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【サステナブルな愛用品。】vol.2 生活用品は継続して使える逸品を。

Hanako.tokyo / 2021年6月19日 13時14分

【サステナブルな愛用品。】vol.2 生活用品は継続して使える逸品を。

毎日のように使うほどその効果が積み重なる、衣食住や趣味にまつわる生活用品。使い勝手やデザインが気に入っているからこそ、継続して使える逸品を拝見した。今回は、4人の方々にサステナブルな愛用品を教えてもらいました。

1.毎日続く“食”にこそ環境への配慮や生産背景を意識。/料理研究家・山戸ユカ



A.野外でも体にいいものを。無添加のトレイルフード。山でも体にいいものが食べたい!と生まれた〈The Small Twist Trailfoods〉。八ヶ岳産の有機野菜などを使用した、ミートソースやミネストローネ、チキンカレークスクスなど。



B.一生モノどころか孫の代まで使えるほど丈夫。〈 LODGE 〉のスキレット。分厚い鋳鉄製で、洗うときはたわしのみで洗剤不要。また、丈夫でずっと使えるので、長い目で見ると環境に負荷をかけない。



C.エコな作りと洗浄力を両立した固形洗剤「ミスターQ」。植物由来の界面活性剤を使用。強い洗浄力で使用量の削減が叶う固形洗剤。「数々試したエコ洗剤の中で、断トツの満足度!」

当たり前を見直し、“作っては捨てる”社会が変わるような、環境に配慮したもの選びをする山戸ユカさん。「添加物入りの加工品が主だったトレイルフードも見直しました。できる限り八ヶ岳周辺でとれた野菜を使い、素材の味を生かすよう作った料理を無添加でドライに。そんな今までになかったトレイルフード(A)を開発したり、一生使えるフライパン(B)を探したり、消費社会の“当然”に縛られない生活を意識しています。洗い物には、自然界で完全に分解される天然の界面活性剤を使った洗剤(C)を愛用。洗浄力が高いので使用量が少なくなり、海へのダメージも最小限に。使い続けた先にある地球への影響を、常に考えています」

Profile…山戸ユカ(やまと・ゆか)

アウトドア好きが高じて無添加トレイルフード〈The Small Twist Trailfoods〉を開発。2013年に八ヶ岳へ移住し、循環型レストラン〈DILL eat,life.〉を開業。

2.近場の楽しみや長く愛する小物で身近な人に還元できるエコを。/〈broocH(ブローチ)〉ディレクター、ヘアスタイリスト・柳 亜矢子



A.自分や生産者の健康を守ることにもつながる完全無農薬米。食事は健康に配慮し、生産者や土壌にもエシカルな無農薬を。「我が家は玄米で食べています。品種や精米具合を相談しやすいのも、個人経営のお米屋さんで買うメリット」



B.庭先に植えたホワイトセージをドライに。定期的に焚くのが習慣。ドライのホワイトセージを手作り。目と香りで楽しませてくれ、オーガニックで作れるのもお手製の喜びに。虫除けや料理に使えるローズマリーも庭で育てている。



C.長く愛せるもの選びがゴミを生まない秘訣。作家の弟による燭台。家具や小物を選ぶ基準は、長く愛せるかどうか。木工作品はこのほか、ポスターフレームもある。

海や神社が近いエリアへ引っ越したこと、コロナ禍で趣味の海外旅行へ行けないことから、より身近な環境を楽しむようになったという柳亜矢子さん。「完全無農薬のお米(A)を食べていますが、近所のお米屋さんで買うことで、地域経済にも貢献できていたらうれしいです。ネイティブアメリカンの文化で空気を浄化すると言い伝わるホワイトセージは、庭先に植えてドライにして焚き(B)、香りを楽しんでいます。インテリアは、本当に気に入ったものを厳選。木工作家の弟に作ってもらった燭台(C)は、質感の経年変化を楽しみつつ長く使いたい品。徹底したもの選びが、未来のゴミを減らすことにつながると思います」

Profile…柳 亜矢子(やなぎ・あやこ)

