田町〈Modern Mexican CABOS〉のバーテンダー・斎藤 麻美さん〜児島麻理子の「TOKYO、会いに行きたいバーテンダー」〜
Hanako.tokyo / 2021年5月10日 12時0分
お酒業界での広報歴12年!児島麻理子が、実力派のバーテンダーをご紹介します。第29回目は、連載初の女性バーテンダー、田町〈Modern Mexican CABOS〉の斎藤 麻美さんの登場です。
本日のバーテンダーは…斎藤 麻美さん
斎藤 麻美
バーテンダー歴:8年
生年月日:1989年4月22日
星座:牡牛座
血液型:A型
趣味:山や海に行くのが好きです。人の力が及ばない場所に行くと解放された気分になるので。
「散る桜、残る桜も、散る桜」。カクテルを作る手元のバーツールに、そんな風情ある句が刻まれているのは、本日登場の斎藤麻美さんです。
「4月生まれなのですが、地元の秋田県だとその時期に桜が一番咲くんです。私が生まれた日は桜が満開だったみたいで、桜には思い入れがあります」。
カクテルを作るキリっとした顔と、柔らかな笑顔をお併せ持つ斎藤さんは、カクテルの大会でも優秀な成績を納める、業界注目の女性バーテンダーです。
ロシア製の特注品であるストレーナーや、オーダー品のエプロンなど、女性らしいこだわりを感じますが、本人は女性であることはあまり気にしたことはないそう。
「カクテル大会などで、気づいたら周りはみんな男性だった、というようなことはありますが、普段、女性バーテンダーであるということを気にする場面はあまりないです。体力的には大変なこともありますが、職人であるということでは割と男女対等なんです」。
元は会社員だった斎藤さん。当時の仕事の悩みや、やりたいことをバーで話しているうちに、「バーテンダーになっちゃえば?」と勧めてもらったことがきっかけだそう。
「確かに!と思い、即決でした。人と喋るのは好きだし、お酒のストーリーも好き。バーテンダーは自分の好きなことやお酒にしっかり向き合っているいいイメージがあって。実際、自分がやりたいことが全部できる仕事がバーテンダーでした。お客さんの人生を擬似体験するような楽しさがあって、職人とカウンセリングを同時にしている感覚なんですよね」。
斎藤さんはその人柄の魅力もありますが、注目を集めているのはそのカクテル技術。2019年に「シーバスリーガル」ウイスキーのカクテル大会で最終選考に選ばれたのを皮切りに、「バカルディ」ラムの大会でも最終選考の5人に選ばれるなど、華々しい記録を残しています。
「自分らしいカクテルというのがわかってきたのはようやく最近です。特殊なことはしてなくて、既存のものを組み合わせることで、ちょっと体験したことのない味わいを作る、というのが、今の私らしさなのかなと思っています」。
今は大会がない中ですが、元々テキーラやラムなどラテンスピリッツが好きだったこともあり、店舗やイベントでその魅力の発信に精力を注いでいます。
「南米のスピリッツって、風土なのか、これじゃなきゃだめって決まりごとが少ないのがいいんですよね。マルガリータひとつとっても、フローズンもあるし、フルーツも入れられるし、割と自由。肩の力を抜いて、楽しんでもらうような体験をお酒で伝えられたらいいなと思っています」。
将来の夢は、“日本のバーテンダーといえば”で、名前が上がるようになること。そして100年後のカクテルブックに自分のカクテルを残すこと。斎藤さんの挑戦にこれからも注目です。
2021年5月22日にはテキーラの代表的カクテルの一つ「パロマ」を祝す「パロマの日」があり、姉妹店でのイベント実施が予定されています。店舗やイベントでテキーラやメキシカンの魅力を、斎藤さんとともにぜひ探究を!
色鮮やかでメキシカンムードが漂う店内。
「今日は日本で一番マルガリータ作っているんじゃないか」と思う時があるほど、日々マルガリータを作っているそう。
氷と水分を分けるためのストレーナーやメジャーカップ。バーツールのデザインにはこだわりがある。
ハナコラボからの質問
Q.「バーへの第一歩はどのように踏み出せばいいでしょうか?」
A.「まずは行っちゃいなよ!というのが私のノリではあるのですが(笑)。ダイニングが併設しているバーは入りやすいかと思います。うちのお店でもバーカウンターで食べながら飲んでいる人もいますし、カウンターに座ったらバーテンダーと向き合わざるを得ないので、自然と仲良くなれますよ」。
このお店のこの一杯「クラシックマルガリータ」
「クラシックマルガリータ」800円
一番よく出るカクテルは圧倒的に「マルガリータ」。天気の良い日は、店先のテラスでの1杯も気持ちいい。お店ではフローズンやフルーツを使ったものなど6種類の「マルガリータ」が揃う。
お酒と楽しむ一皿「ポークコチニータ タコス」
「ポークコチニータ タコス」500円
メキシカンの定番タコスは、一口サイズのものが12種類。ポークコチニータとは、豚肉の蒸し焼きのこと。アショーテと呼ばれるメキシコのスパイスでピリ辛に味付けされていて、マルガリータとの相性は抜群。
斎藤さんのいるお店はここ。
バーカウンターとダイニングスペースが併設したメキシカンダイニング。色鮮やかな壁面や小物がメキシコ感を演出。料理は元メキシコ大使専任シェフが腕を振るい、本格的なメキシコ料理が味わえる。
東京都港区芝5-9-8 GEMS田町1F
03-6381-7390
11:30〜20:00(L.O.19:00)
※状況に応じて営業時間が変更になります。
【本日の一言】
本場のメキシカンとマルガリータを。
外部リンク
- 恵比寿〈Cafe and Shisha Bar Yellow〉のバーテンダー・田村 嶺さん〜児島麻理子の「TOKYO、会いに行きたいバーテンダー」〜
- 渋谷〈ゑすじ郎〉のバーテンダー・三田 怜央磨さん〜児島麻理子の「TOKYO、会いに行きたいバーテンダー」〜
- 日本橋〈青淵Ao〉のバーテンダー・河嶋 志朋さん〜児島麻理子の「TOKYO、会いに行きたいバーテンダー」〜
- 門前仲町〈bar&chocolateCACAOTAIL〉のバーテンダー・萩原 陽介さん〜児島麻理子の「TOKYO、会いに行きたいバーテンダー」〜
- 神楽坂〈Bar Pálinka〉のバーテンダー・松沢 健さん〜児島麻理子の「TOKYO、会いに行きたいバーテンダー」〜
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