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高知で無農薬栽培した「桐島畑のジンジャーシロップ」/フードディレクター・野村友里さんが信頼する美味しさと、生産者たち。

Hanako.tokyo / 2021年4月4日 18時0分

高知で無農薬栽培した「桐島畑のジンジャーシロップ」/フードディレクター・野村友里さんが信頼する美味しさと、生産者たち。

フードディレクター・野村友里さんのおすすめ食材を紹介する、3月29日(月)発売『会いたくて、食べたくて 私が信頼する101の美味しさとその生産者たち』より、「桐島畑のジンジャーシロップ」をご紹介します。

「桐島畑のジンジャーシロップ」

ジンジャーシロップ大2本3,000円、黒しょうがとシロップセット1,300円など。注文はウェブから。
高知県高岡郡四万十町十川1418
0880-28-4252
8:00~17:00 日休

オーガニックの野菜を使いたくとも、なかなか見つからないことがあります。その代表格が、ショウガ。名産地の高知でも、無農薬のものを探すのは難しい。桐島畑は、東京から見たら〝陸の孤島〞といわれるくらい山深く、けれどとてもおいしい土地、高知県の四万十にあります。桐島正一さんは、60種を超す野菜を30年以上前から無農薬での栽培に取り組んでいる農家さんです。ショウガだけでなく、野菜もとにかく元気で安心。皮から葉っぱまであますところなく食べられる。

桐島さんは、「土が良くなれば地下水もキレイになる」と野菜のことだけでなく、環境全体にまで視野を広げて考えています。だから化学肥料も使わないし、未来のことを考えて〝種〞もすごく大事にしている。桐島さんは、「次の世代も育てたい」と言います。その考え方を学ぼうと住み込みで働く〝お弟子さん〞もいる。通常では難しいといわれる無農薬栽培をさらりとこなし、ショウガと粗糖だけでシロップを作ったり、ショウガで入浴剤を作ったり。あふれるほどのバイタリティ。エネルギーの塊のようなショウガは、桐島さんの思いを象徴しているような気がします。桐島さんが蒔いた〝種〞はいずれ大きく育ち、高知により深く根を張ることでしょう。

Profile…野村友里(のむら・ゆり)

eatrip 主宰・料理人。長年おもてなし教室を開いていた母の影響で料理の道へ。ケータリングの演出、イベントの企画・プロデュースなどの傍ら、雑誌の連載、ラジオのパーソナリティなどの分野で活躍。2009 年にはドキュメンタリー映画『eatrip 』を監督。著書に『Tokyo Eatrip』(講談社)。12年、原宿に〈restaurant eatrip〉を、19年には表参道にグローサリー〈eatrip soil〉をオープン。

(『会いたくて、食べたくて 私が信頼する101の美味しさとその生産者たち』掲載/photo:Yurie Nagashima text:Toshiya Muraoka styling:Yuri Nomura)

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