『伊藤家の晩酌』~第二十一夜2本目/気さくに味わえるデイリー酒「きりんざん グリーンボトル 純米」~
Hanako.tokyo / 2021年2月14日 17時50分
弱冠23歳で唎酒師の資格を持つ、日本酒大好き娘・伊藤ひいなと、酒を愛する呑んべえにして数多くの雑誌、広告で活躍するカメラマンの父・伊藤徹也による、“伊藤家の晩酌”に潜入! 酒好きながら日本酒経験はゼロに等しいというお父さんへ、日本酒愛にあふれる娘が選ぶおすすめ日本酒とは? 第二十一夜の2本目は、旨みたっぷりの純米酒。
(photo:Tetsuya Ito illustration:Miki Ito edit&text:Kayo Yabushita)
第二十一夜2本目は、毎日飲みたい、お手軽デイリー酒「きりんざん グリーンボトル 純米」。
新潟県東蒲原郡に位置する麒麟山酒造。“辛口一途”で、新潟らしい、淡麗辛口の飲み飽きない日本酒造りを目指す。
「きりんざん グリーンボトル 純米」180ml 300円(税別・ひいな購入時価格)/麒麟山酒造株式会社
父・徹也(以下、テツヤ)「『きりんざん』って名前、渋いねぇ。もしかして新潟?」
娘・ひいな(以下、ひいな)「そう」
テツヤ「なぜわかったかというと『麒麟山特別』っていうレースがあってね……」
ひいな「また競馬ね(笑)。今回は『きりんざん』のグリーンラベル、純米です!」
テツヤ「ってことは、他の色もあるの?」
ひいな「そう。ブルー、ブラウン、ブラック、ピンク、ホワイトってあって、ブルーは純米大吟醸、ブラウンは純米吟醸、ブラックは吟醸、ピンクは吟醸華やかめ、ホワイトが吟醸生なんだって」
テツヤ「グリーンは純米なんだね」
ひいな「そう。さっそく、まずは飲んでみてもらおうかな」
今回は、純米のグリーンラベルで乾杯!
テツヤ&ひいな「いただきます!」
テツヤ「これは、ザ・酒だね」
ひいな「そりゃそうだ(笑)。うん、酒だよね」
テツヤ「俺がイメージするカップ酒ってこんな感じがする。昔のカップ酒の感じがよみがえってくるというか。お祭り感もあるね」
ひいな「(笑)」
ちろりに入れ替えて、燗酒に。
45度くらいの上燗がおすすめ。
温めたお酒をもう一度、カップ酒に戻して……。
グビッといただきます!
ひいな「ね。燗酒もぜひ合わせてみて。45度です」
テツヤ「っていうことは?」
ひいな「上燗かな」
テツヤ「おぅ、いいね。お? お酒が急に甘くなったし、なめらかになった」
ひいな「うん、確かに常温より燗酒がいいね」
テツヤ「人間だってさ、お風呂に入ったらやわらかくなるし、お酒だっておいしくもなるよね」
「きりんざん グリーンボトル 純米」に合わせるのは、新潟特産の「蕗味噌」。
ひいな「さっそく、おつまみ登場させていいかな?」
テツヤ「いいよ。今回は何を合わせるんだろ?」
ひいな「新潟県産の蕗味噌です!」
テツヤ「間違いない! うん、うまい!」
ひいな「食べてないのに(笑)。食べる前からわかるでしょ? 新潟の物産館で買いました!」
テツヤ「新潟つながりだろう。合うに決まってるよ! 味噌を口に含んでから、日本酒を飲んだら、もう最高だね」
ひいな「そう。先に口に入れてから飲むのがいいって私もメモしてあった」
テツヤ「蕗味噌が、春を連れてきてくれるね」
ひいな「ポエム(笑)」
テツヤ「この組み合わせ、いいねぇ。最高に合うわ。なんならお酒に蕗味噌を溶かして飲みたいぐらい」
ひいな「(笑)」
テツヤ「蕗味噌ってさ、普通は何に合わせるの?」
ひいな「あったかいごはんに合わせたりするよね」
テツヤ「ごはんよりさ、日本酒のほうが合うよね。つまみかと思っちゃった」
ひいな「ここまで合うと、日本酒のお供だよね」
テツヤ「新潟の人はきっと合わせてんじゃない? 燗酒に蕗味噌って、もはやあったかいごはんに合わせるみたいなもんだよね」
ひいな「確かに(笑)」
テツヤ「うん、こりゃ絶対、燗酒ののほうがいい。蕗味噌の苦味と合うねぇ」
ひいな「うん、この苦味がたまらなくおいしいねぇ」
日本酒は、甘口なのか、辛口なのか、旨口なのか。それが問題だ。
ひいな「『きりんざん』って昔ながらのイメージがあって、実はとっつきにくいイメージがあったの」
テツヤ「昔から有名なお酒なんだね」
ひいな「そう。『いつもの』って言ったら真っ先に出されるお酒みたいな、メジャーどころって感じがあって」
テツヤ「なるほど、そうなんだ」
ひいな「でもね、去年の新酒で『ぽたりぽたりきりんざん』っていうお酒があってね」
テツヤ「何それ。かわいい名前」
