行列を絶やさない不動の人気店も。【大銀座エリア】注目すべき本格南インド料理店3軒
Hanako.tokyo / 2021年1月20日 18時47分
“南インド料理”はスパイス好きがその魅力にはまっていると話題。そこで今回は南インド料理が味わえる都内のインド料理店をご紹介します。食べればその魅力にハマること間違いなしです。
1.行列を絶やさない不動の人気店!南インドの美食を新発見〈Dhaba India〉/京橋
カレーを作る時に使う7種のスパイスは全てインドから取り寄せたもの。調理に入る前にこの銀の器に移される。油で熱さずとも刺激的な香りを放っていた。
言わずと知れた大銀座のカレーの名店といえばこちら、南インド料理の〈ダバ・インディア〉だ。今のようにあらゆるところでミールスが食べられるようになるずっと前の2003年にこの地にオープン。以来、全国にインド料理店が急増してからも行列を絶やさない不動の人気店として知られてきた。その秘密はどこにあるのか。「ブルーシティ」と呼ばれるマハラジャの街ジョドプールをイメージした青の壁が印象的な店内へ入ると、奥にある厨房で働くキビキビとしたインド人スタッフたちの姿が目に入る。彼らをまとめるシェフは、プラタバン・チェラムさんだ。
まずはバナナの葉の上で混ぜて食べるミールスから
高温の鉄板で焼き上げるドーサは、本場の味
「料理に使っているスパイスはインドから仕入れたものです。一応、手順を記したレシピは共有していますが、スパイスの分量は感覚的なもの。それでも味がブレないのは、私たちの経験からくるものでしょうか。うまく説明ができません(笑)」バナナの葉の上に、全6種類のカレーが並び、目にも鮮やかだ。「混ぜて食べて、味の調和を楽しんでください。本当は手で食べた方がおいしいですよ!」とチェラムさん。
〈Dhaba India〉
「食堂」を意味する店名の通り、街の食堂としての機能を大切にしているため、ランチタイムは予約不可。夜はドーサを含むセットも。
東京都中央区八重洲2-7-9
03-3272-7160
11:15〜15:00(14:30LO)、17:30〜22:30(21:30LO)、土日祝11:30〜15:00(14:30LO)、17:00〜22:00(21:00LO)無休
60席/禁煙
(Hanako1188号掲載/photo:Kazumasa Harada text:Maki Kakimoto)
2.インドの五ツ星ホテルのシェフによる料理で南インドへひとっ飛び!〈DAKSHIN〉/八重洲
ここはインド?と錯覚するほどランチタイムには近隣のオフィスで働くインド系ビジネスマンでにぎわう。
使用されているのはすべてハラルミート。アーユルヴェーダに基づいた健康食。
インドの五ツ星ホテルのシェフだったアヤナール料理長による薬膳料理はさらりとしてヘルシーだ。日本人スタッフ1名をのぞいてキッチンもホールもインド出身。ベジタリアンやハラルに対応しているため、インド人の顧客が集まる。東京駅周辺にはITや医療関連、自動車産業などインド人が活躍する企業が多い。諸説あるが、接待の場となっていることも南インド料理の名店が八重洲・京橋エリアに集中している理由の一つだそう。
カレー2種にサンバル、ラッサムなどの定番のスープがついたバスマティライス・ミールズ 1,500円。
薄焼きのドーサは専門の職人が手際よく焼き上げる。
今ではカレーやスープを皿の上で混ぜ、好みの味に調える南インドの定食、ミールスも定着した。
〈DAKSHIN〉
北と比較し、さらりとしたカレーが主流の南インド料理を提供。
東京都中央区八重洲2-5-12 プレリービルB1
03-6225-2640
11:00~14:30LO、17:30~22:00LO(土日祝~21:00LO) 無休
65席/禁煙
(Hanako特別編集『East Area of Tokyo Station Magazine』掲載/photo : Junko Yokoyama text : Noriko Maniwa)
(Hanako特別編集『East Area of Tokyo Station Magazine』掲載/photo : Junko Yokoyama text : Noriko Maniwa)
3.魚料理を幅広くそろえる南インド料理店〈Bangera’s Kitchen〉/銀座
オーナーのバンゲラ・プラシャント・ノナッヤさん。8月に支店を神保町に開いた。
〈バンゲラズキッチン〉は、スパイス歴3年の私のお気に入りのお店です。2018年1月にオープンしてまもなく食事に来て、あっという間に虜に!南インド料理は、毎日食べても飽きないくらい大好きですね。何よりはまったのがミールス。ご飯、味噌汁、惣菜、漬物がセットの和定食に通じるスタイルで、食べていてしっくりくる。同店のフィッシュターリは、豊洲市場で仕入れる魚のカレーやフライ、海老のふりかけまでひと皿にのっています。それぞれで食べてもおいしいけど、ライスと混ぜ合わせて味を作る楽しさは、日本にはない食べ方ですよね。
こだわりフィッシュターリ 1,700円(各税込)。
メニューはすべてディナーから。マンガロールビリヤニ 鯛 3,229円。
バンゲラズオリジナルスパイスカクテル 1,069円。インドラムベースでジンジャーなどを使用。
おいしいスパイス料理の噂を耳にすると地方へも出向きますが、銀座のインド料理店はまだビギナー。脳内リサーチだけは進めていて、南インド系のお店が多いので興味津々。魚料理を幅広くそろえる〈バンゲラズキッチン〉のように、ビリヤニに特化した〈カーン・ケバブ・ビリヤニ〉も、注目している一軒です。銀座で一番歴史があるインド料理店の〈ナイルレストラン〉は、実はまだ行ったことがなくて……。まずは、大半のお客さんがオーダーするという、名物の「ムルギーランチ」デビューに、出かけてみようかな。
Navigator…村田倫子/モデル、ハナコラボメンバー。モデル界きってのカレーマニア。カレー店を巡るweb企画「カレーときどき村田倫子」をHanako.tokyoで連載中。
〈Bangera’s Kitchen〉
東京都中央区銀座西2-2 銀座インズ2 2F
03-3561-5516
11:00~22:30LO(ディナーは17:00~)※平日17:00までと土日祝14:40~17:00はセットのみ 無休
28席/禁煙
(Hanako1177号掲載/photo : MEGUMI, Kayo Sekiguchi text : Yumiko Ikeda)
【お知らせ】Hanako.tokyoでは基本的に本体価格を掲載しておりますが、2019年10月1日の消費税率改定以前に取材・掲載した記事にある(税込)表記の金額については、旧税率での掲載となっております。ご了承下さい。
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