服が似合う髪を提案。ヘアスタイルのほか、メイク術、オーガニックコスメ、映画などを紹介するインスタグラム(@ayakoyanagi)も絶大な支持を集めている。

3.エコな選択肢がないかを探してボロになるまで使うのが基本。/絵描き・イズミダ リー



A.義父からお下がりとして譲り受けた、仕事で使う作業机。「大きなゴミになってしまう家具は、シェアすることで救えるものの一つ」



B.自然由来の原材料で作られたエコ洗剤を使い、環境に優しく。〈コスメキッチン〉で購入した〈ソーダサン〉の部分洗い用洗剤、〈エコストア〉のおしゃれ着用洗剤、〈ソネット〉の洗濯用石けん。



C.土に還る素材の靴や廃棄食品を染料にしたファッションアイテム。自然素材だけで作られた〈サッカニー〉のスニーカーや、廃棄予定の紫キャベツで染められた〈コンバース〉のオールスター、〈RELDI〉のリサイクル素材のTシャツ、〈OLDER BROTHER〉の植物染めのパンツで、エシカルな装いに。

「新しいものが必要になったら、“買う”選択の前に、リサイクルできるものがないか、周囲を見渡します。作業机(A)は、引っ越し時に旦那さんのお父さんから譲り受けたもので、絵を描くときに使う水入れバケツは、なんと小学校1年生から使っているものです」そんなイズミダ リーさんが、最近うれしいと感じているのが、エコ商品の選択肢が増えたこと。「製造過程から排水口に流れる使用後の水まで環境負荷の軽いエコ洗剤(B)や、リサイクル素材や生分解性素材、食品廃棄物で染めたファッションアイテム(C)など。使用感やおしゃれも楽しみながら、サステナブルの形を探っていける時代に感謝!」

Profile…イズミダ リー

北海道生まれ。幼少期から絵を描き始め、アメリカ留学時に絵を学ぶ。アクリル画の作品を中心に、看板や宣伝美術、ショップのショーウィンドーのペインティングなどで活躍。

4.繰り返し多様に使えるメイドインジャパンの良品たち。/古書店〈nostos books(ノストスブックス)〉店長・井上なつき



A.〈 飛騨高山 よしま農園 〉のぬか床。自分で作れるものは自分で。東京・上目黒にある自然栽培の野菜などを扱うショップ〈siki〉で購入。自然栽培原料の熟成ぬか床なので、すぐに漬け始めることができ、初心者も安心。



B.必要な分のさらしを切って洗えば繰り返し使える〈 さささ 〉の和晒ロール。7mを2,000円前後で購入。「最初は野菜や豆腐の水切りに、くたびれてきたらふきんや台ふきに、最後はふき掃除に、と工夫して使っています」



C.洗い物にも洗顔にも使える〈 北アルプス高橋農園 〉の米ぬか石けん。農家の〈北アルプス高橋農園〉の石けんは、無農薬の米ぬか、大豆エキスなどを原材料に製造。売り上げの一部は発展途上国に寄付される。

手作りを増やせたら、使い捨てを減らせたら、と始めた習慣が、定着しつつある井上なつきさん。「生産や輸送に大量のエネルギーを使う肉を控え、野菜を中心にした食生活の中で、自家製ぬか漬け(A)をスタート。買うより先に、まずは自分たちで作れないかを考えるきっかけにもなりました。必要な分だけ使える和晒さらしロール(B)は、つい使い捨ててしまうキッチンペーパーの代用品に。繰り返し使えてゴミが激減!食器洗いも、環境や作り手に優しい〈北アルプス高橋農園〉の米ぬか石けん(C)と、土に還るヘチマスポンジで。思いのある生活用品を使うことが、環境、人、社会に優しい選択になると実感しています」

Profile…井上なつき(いのうえ・なつき)

本好きが高じて、アートやデザインなどの感度の高い選書に定評のある、松陰神社の〈nostos books〉で働くことに。本を中心とした、カルチャーの発信も行う。

(Hanako1197号掲載/photo : Toru Kometani text : Kyoko Kashimura edit : Nao Yoshida)

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