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日本茶の楽しみ方が進化中!〈伊藤園〉が茶葉を厳選する“茶食堂”〈SAKUU 茶空〉へ。

Hanako.tokyo / 2021年7月22日 11時43分

日本茶の楽しみ方が進化中!〈伊藤園〉が茶葉を厳選する“茶食堂”〈SAKUU 茶空〉へ。

知っているようで知らない日本茶の世界は、カフェに行ってみると、グッと奥まで深めることができる。飲むだけでなく、香ったり食べたり。そこで今回は、〈伊藤園〉が茶葉を厳選する“茶食堂”〈SAKUU 茶空〉を訪れました。Hanako特別編集『私が知りたいお茶のこと、すべて。』よりお届けします。

「天竜茶葉 水出し急須4煎」800円の1煎目は氷と少しの水で。独自に開発した“氷蒸し”で抽出されるのは、茶葉の旨味(テアニン)だけを引き出しただしのような味わいだ。「今回改めて日本茶について勉強してみたら、茶葉をいかにコントロールするかが大事だと気がつきました」と店主。

渋谷駅から少し離れ、落ち着いた雰囲気の神南エリアに、お茶の新たな楽しみを発信する基地がある。〈伊藤園〉が茶葉を厳選する“茶食堂”〈SAKUU 茶空〉は、お茶の世界を新たな角度から見せてくれる。ここでは温かいお茶の淹れ方が2通り。1煎目からお湯で抽出する「湯出し急須3煎」と、氷と少しの水でじっくりと旨みを引き出す「水出し急須4煎」だ。茶葉をコントロールし、おいしい淹れ方を独自に編み出した。

日本茶を使った定食や、ほっとするスイーツを供する。右・香港の屋台にあるような温かいプリンは、蒸籠から出したて。はふはふホットプリン500円。

唐揚げの衣や野菜炒めに茶葉を絡め、お茶の栄養をそのまま摂ることができる「罪悪感のない唐揚定食」950円。生姜焼きやアジフライの定食も。

「お茶を飲むときには茶葉の3割程度の栄養しか摂れないといわれています。そこで茶葉ごと食べられるようにしたらどうかと考えました」と店主。「いくら食べても罪悪感がない!」と自負する唐揚げには、茶葉をまとわせてある。埼玉の米農家から取り寄せる無農薬の米粉を使用し、さらにヘルシーな印象だ。ここでまた茶葉の楽しみ方の幅広さを実感する。

北海道の老舗茶舗〈お茶の土倉〉から生まれた〈土熊〉。ラベンダー、とうもろこし、ハッカという地産素材に茶師が合わせた茶葉は、鹿児島産の柔らかい味だ。決して強くないほのかな香りが、お茶の時間にちょうどいい。ティーバッグ詰め合わせ 3種6袋入り864円、お茶缶1,512円など。

〈土熊〉は道内販売が中心で、都内で買えるのはここだけ。陳列される棚には、台湾で店を営むコーディネーター・青木由香さんが選ぶお茶道具も。お茶コミュニティサイト「CHAGOCORO」が厳選する全国の茶葉や、センスのいいティーポットなど、自宅でのお茶時間も豊かにしてくれそう。

オープンから1年が経ち、抽出時間や急須の振り方など茶葉ごとに淹れ方を調整するスタッフの腕もグングン上達。丁寧に淹れられるお茶を気持ちのいい店内で待っていると自然と心が落ち着くよう。お茶にまつわる道具を販売する棚には、2021年新たに北海道のブランド〈土熊〉が仲間入りした。かわいいパッケージは贈り物用に道内外で人気を集めている。日々進化する日本茶の世界を垣間見れる店だ。

〈SAKUU 茶空〉

ギャラリー&イベントスペースなどが入居する複合施設〈JINNAN HOUSE〉にオープン。ブランディングディレクターの福田春美さんにより、お茶のプレゼンテーションや販売する道具がそろえられている。ランチから夕暮れまでゆったり過ごせる。
東京都渋谷区神南1-2-5
11:30~21:00LO(日~18:00)無休
37席(テラス席あり)

(Hanako特別編集『私が知りたいお茶のこと、すべて。』掲載/photo : Norio Kidera text : Kahoko Nishimura)

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