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【サステナブルな愛用品。】vol.1 ファッション&インテリアスタイリスト・石井なお子さん

Hanako.tokyo / 2021年6月14日 18時0分

【サステナブルな愛用品。】vol.1 ファッション&インテリアスタイリスト・石井なお子さん

毎日のように使うほどその効果が積み重なる、衣食住や趣味にまつわる生活用品。使い勝手やデザインが気に入っているからこそ、継続して使える逸品を拝見した。今回は、ファッション&インテリアスタイリスト・石井なお子さんのサステナブルな愛用品を教えてもらいました。

デザインのよさを大前提に都会暮らしのエコを実践。

「かわいかったり、おいしかったりしないと、使っている意味がないし、続かないと思うんです」25年以上スタイリストとしてビジュアル提案をしてきた石井なお子さんが思うサステナブルとは、エシカルな作りであるのと同時に、デザインや使用感に心躍る魅力があるかどうかが大切だとか。



A.アフリカで作る人たちの生活を守ることにつながるフェアトレードのかご。4年前に約7,000円で購入した、発展途上国の作り手にきちんと対価が支払われる商品。洗剤や薬の収納かごに。



B.2.アンティーク家具を選ぶことで、ものの寿命を延ばすお店に協力。約12年使っているフランスのアンティーク。良品を残したい気持ちで愛用。



C.結婚式後に捨てられる花を救うアップサイクルキャンドル。結婚式後に廃棄される、会場を彩った花やキャンドルを回収し、ラベンダーオイルで香り付けしたキャンドルへアップサイクル。



G.廃棄されてしまう部分や規格外の野菜を救える野菜のだしパック。調味料・保存料無添加。キャベツ、玉ねぎなど、6種の九州野菜でできた〈norle〉のだし。通常廃棄される芯や皮も活用され、食品ロスの削減に。



H.無農薬、無化学肥料製法のモリンガティーを愛飲して農家の健康を応援。11種のビタミンや、9種のアミノ酸、ポリフェノールなど栄養価が高いスーパーフード、モリンガのお茶は〈暮らしっく村〉のもの。化学肥料・農薬不使用で安心。

「こまごました生活用品の収納に使っているフェアトレードのかご(A)や、アンティークの家具(B)、アップサイクルキャンドル(C)など、目に触れるインテリアだから、デザインが好きじゃないと、そばに置きたくはなりません。毎日使う、だし(G)やお茶(H)も、生産背景に共感を覚えるのと同時に、『何よりおいしい!』が、続く理由です」



D.着なくなった服をカットし、ウエスにして有効活用。着古した洋服をカットしたウエスをキッチンと洗面所にストック。ふき掃除や、排水口のゴミ取りに便利。洗濯してまた使うことも。



E.生ゴミを肥料に変えて生かすベランダコンポスト。土に生ゴミを混ぜ、微生物の働きで堆肥に変えるコンポスト。木箱にホームセンターで買ったコンポスト用バッグをセットして、マンションのベランダで実践中。「現在2年目。ゴミが減る心地よさがやみつきに」



F.金継ぎで新たな魅力を吹き込み、欠けた器をレスキュー。金継ぎにより、〈アスティエ・ド・ヴィラット〉の器にさらなる愛着が。



L.丈合わせで切ったカーテンの余り布をリメイクしたターバン。〈IKEA〉のカーテンの余り生地を娘と一緒にターバンにリメイク。

そしてもう一つ大切と考えているのが、等身大でできること。「ストイックにサステナブルを突き詰めたら、田舎暮らしに行き着くと思います。でも、それは簡単にはできないから、都会暮らしでやれることを楽しむのが現実的。例えば着古した洋服をウエスにしたり(D)、ベランダコンポストをしたり(E)、漆を使わず即日で修復できる“現代風金継ぎ”で器を延命したり(F)、余り布でターバンを作ったり(L)といった、割合簡単な、手を動かしてできること。ものの命を永らえさせる工夫って、とてもワクワクします」



I.ネパールの伝統を守り、職人たちの自立を助けるフェアトレードの器。ネパールの小さな村生まれ。使うことが、伝統文化の継承と貧困の削減につながる、〈シサム工房〉のストーンウエア。



K.障がい者の仕事創出や技能を身につける手助けに一票投じられるエコバッグ。福井県の障がい者支援センターで縫製されている、石井さんのブランド〈THINKS〉のエコバッグ。経費を除いた収益は、作った人へ払われる。



母から自分へ、そして娘へ。おしゃれとともに、物を大切にする気持ちも受け継いで。J.母から受け継いだ、味わい深いあけびと山ぶどうのバッグ。母から譲り受け、修繕しながら愛用しているあけびと山ぶどうのかごバッグは、母の代も含め40~50年にわたり、活躍していることになる。

石井さんには、「社会的弱者の力になりたい」という思いもある。「積極的にフェアトレード商品(A、I)や障がい者の仕事創生につながるもの(K)を選ぶのは、公平な世の中にしたいから。発展途上国の方が作った商品にも、障がい者がデイサービスで作った商品にも、きちんと対価が払われる社会を願い、今日も愛用品を活躍させます」

Profile…石井なお子(いしい・なおこ)

ファッション&インテリアスタイリスト。1994年に独立後、雑誌や広告などで活躍。2016年より、デザインコンシャスに社会貢献をするブランド〈THINKS〉をスタート。エシカルな良品の発掘に力を注ぐ。

(Hanako1197号掲載/photo : Toru Kometani text : Kyoko Kashimura edit : Nao Yoshida)

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