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鎌倉ではじまった「もったいないマーケット」とは?フラワーアーティスト・前田有紀のSDGsへの取組み。

Hanako.tokyo / 2021年7月10日 15時45分

鎌倉ではじまった「もったいないマーケット」とは?フラワーアーティスト・前田有紀のSDGsへの取組み。

10年のアナウンサー生活を経て、フラワーアーティストとして活躍する前田有紀さん。そんな彼女が世の頑張る女子の気分転換になるようなフラワーライフのアイデアを紹介してくれる連載。今回は、フラワーアーティストとしてのSDGsへの取り組みについてです。

花の活動をしてもう随分長くなりますが、最近ではありがたいことに大規模な撮影での装飾に声をかけていただいたり、お店をスタートさせて店舗運営にと目まぐるしい毎日です。それとともに少しずつ気になってきたのが、撮影や店舗の中で「短時間で役目を終えたたくさんのお花たち」「売れ残ってしまったお花たち」が出てくるようになること。

もともと使う分だけ仕入れてきた私たちの事業ですが、大規模な撮影ではこれでもかと搬入した大量のお花で飾り付けをして数時間で撤収ということも少なくなくて、あっという間に役目を終えるお花たちがたくさん生まれます。店舗でもすべてのお花が売れるわけではないので、お天気の悪くお客さんが少ない週末など、お花たちの行き先について真剣に考えることも多くありました。

私たちのブランドでは一部をドライフラワーにして、アクセサリー制作につなげたり、展示用の作品制作に一部使用したりしてきました。ドライフラワーに向かないお花もそれなりにあるのですが、店舗の近隣のお店にシェアしたり、私は私でご近所さんや会う人にプレゼントしたり、その都度やれることをしてきました。

「なるべくお花を捨てないようにするための取り組み」の選択肢を広げて、ポジティブなものにしたいと思っていたところ、住まいのある鎌倉で、面白法人カヤックさんが運営する「まちのコイン」に出会いました。お金で買えない体験で地域をつなげるコミュニティ通貨「まちのコイン」は、仕事とボランティアの”間”のような存在で、お金を払ったりもらったりするほどではないけど、ちょっと手伝ってもらいたいものをコインを通して、やりとりして「お金で買えない特別な体験」をする、というシステム。2019年に神奈川県「SDGsつながりポイント事業」のシステム構築に活用され、神奈川の各地で導入されています。

「コミュニティ通貨」と聞いて、耳慣れない言葉に戸惑いつつも、面白そうだなと引き込まれた私。鎌倉の通貨は「クルッポ」という単位で流通しています。なんか響きもカワイイ!新しくスタートした「まちのもったいないマーケット」に登録してみることに決めました。「まちのもったいないマーケット」は、規格外、賞味期限切れ間近、廃棄予定など、地域の中の「もったいない」を集めて、「まちのコイン」で販売するというもの。「もったいない」が、誰かの「嬉しい」に繋がるなんて素敵。そして、昨今注目ワードになってきている「ロスフラワー」をビジネス目的では活用したくないなという思いもあり、金銭の介さないやりとりが生まれることにも魅力を感じました。

先日、早速仕事で撮影に使ったエルフバケツ10個分くらいのお花を持ち帰った日に、「まちの社員食堂」にお花を持って行ってみました。通常のお花の販売とは違うので、ラッピングもなるべく簡素に、手間をかけずに。すると、たくさんの方がコインを使って、お花を喜んで持ち帰ってくれました。あっという間に完売になってしまったのだとか。

「まちのコイン」を使って花を手にした方々は、いまよりもっと花が好きになり、まちのお花屋さんにいく習慣が生まれたら嬉しいなと思います。「はじめて自宅でお花を飾る」「お花が好きになる」きっかけの一つになってほしい。ごく不定期にはなりますが、これからちょこちょこお花を置かせてもらう予定です。

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