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“ちょうどいい”居心地のよさにあって、求められる声に応えるかけがえのなさ。〈焼き菓子malco〉のアイデンティティ。

Hanako.tokyo / 2021年3月3日 20時0分

“ちょうどいい”居心地のよさにあって、求められる声に応えるかけがえのなさ。〈焼き菓子malco〉のアイデンティティ。

新宿線「下井草」駅からほど近くの住宅街のなかに週2日だけオープンする、かわいい小さな焼き菓子屋〈malco(マルコ)〉。店主の村上祥子さんは、建築家の旦那さんが手がけた自宅兼店舗で、仕事も子育ても含めた生活の一切をここをベースに、と決めて暮らしていました。

新居と店を同じ場所につくって、子育てと仕事の両立を実現。

食感よく、塩気と甘みをしっかり利かせた、メリハリのある〈マルコ〉のお菓子。30種類ほどのレパートリーの中から、その時々で定番ものと季節ものとが店頭に並ぶ。

以前から〈マルコ〉という屋号のお菓子屋としてイベントやマルシェに出店したり、卸したりはしていたものの、自分の店をもつことは考えていなかったという村上祥子さん。

「いつか子育ての手が離れたら検討してみてもいいかも、というくらいで、具体的には考えてはいませんでした」(祥子さん)

ところが数年前に新居を建てる際、建築家であり夫の譲さんから、思いがけない提案が。「わざわざ場所を別に借りてやるよりも、家をつくるなら店も一緒に、とかねてから思っていた」と、自宅に店舗を併設するという譲さんからのアイデアをきっかけに、駅からさほど遠くなく、人通りもほどほどにあるという、店舗の立地としても成立しそうな条件で土地を探すことになりました。

「彼女は会社員ではないから、産休を取るわけにはいきません。となると、子育てしている間はずっと仕事できないということになってしまう。それなら、家にいながら好きな仕事ができる環境を整えたい、と思ったんです」(譲さん)

そんな家族想いの譲さんの後押しで、2019年、実店舗の〈マルコ〉がスタートしました。

続きは「Hanako w/Seibu」をチェック

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