ひいな「五百万石で造られてるんだけど、冬限定発売の新酒だったの。それを飲んだ時に、デイリー酒として『きりんざん』って安心して飲めるいいお酒だなって感じたの。それに、こんなにもいろいろな種類があることを知らなかったんだよね。漢字で『麒麟山』って書くのは知ってたんだけど、ひらがなの『きりんざん』シリーズがこんなに色がたくさんあることを知って、ぜひ紹介したいなと思ったんだよね」
テツヤ「なるほどねぇ」
ひいな「グリーンの『きりんざん』は、純粋な米のおいしさと、ふくらみのある味わい、キレのあるのどごしが特徴的で、辛口のしっかりとしたうまみを堪能できるお酒なんだって」
テツヤ「なるほど。これは辛口なのか。旨口かと思った」
ひいな「『きりんざん』の3つのこだわりっていうのがあって、人の輪と、奥阿賀の米、酒造内にアグリ事業部を設立したりして、米づくりにもこだわってるんだって。“辛口一途”で飲み飽きしないもの、酒とは辛いものの信念を持ってるんだって」
テツヤ「なるほど。ザ・新潟な淡麗辛口をいくわけだ」
ひいな「でも、私と相反するでしょ? 私は、お米なんだから日本酒は甘いっていう考え方なんだけど」
テツヤ「そうだね。どう? ひいなの感想は」
ひいな「甘いと思う」
テツヤ「そうだよね。そんな辛口な感じはしないかな。キレが辛口ってことなのかな? 冷酒で飲んだ方がいいのかな」
ひいな「これは辛口って言っていいものなのか……」
テツヤ「たまにはそういう投げかけもいいんじゃないの? ひいなが思った感じがそうなんだったらさ」
ひいな「しかもさ、四合瓶で1050円ってすばらしくない? デイリー酒にぴったりだね。気さくに味わえる価格」
テツヤ「いいね。日常で飲むなら、おいしいお酒だよ。実家に帰ると飲むお酒っぽいというか」
ひいな「書いてあるよ! “新年会、忘年会など、寒い時期にいただくお酒です”って」
テツヤ「まさに(笑)。燗酒で飲むにもぴったりだ。新潟がご実家の方、ぜひ帰省の際はこちらを飲んでいただければ」
ひいな「新潟の方じゃなくても、ぜひ(笑)」
次回:2月21日(日)更新予定
【ひいなのつぶやき】
みなさんの辛口の定義は何ですか? ぜひ、このお酒を飲んで考えてみてください!
ひいなインスタグラムでも日本酒情報を発信中
【告知】
2月5日発売の雑誌『dancyu』の「日本酒 2021」特集に、テイスターとして参加させていただきました!この雑誌の毎年恒例の日本酒特集に出られることは、とてもうれしいことです!ぜひお手に取ってご覧ください。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
北海道釧路沖で海の底から引き上げた海底熟成酒「海燈 KAI-TEI」が数量限定で販売中
IGNITE / 2024年7月11日 20時9分
-
100年前の酵母を用いた秋田の酒など数量限定で提供。創業100周年を迎えた秋田「花心亭しらはま」
IGNITE / 2024年7月6日 23時0分
-
【新潟県長岡市】夏酒セットと懐かしの長岡写真集がふるさと納税に登場!
PR TIMES / 2024年7月2日 16時15分
-
日本料理四季 『夏の美食会』北海の幸と北海道「上川大雪酒造」の日本酒とのマリアージュを開催します
PR TIMES / 2024年6月28日 9時13分
-
総来場者数5万人規模!ひんやり夏酒がテーマのご当地グルメイベントを開催
PR TIMES / 2024年6月26日 17時15分
ランキング
-
1トヨタの新型「ランドク“ルーミー”」初公開!? 全長3.7m級「ハイトワゴン」を“ランクル化”!? まさかの「顔面刷新モデル」2025年登場へ
くるまのニュース / 2024年7月23日 11時50分
-
2ダニ繁殖シーズン到来…アレルギー持ちや痒くてたまらない人はカーペットと畳に注意
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月24日 9時26分
-
3【520円お得】ケンタッキー「観戦バーレル」本日7月24日から期間限定発売! SNS「絶対に買う」の声
オトナンサー / 2024年7月24日 12時40分
-
4話題作なく総崩れ?「夏ドラマ」評価分かれる背景 クドカン新作と日曜劇場は厳しい評価の一方…
東洋経済オンライン / 2024年7月24日 12時0分
-
5義母と元夫は減塩生活中!? 嫁に去られた親子の今…【お義母さん! 味が濃すぎです Vol.48】
Woman.excite / 2024年7月15日 21時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)