イライラ、落ち込みも改善できる!女性ホルモンとの上手な付き合い方とは。
Hanako.tokyo / 2021年5月10日 18時0分
コロナ禍で生活リズムが変わり、なんだか調子が悪い…。そんな人にこそじっくりと読んでほしい、心と体に役立つこと。今回は女性ホルモンを整えることについて。女性の体にとって大切な女性ホルモン。その働きを学びつつ、バランスを整えるセルフケアを習慣に!
2種類の女性ホルモンが排卵を機に切り替わる。
卵胞期(左)は体調も気分も絶好調。一方、黄体期(右)は気分が落ち込みやすい。2つの女性ホルモンが約28 日周期で増減を繰り返す。
肌や髪を美しく保ち、女性の体の健康維持に大切な役割を果たす物質「女性ホルモン」。妊娠や出産に深く関わるだけでなく、思春期、成熟期、更年期など、女性のライフステージによって、分泌量は大きく変動する。一生を通じて全身に作用する女性ホルモンの働きについて、セラピストのKieさんにお話を伺った。「人間は、体内に100種類以上のホルモンがあるといわれ、そのひとつが、女性の卵巣で作られる女性ホルモン。妊娠や出産の機能、そしてそのための体作りが主な役割ですが、見た目の美しさやメンタルにも大きな影響を及ぼします。
女性ホルモンには、『エストロゲン(卵胞(らんぽう)ホルモン)』と、『プロゲステロン(黄体(おうたい)ホルモン)』の2種類があり、月経もこの女性ホルモンの作用によってコントロールされています。エストロゲンは、月経〜排卵の間(卵胞期)に分泌量が増加し、子宮内膜を厚くして、妊娠に備えるために女性らしい体を作ります。この期間は活気がみなぎり、アクティブに活動できるだけでなく、コラーゲン産生を促し、美肌や美しいボディライン作りをサポートしてくれます。一方、プロゲステロンは、排卵〜次の月経の間(黄体期)に分泌量が増加し、妊娠を維持するために、体内に水分や栄養を溜め込みます。この期間は気分が落ち込みやすく、食欲が増し、むくみやすくなります。この2種類の女性ホルモンが排卵を機に上手に切り替わる状態が、ホルモンバランスが整っていることを表し、心も体も健やかに保つことができるのです」
女性ホルモンとの上手な付き合い方とは。
しかし、女性ホルモンは脳や神経からの指令で分泌されるので、残念ながら生活環境や精神面など、ちょっとした乱れや揺らぎで、バランスは崩れ始め、さまざまな不調を引き起こす。だからまずは、自分のホルモンバランスの状態を知るために、セルフチェックを。また、上手に切り替わっているかを知るには、基礎体温を測るのも有効。
「ホルモンバランスが崩れるのは、多忙、睡眠不足など、生活リズムの乱れやストレスが主な原因。また、加齢も大きく影響しています。実際に私も28歳を過ぎてから、仕事のしすぎや暴飲暴食で生理痛がひどくなったり、日頃の不摂生がホルモンのバランスに顕著に表れ始めるようになりました。サロンのお客さんの中にも、20代後半から30代半ばに、体の変化を実感する方が多くいらっしゃいます。さらに40代に突入すると、女性ホルモンが減り始めて、不調を招きやすくなります。なので、女性ホルモンのメカニズムを知り、変化する体と上手に付き合っていくことがとても大事です。
たとえば卵胞期はアクティブに活動し、黄体期はゆっくり過ごすなど、女性ホルモンの働きに合わせて行動を変えてみるのも手。それができなくても、排卵を機に女性ホルモンが切り替わることや年齢とともに分泌量が変わることを知っていれば、体の変化に振り回されずに、心穏やかに過ごせます」とはいえ、現代女性は仕事をバリバリこなし、プライベートも充実させたいと、無理しすぎる傾向が。そんな頑張り屋の女性に向けて、女性ホルモンを整えるために気軽にできるセルフメンテナンス法を、Kieさんが伝授!
「子宮近くに位置する小腸は、『幸せホルモン』と呼ばれる『セロトニン』の約90%が生成される臓器であり、同じく子宮近くの仙骨は、体の中で最も効果的に副交感神経を刺激できる場所です。なので、子宮を意識した呼吸法だけでなく、女性ホルモンを分泌する卵巣と深く関わるおなか〜子宮エリア、仙骨&おしりエリアを一緒にマッサージやストレッチして緊張を和らげるようにすると、女性ホルモンが整いやすくなるうえ、リラックス効果が絶大で、眠りの質もアップ。相乗効果で、心身にも良い影響を及ぼします。いま婦人科系の不調を感じていない人も、自分には関係ないとは思わず、女性ホルモンを味方にして女性らしい体や美肌作りに生かしてみてくださいね」
女性ホルモンのバランスが整うと…
1.不定愁訴の改善
頭痛、肩こり、腰痛が軽減し、冷えやむくみ、便秘も解消!PMS、生理不順、無排卵、不正出血など、女性特有の悩みも改善される。
2.心の安定が得やすくなる
イライラ、不安、落ち込み、うつが改善。人と比べることがなくなり、ストレスフリーに。ポジティブで、穏やかに過ごせるようになる。
3.美容面のメリットがある
ニキビなどの肌荒れを防ぎ、ハリのある肌や、ツヤのある髪を維持できる。代謝を促し、肥満を抑制。女性の元気と若さを保ってくれる。
Teacher…Kie(きえ)
プライベートサロン〈美管理spa〉のオーナーセラピスト。「子宮と脳の解放」をテーマに女性の美を追求。よもぎ蒸し講座など、オンラインサロンも大人気。
(Hanako1196号掲載/illustration : Ema Mori text : Asami Kumasaka, Emi Suzuki, Moe Tokai)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【KINS】腸内環境と女性のゆらぎに着目したサプリメント「KINS WOMAN BALANCE (キンズ ウーマン バランス)」2024年7月25日(木)より販売開始
PR TIMES / 2024年7月19日 11時10分
-
月経ステージによって睡眠リズムが変化することが明らかに ~スマートウォッチで妊活が可能に!~
PR TIMES / 2024年7月18日 17時45分
-
「もしかして私、臭いのかも?」トップ成績から転落。50歳女性、距離を置かれていたワケは他人は教えてくれない【加齢臭】
OTONA SALONE / 2024年7月16日 17時0分
-
「自分の食欲が恐ろしい」…食後なのに「何か食べたい」と思うのはなぜ? 糖尿病専門医に聞いてみたら明確な理由があった
オトナンサー / 2024年7月9日 9時10分
-
生理中も気分良く過ごすために摂るべき食べ物って?体を癒すおすすめレシピもご紹介
楽天レシピ デイリシャス / 2024年6月27日 9時0分
ランキング
-
1エアコンから嫌なニオイがします……原因と対処法が知りたいです【家電のプロが回答】
オールアバウト / 2024年7月25日 21時25分
-
2国立大「学費値上げ」議論過熱 物価高騰、私大からも「格差是正のため150万円に」の声
産経ニュース / 2024年7月25日 19時32分
-
3テレビ離れの小中高生にバカ受け…「27時間テレビ」で視聴率急伸した"5つの時間帯"の芸人とタレントの名前
プレジデントオンライン / 2024年7月26日 10時15分
-
4「高血圧の薬」高齢者ほど飲むのをやめていい理由 「飲みきれない量の薬」服用する人に伝えたい解決法
東洋経済オンライン / 2024年7月25日 20時0分
-
5年金暮らしに備えて、50代のうちに見直しておきたいこと4つ
オールアバウト / 2024年7月25日 21時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)