のバイキングでは、島で作られた数種類の佃煮や、地元で採れた無農園野菜、名産のそうめんなど和食から洋食まで幅広く楽しめます。
幅約45メートルの廊下すべて!
世界各地で活躍する日系ブラジル人の画家・大岩オスカールさんが制作した壁画『島道』が見られる別館の最上階も素敵なので、アート好きな方にもおすすめのホテルです。ちなみにこの作品制作には、忠平さんも協力したそう。
〈小豆島国際ホテル〉
香川県小豆郡土庄町甲24-67
0879-62-2111
1泊朝食付き2名 13,350円(諸税込)~ ※日にちや時期により大きく変動あり。
絶景スポット4.〈道の駅 小豆島オリーブ公園〉で、オリーブのしおりづくり体験。
ギリシャ風車の前でとっておきの1枚を。
物語を考えながら、写真を撮ってみるのも素敵。
映画『魔女の宅急便』のロケセットをそのまま使用した雑貨屋さんは、店内も撮影可能!
ハート型の葉探し!
お目当ての葉ではないけど、変わったハート型の葉と葉脈が2本入った葉を発見。
オリーブ記念館にてしおり制作。120円。
青々しいフレッシュな香りがするオリーブソフト。300円。
2日目の午前中は、実写版の映画『魔女の宅急便』で撮影されたことでも有名な〈道の駅 小豆島オリーブ公園〉で、インスタ映えスポット巡りや「幸せのオリーブのしおり」づくりに挑戦! 繁栄と幸福のシンボル意味を持つオリーブの葉には、ごくまれにハート型になった葉があるそうで、まずはその葉を探すところからスタート! 30分ほど探しましたが、残念ながら見つけられず‥。ただ、ちょっと変わったハート型の葉を発見したので、これをしおりに! 子どもたちの方がたくさん見つけていました。ぜひ挑戦してみてください。
〈道の駅 小豆島オリーブ公園〉
香川県小豆郡小豆島町西村甲1941-1
8:30~17:00
無休
※すべて税込み
まったり穴場カフェ〈たこのまくら〉で休憩!
すべて手づくりの古民家カフェ。
店名がかわいい!
田舎に戻ってきたような居心地の良い店内。
「あんことバターサンドスコーン」320円、「カフェオレ」550円。
スイーツがおいしいと評判のカフェにも連れて行ってもらいました! 夫婦で営んでいるカフェ〈たこのまくら〉は、“迷路のまち”からは少し離れてますが、バスを使っていくことも可能。注文をうけてからバターを挟む「あんことバターサンドスコーン」は、さくっと食感のスコーンにしっとりとした優しい甘さのあんことバターが溶け合い、幸せになるおいしさ! 他にもケーキやぷりんなどの生菓子もあるので、旅の一息におすすめスポットです。
〈たこのまくら〉
香川県小豆郡小豆島町池田1336
11:00~16:30(16:00LO)
金土のみ営業
※すべて税込み
〈島メシ家〉でオリーブ牛を使った豪華なランチ!
『妖怪bar』とはがらりと雰囲気が変わる、昼間の食堂。
「島の野菜とオリーブ牛のローストビーフ定食」2,500円、「特製オリーブ茶」200円。
左から肩ロース、すね肉、リブロース(日によって部位が変更になる場合あり)。
昨夜は『妖怪bar』だったお店でランチをしに、“迷路のまち”に戻ることに。食堂〈島メシ家〉では、“島の野菜とオリーブ”をテーマにしたメニューが楽しめます。おすすめは、A5ランクの黒毛和牛を使ったローストビーフランチ 3種類の部位を食べ比べできる「島の野菜とオリーブ牛のローストビーフ定食」は、どれもやわらかく、甘い香りのお肉が味わえますよ! ふしめん入りスープや、島で採れた新鮮な野菜も美味でした。
〈島メシ家〉
0879-62-0221
11:00~14:00(13:45LO)
水木休
※すべて税込み
小豆島に夜まで遊べるコンテンツができたことで、1泊2日の旅でも充実した2日間を過ごすことができました。『見えないものが、見えてくる。小豆島“迷路のまち ナイトツーリズム”』は、今月から年始までの18日間限定イベントとなっています。“迷路のまち”は、夜と昼で違った顔を見せてくれるので、迷路のようにクネクネした細い道を昼間に散策するのも楽しいですよ。小豆島の冬は観光客が減る時期なので、お近くの方はお出かけしてみてはいかがでしょうか? 一人旅にもおすすめです。
『見えないものが、見えてくる。小豆島“迷路のまち ナイトツーリズム”』
香川県小豆島郡土庄町甲398を中心とした地域
2020年12月4日(金)~2021年1月11日(月)の18日間
【12月開催日】4日(金)~6日(日)、11日(金)~13日(日)、18日(金)~20日(日)、24日(木)~27日(日)
【1月開催日】1日(金)、2日(土)、9日(土)~11日(月)
17:00~21:00
公式サイト
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